古代日本国成立の物語

素人なりの楽しみ方、自由な発想、妄想で古代史を考えています。

学芸員資格の取得をめざして

2018年03月31日 | 学芸員
長らくブログの更新が進んでおりません。旅行や実地踏査ツアーのレポートを綴っておりますが、肝心の古代史の記事更新が滞っております。理由は次の2つです。

①神功皇后を考えるところまで進んできたのですが、このあたりから考えるべき要素が急激に増えてきて、なかなか自分なりの仮説が固まるところまで考えが及んでおりません。
②この4月から通信制の大学で学芸員の資格を取得しようと準備を進めており、なかなか古代史を考える時間を確保することができておりません。

実は、神功皇后を突破して次の応神天皇までの論証を終えることができれば、崇神天皇から応神天皇までを「古代日本国成立の物語(第二部)」として書籍化しようと目論んでいるのですが、なかなか思ったとおりに進まず、忸怩たる思いでおります。そうこうするうちに昨年末に書籍化した「古代日本国成立の物語」を電子出版しようと並行で進めているところです。

学芸員の資格取得を思い立ったのは、昨年11月におなじみの古代史仲間である岡田さん、佐々木さんと行った北九州への実地踏査ツアーのときでした。菜畑遺跡の末盧館、板付遺跡の弥生館、いずれも小さな博物館なのですが学芸員の方(いずれも女性でした)がおられて、私たちのためにわざわざ出てきて説明をしてくれたのです。おふたりとも専門知識をひけらかすことなく、私たちの質問にも丁寧に答えていただき、 その誠実な対応をうれしく思いました。このとき、学芸員という職業があることを初めて認識したのです。

それに先立つ昨年3月、同じく3人で丹後・出雲のツアーに行ったときのことですが、加茂岩倉遺跡や荒神谷遺跡でボランティアガイドの方に案内をしてもらいました。おふたりとも古代史や考古学の専門知識のないいわゆる素人のおじさん、いや、お爺さんでした。おそらくマニュアルをもとに勉強した内容を話しているのでしょうが、私たちのようなあまり知識のない見学者には貴重な情報となります。人柄も良くて不思議と会話もはずみました。岡田さん、佐々木さんからは老後の私を見ているようだと言われ、そのときはボランティアでなく報酬をもらえるならやってみたいと思ったりしました。

各地の資料館や歴史館をいくつも見ていると、ここの資料館はよかった、あそこの博物館は今ひとつだった、あれはカネの無駄遣いなど、素人なりの評価をして、自分ならこう見せるのに、こういうメッセージにするのに、という代替案も浮かぶようになってきます。資料の展示の仕方や解説パネルの巧拙で見学者の理解の深さや学習の度合いが変わるのです。そんな経験を何度も経た上での前述の末盧館と弥生館での出来事でした。

学芸員の資格を取ろうと思うものの、最終目標が学芸員になることではありません。もちろん、なれるものならなりたいと思うのですが、仮に資格をとれたとしても考古学や歴史学を専門的に勉強したことのない素人、しかもこんなおじさんが博物館の学芸員選考に受かることはたいへんハードルが高いことはよくわかっています。それはそれとして、歴史博物館についての基本を学習して身につけた知識に、これまでの博物館や遺跡、遺物を見学した経験と、素人なりの古代史への興味をミックスしたときに何かできることがありそうだ、うまく言えないのですが、漠然とそんなふうに考えています。

学芸員資格は資格試験がなく、大学で必要な単位を取得すればいいので、最短の場合は一年で取得することが可能です。でも私の場合、仕事のことや実習の時期などを考えると少なくとも一年半はかかるでしょう。仕事をしながらの学習なので、そうそう思ったとおりに事が運ぶとも思っていませんが、一方で何とかなるだろうと楽観もしています。4月以降、時々このブログで勉強の様子を綴っていきたいと思います。

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ワンコと旅行(那須)

