無事だけを祈る聖夜の終列車

この駅のある山形県・フラワー長井線


仙台市・西公園


〈毎日新聞ケータイ写真俳句・先週の入選作〉
「終列車」からあなたは何を連想するか。
出て行く終列車か、到着する終列車か。
春日八郎の「赤いランプの終列車」という歌がある。
「赤いランプ」というのは車両の後ろ。
ということは、やはり出て行く終列車か。
しかし、私は到着する終列車を待つイメージの方が強い。
集団就職（死語？）から、盆や正月に帰省する息子・娘を待つ家族の心。
それは、遠い昔のお話。
今は、部活から帰る高校生を迎えに出る親の心。
そして、飲み会から帰るダンナを迎えに出る奥様の心。

以下選者・大高翔さんのコメント。
「無事だけを祈る」から、作者が相手を思いやる、美しい感情が伝わってきます。
ドラマチックな「聖夜の終列車」が、美しい横顔と感情をのせて出発していくところを想像しました。

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