2018年03月23日 | 旅行・車中泊
東京での単身生活も約3年。大阪に帰省したときにはマイカーで車中泊に出かけるけど行き先はどうしても西日本になる。だから逆に奥さんが単身宅に上京してきたときにはできるだけ東日本各地に出かけるようにしている。これまで泊まりで訪ねたところは、日光、箱根、伊豆。日帰りで行ったところは三浦半島と房総半島。最初は電車やバスで出かけていたのが、最近はワンコもいっしょに上京するようになったのでレンタカーを借りるようにしている。ワンコも泊まれる温泉宿が条件。そして今回は3月20日~21日の一泊で那須へ行ってきました。

3月に入って暖かい日が多くなってきたので雪や寒さは大丈夫だろうと思って那須に決めたのだけど、ちょうどこの二日間は気温がグッと下がって天気も不安定な予報。初日、天気はなんとかもったものの寒さが厳しくて野外で過ごすことができず、昼前に到着して夕方までずっと那須ガーデンアウトレットで過ごしました。平日だったのでお客さんも少なく、ほとんどのお店でワンコを連れて入ることができたので、楽しいショッピングとなりました。



泊まったところは「ホテルアニマーレプレミアムin那須」



フレンチフルコースのディナーは写真を撮り忘れたので朝ごはんだけでも。


ここは3種類の貸し切り温泉があって、各部屋には露天ミネラル泉もある。ミネラル泉って何?
貸し切り温泉は3つとも制覇。ワンコも一緒に入ってサッパリ、スッキリ、きれいになった。

翌日は昼から積雪の予報。午前中にホテルのご主人に教えてもらった2軒のパン屋さんに寄って昼前に那須を出ようと決めた。
1軒目のパン屋さんは「パン工房ドリーム」。美味しそうなパンが並んでいるけど、どれも少し高い。でもこのお店はワンちゃん連れは全品5%引きといううれしい特典。パンを3つ買って店を出ました。

次のパン屋さんは、那須に来る人は必ず立ち寄るという有名な「PENNY LANE」。

並んでいるパンは全て美味しそうで、思ったほど高くない。しかし、私にとってのこの店での楽しみはこれでした。


そう、ビートルズ。ここはまるでビートルズ博物館だ。パンは奥さんに任せて写真を撮りまくる。





パンはこんな感じ。



でもやっぱりビートルズ。


右側にあるハッピは来日の時に飛行機のタラップを降りるときに着ていたもの。
こちらは4人の直筆サイン。







いやぁ、楽しかった。
買ったパンはどれもおいしかったし。

帰り道を設定しようとナビを見ていると那須御用邸というのがあったので行ってみたけど、進入禁止で近づけなかった。
昼前に那須を出たので時間はたっぷりある。高速を使わずに国道4号線を走り続けた。途中、何度も睡魔に襲われたので休憩をとりながら品川に戻った。すると、行きは高速を使って3時間ほどだったのが、帰りは休憩時間も含めて7時間くらいかかってしまった。
結局、那須まで行ったものの、アウトレットでの買い物とパン屋に寄っただけ。それでも何となく充実感のある旅行となりました。

帰宅後、箱根の大雪のニュースを見てびっくり。那須はどれくらい積もったのかな。


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ワンコと旅行(小豆島 Vol.3)

2018年03月08日 | 旅行・車中泊
小豆島レポート第三弾です。

エンジェルロード到着が16時15分頃だったかな。この日の最大干潮時刻がたしか18時12分だったので、その前後3時間ほど、つまり15時頃から21時頃までが道が現れる時間となる。ネットで調べていると、砂の道が現れ始める頃や消え始める頃が一番お薦めとのこと。

1時間ほど前まで海だったとは思えないほど、しっかりと歩けました。


島を往復したあとは恋人の聖地「約束の丘展望台」へ。上の写真の左端に見えている岩の上。ここからの眺めが一番だな。でも、一番の眺めを撮り忘れたのでこちらを。

小豆島の海の水はきれいだ。どこまでも澄んでいるというのは言い過ぎだけど、東京や大阪に住んでいると見ることのできない美しさだ。去年、伊豆に行ったときも同じことを感じた。海の水が澄んでいると心も澄んでくるように感じる。老後の田舎暮らしというと山のイメージだけど、海辺の生活もいいかも。エンジェルロードは大切な人と手をつないで渡ると願いが叶うと言われている。もしも次に訪れることがあれば手をつないでみようか。

次はここから10分ほどの樹齢千年のオリーブの大樹。

ちょっと待てよ。たしか小豆島にオリーブが初めて植えられたのが100年ほど前ではなかったか。樹齢千年ってどういうこと。

答えはこういうことでした。

ほとんど枯れたように見える大きな株がここまで葉を茂らせて蘇るとは驚きだ。それもそのはず、テレビで見たことがある希代の園芸家でプラントハンターと呼ばれる西畠清順氏の仕事でした。

海の向こうにエンジェルロードが見える素晴らしい眺め。


そろそろ陽が西に傾いて影が長くなってきた。ここから半島をぐるっと回ると島の西側に出るので、どこからでも夕陽を観ることができる。小豆島の夕陽は綺麗だぞ。

途中、世界一狭い海峡としてギネスに登録されている土渕(どふち)海峡を通過。わざわざ車を降りてみるほどでもないところ。海峡には永代橋という橋が架かっているので車で通過。通過するときに写真を撮ろうと構えていた奥さん、あまりに一瞬だったのでシャッターチャンスを逃してしまう。後に車がいたので減速ができず、交差点の中なので停車することもできず。ということで、こちらをご覧ください。

ここからはホテルを目指してまっしぐら。このまま行けばホテルで夕陽を拝むことになりそうだ。十数分でホテル到着。奥さんとワンコを車に残してフロントへ。このホテル、ワンコと泊まれるのはいいけど、部屋以外はワンコ禁止で、裏庭から部屋へ直接入ることができるのだ。だからチェックイン手続きをするために一人でフロントに行ったのだけど、ガラス張りのロビーに大勢の宿泊客が集まってきて、みんなスマホ片手にガラス越しに写真を撮っている。どうやら夕陽がピークを迎えているようだ。ロビーの中までオレンジに染まってきた。チェックインを中断して一人で眺めることもできたけど、自分だけいい思いをするのは申し訳ない。急いでチェックインを済ませて車に戻り、荷物を担いで部屋に入り、ワンコを部屋に残してロビーに急いだ。ところが、だ。無情にも太陽は沈んでしまっていたのです。もったいないことしたなあ。あと10分早くついていれば、、、

そのあとはさっそく温泉へ。思っていた以上にいいお風呂。とくに露天風呂からの眺めは最高。海の向こうには瀬戸大橋も見える。おそらくロビーよりもここからの夕陽の眺めが一番きれいだったんだろうな。お湯は少し熱かったけど外気の温度が低いので出たり入ったりでちょうどいい感じ。上がってからも身体はずっとポカポカでした。

晩ご飯はバイキング。なぜか私たちのテーブルだけ小豆島牛のステーキがついていた。JALのサイトから予約したからかな。このステーキは絶品でした。そしてここでも醤油と素麺、そしてもちろんオリーブオイル。安っぽい料理はなく、どれも美味しくいただいた。バイキングは必ず食べ過ぎるよなあ。

部屋へ戻ってテレビを見ているうちに寝てしまい、目が覚めると深夜零時。お風呂は1時までなのであわてて浴場へ。独り占めの露天風呂は気分最高。翌朝も朝ご飯の前に温泉。温泉宿でのルーチンです。到着して温泉、寝る前に温泉、朝起きて温泉。必ず三度入ります。奥さんは出発前にも入るので計四回。

チェックアウトのあと、ホテルの敷地内にあるドッグランへ。思っていたより広くてワンコはよく走った。


二日目最初の目的地は小豆島スカイラインを走って「お猿の国」へ。ホテルの説明書にはワンコOKとなっていたので来たのだけど、入り口には「ペットNG」と。仕方ないのであきらめて次の目的地の「四方指(しほうざし)園地」へ。ここの展望台からは島の南半分を一望できる。四方とあるけど、まあ三方だな。


そのままスカイラインを走った先が「寒霞渓(かんかけい)」。あとで調べてみると、もとは「神懸山」と呼ばれたようだ。かみかけやま→かむかけやま→かんかけやま→かんかけい、というところか。今にもボロボロと崩れそうな岩肌。紅葉の季節は絶景らしい。



少し歩いたところにある鷹取展望台。ここも八日目の蝉のロケ地。天気が良くて暖かくて気持ちいい。


ロープウェイ駅の隣の売店でお土産を購入。ここでしか売っていないというオリーブナッツチョコ。少々お高いがおいしい。試食が止まらない。あとはオリーブ&たまねぎスープ。それから驚いたのがこれ。

1億円の価値はわからなかったけど、広くて明るくてきれいでした。

寒霞渓から島の北側に 県道31号線を一気に下って、ここからまた時計回りに島の東側へ。少し走ると海岸すぐそばの山が大きく削られている。石切り場のようだ。そういえば大阪城の石垣の多くの石が小豆島から運ばれたというから、その頃から削り続けているのだろう。そのうち島から山がなくなるのではないかと思ってしまうくらいの様だった。小豆島にはこういう石切り場がいくつもある。大きくて重い石を運ぶには船がいい。ここで切り出された石は瀬戸内海から大阪湾を経て淀川をさかのぼり、大阪城まで運ばれた。生駒や六甲の山から切り出して陸路で運ぶよりも効率的だ。



小さな半島をまわった先が吉田ダム。写真にあるとおりダムのすぐ先は海岸。この短い距離でこの高低差。大雨が降ると一気に水が押し寄せて下の村は大きな被害を被ったという。ダムの上から見ると足がすくむ。



ここから島の東海岸を真っ直ぐに南下。途中で観光ポイントをいくつか考えていたものの、どれもイマイチ。それでもここまで来たら島を一周したいという思いだけで、南東側の半島の先っぽ、大角鼻へ。ここで灯台を見ようと思っていたのに、なんと鍵がかかっていて入れない。仕方なく写真だけ。トイレに行きたくても灯台以外に何もない。車なんて通らない。




二日目後半は単なるドライブになってしまった。結局そのままジャンボフェリー乗り場のある坂手港へ。17:45の便を予約していたのだけど坂手港到着が14:15。ひとつ早い15:15の便に変更して帰ることにした。


帰りのフェリーでは車から降りることなく、ずっと車中で横になって寝ていました。そして最後の感動が神戸港の夜景。六甲山から、阪神高速から、これまで何度も見てきた夜景を海から見れたのは良かった。写真ではあまりきれいに見えませんが。


今回の一泊二日の旅行は、走行距離が230キロほどなのでガソリン代が1,500円くらい。 高速料金が往復で2,000円、フェリーが往復で15,750円、追加で払った宿泊料金が約5,000円。あとは映画村、ランチ、お土産などなど。全部合わせて32,000円ほどの支出でした。JALクーポンのお陰で安くすみました。小豆島は車があれば2日で堪能できます。お試しあれ。

以上、小豆島旅行のレポートでした。
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ワンコと旅行(小豆島 Vol.2)

2018年03月07日 | 旅行・車中泊
小豆島レポート第二弾です。

森國ベーカリーで買った絶品コッペパンを頬張りながら次の目的地のオリーブ公園へ。途中、ランチのお店を探しながら国道436号線を西に走ったものの、いいお店が見つからないままオリーブ公園に向かう交差点まで来てしまった。この交差点を右折して公園までの坂道を駆け上がるのだけど、右折してすぐの右手に素麺の製麺所。マルキン醤油記念館で小豆島は醤油の島だと驚いたのと同じく、小豆島は素麺の島でもありました。手延べ素麺でよく聞く「島の光」は小豆島の素麺でした。小豆島はオリーブだけだと思っていたのは大間違いで、醤油と素麺の島だったのです。奥さんはこの製麺所(島の光ではありません)に出ていた「小売もします」の看板が気になったようだけど、そのまま車を走らせました。

坂道を数百メートル上がったところがオリーブ公園。


ワンコを連れているので建物には入れず、オリーブの庭園を散歩。箒(ほうき)を持ってウロウロする女子グループやカップルを見かけて何事かと思ったものの、こういうことでした。

ここでものんびりした時間を過ごしたあと、次はすぐ近くの小豆島オリーブ園。車を降りて案内図を見るとオリーブ公園とよく似た感じ。名前も似ていて紛らわしい。そろそろオリーブにも飽きてきたのでここはパスすることに。そしてここまでくれば、ワンコ同伴でランチできるお店として出発前に候補にあげていた「こまめ食堂」に行こうと、少しルートを外れて島の真ん中に向かって山を登ること15分。

天皇皇后両陛下が訪れたこともある中山千枚田や農村歌舞伎の舞台のすぐ近く、 のどかな田舎の風景のど真ん中にある「こまめ食堂 」。



ワンコ連れなので店内ではなくてテラス席。ここからの眺めがまた最高。 コクヨのスクールデスクがこんなところに。



棚田のおにぎり定食(1280円)と素麺セット(980円)。地元のお米とすぐ近くで湧いているお水で炊いたご飯のおにぎりが美味かった。素麺は腰があってしっかりと食感を味わえるおいしさ。食べる前に撮り忘れたので少々乱れていますが、おいしさの雰囲気でも味わってください。

付け合わせの野菜にはドレッシングではなくて小豆島の醤油とその醤油で作ったポン酢。

店内はこんな感じ。 ところで、こまめ食堂の「こまめ」はやっぱり「小豆」でしょうか。聞きそびれました。

素麺があまりにおいしかったので奥さんがお店の人にどこの素麺かと聞いてみると、なんとあのオリーブ公園に上る坂道の途中にあった「平井製麺所」だと言う。奥さんのおいしいものを見つける嗅覚に時々驚かされるんです。お店にも置いているというので購入しました。青い空と緑の山と棚田、おいしい空気も堪能して贅沢なランチとなりました。

食後はワンコと一緒に周辺を散策。お店の前に神社(春日神社というらしい)があったので鳥居をくぐってお参り。

社殿に向かって上るゆるい段々の傾斜が気になったのだけど、変わった境内だと思ったくらいで見学を済ませたあと、神社の横から坂道を上がって棚田を見学。

天皇皇后両陛下が視察されたという場所から見上げると棚田の壁が広がっている。



この中山千枚田は映画「八日目の蝉」のロケ地でもある。この映画は観たことがないのだけど、小豆島のあちこちがロケ地になっているので、この機会にぜひ観たいと思う。それにしても、棚田の石垣に使われている石、これだけの石をどこから、どのようにして運んできたのだろうか。1枚の田を作るのに数百から千個ほど。田の数は数百から千以上と考えると、少なくとも数十万個から百万個以上の石が運ばれた勘定になる。近くの谷に石を山積みにしているところがあったのだけど、どこからその集石場まで運んだのか。そして集石場から上の棚田までの高低差は100メートル以上ある。さすがに今は重機やトラックを使うだろうけど、その昔はすべてが人力だったと思うと人間の力は計り知れないと思う。

棚田を見て神社まで戻ってきて気がついた。鳥居横に建つ小屋の壁にこんな説明が。


近くに農村歌舞伎の舞台小屋があるのはGoogleMapを見て知っていたのだけど、ここがそうだったのか。なるほど、境内のゆるやかな段々の斜面は観客席を兼ねているんだ。社殿に対向して建つこの小屋が舞台なんだ。あらためて観客席側から撮影。


あとで調べてわかったのは、 GoogleMapで見ていた舞台小屋は実はここではなくて、ここから歩いて20分ほどのところにある「肥土山農村歌舞伎舞台」だった。こちらは「中山農村歌舞伎舞台」。こんな近いところに2ヶ所もあって今も使われているということは、この地域では農村歌舞伎という伝統芸能がしっかりと受け継がれて根付いているんだと感じた。

次は来た道を戻って海辺に出たところにある池田の桟敷。

お城の石垣か、それこそ棚田の石垣か、という感じ。今でもお祭りのときなどに使われているらしい。ここは車を降りずに撮影だけ。

時刻は15時半頃だったかな。そろそろ天使の散歩道、エンジェルロードが姿を現す時間だ。この続きは第三弾で。
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ワンコと旅行(小豆島 Vol.1)

2018年03月06日 | 旅行・車中泊
新年が明けてすぐ、引出しの中を整理しているときに発見した間もなく期限が切れるJALのクーポン券。その額、なんと2万6千円。これは何としても使わなければと思って一泊の旅行を企てた。条件は、①温泉があること、②大阪から一泊で行ける範囲、③ワンコと泊まれること、の3つ。そしてJALのサイトで見つけたのが「リゾートホテル オリビアン小豆島」。小豆島は夫婦ともに行ったことがなく、一度は訪ねてみたいと思っていたところ。ワンコを連れてフェリーに乗るのが少し不安だったものの、経験者のブログなどを見ていると何とかなりそう。しかし、ペットが泊まれる部屋は平日しか空いておらず、やむを得ず仕事を1日休むことにしてホテルを予約。

大阪からフェリーで小豆島へ渡るルートは主に3つ。①神戸からだと3時間20分、②姫路からだと1時間40分、③岡山の日生からだと1時間。大阪から離れるほど小豆島に近くなるので乗船時間は短いものの、逆に車で走る距離も時間も長くなり高速料金もかかる。最初はワンコにとってはなるべく乗船時間が短い方がいいと思って②か③で考えていたけど、先述の通り、神戸からワンコ連れで乗った方のブログを見ていると大丈夫そうだったので最終的に①の小豆島ジャンボフェリーに決定。ところがこのジャンボ、朝便の神戸発がなんと6時しかないのだ。これだと遅くとも4時には自宅を出ないと間に合わない。ここで再び悩んだものの、結局①が現地で過ごせる時間が最も長いことに気がついて踏ん切りがついた。念のためネットで往復チケットを予約して当日を待つことに。

港での待ち時間やフェリーの中でいつでも横になれるようにと車は車中泊仕様にして、当日は朝4時前に出発。あまりに朝が早いので阪神高速も渋滞することなく予定通り5時15分頃に神戸港に到着。ちょうどフェリーが到着したところとあって次々とトラックが下船中。事前に調べておいたのと違うところに誘導されて乗船を待つ。順番は4番目。奥に見えるのがジャンボフェリーのデッキ。


乗船するころには空が白んできて、出航後1時間ほどで見事な朝陽。そして明石海峡には漁船がいっぱい。



そしてまもなくして待望の明石大橋。左舷デッキから。




通過したあと右舷から。


ワンコを連れてしばらくデッキで遊んでいたものの、時間を持て余して結局は車に戻って仮眠をとることに。そしていよいよ小豆島坂手港に到着。ランプウェイ、オープン。


坂手港は小豆島の東南にあって、宿泊するホテルは北西にある。この日の島めぐりは坂手港から時計回りに回って西半分を観光する予定。一日目に訪問したところを順に書くと、二十四の瞳映画村→岬の分教場→マルキン醤油記念館→島唯一の酒蔵がある森國酒造→オリーブ公園→中山千枚田(ここにある「こまめ食堂」でランチ)→池田の桟敷→エンジェルロード→樹齢千年のオリーブの大樹→ギネス認定の世界一狭い土渕海峡→ホテル(泊)。順に紹介します。

二十四の瞳映画村。「二十四の瞳」は島出身の坪井栄の小説で1954年に映画化された。さらに1987年にリメイクされ、このときのオープンセットが映画村として存続。村に入ると昭和時代にタイムスリップ。我々昭和世代には何とも言えないノスタルジーに浸れる場所でした。




リメイク版は田中裕子主演。


岬の分教場。旧苗羽小学校田浦分校(旧田浦尋常小学校)として1902年の開校から1972年の閉鎖まで70年に渡って使用された校舎が現存。この校舎をモデルにセットが建設された。3つ上の写真です。


子供の頃にタイムスリップ。先生の机に座って教室を眺めていると涙が出てきた。この小学校が閉鎖された1972年は私が小学6年生のとき。


映画村と分教場をあとにしてマルキン醤油記念館へ。そもそもここへ来るまで小豆島が醤油の産地で、ましてや有名なマルキン醤油が小豆島の会社とは全く知らなかった。

車を降りた途端にもろみのいい香りが。ここでは醤油の生産工程を勉強して、もろみの圧搾工場を見学して、売店で醤油ソフトクリームを食べました。

次は小豆島唯一の酒蔵を持つ森國酒造。工場横にあるカフェでお酒と好物の酒粕を購入。



少し歩くと森國ベーカリー。アレンジしたコッペパンが絶品。酒粕あんこパンは美味でした。


一日目はまだ続くのですが、ひとまずこれにて第一弾のレポートとします。
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