古代日本国成立の物語

素人なりの楽しみ方、自由な発想、妄想で古代史を考えています。

薬師寺

2021年02月20日 | 神社・仏閣
2021年2月某日、好天に誘われて薬師寺に行ってきました。約10年前から始まった東塔の解体修理が完了し、ちょうど竣工式が行われたあとでした。実は数年前、仕事の関係で解体修理中の現場を見学する機会に恵まれました。東塔が解体されて一本の心柱がまっすぐに立っている様を見たときは鳥肌ものでした。本来なら昨年春に修理を終えて落慶法要が営まれる予定でしたが、コロナのために法要は延期になったままです。

南門の受付で入山料800円を払って境内に入ります。





この中門をくぐると右に真ん中に金堂、右に東塔、左に西塔という伽藍が広がっています。



冬の空にそびえる東塔は見後に修理が施され、その荘厳な出で立ちはまさに「凍れる音楽」。いつまでも眺めていられます。





東塔の向かい側に立つ西塔。初めて薬師寺を訪ねたのは中学の遠足の時だったか、そのときはこの西塔は立っていませんでしたが、その後、昭和56年に再建されて金堂の両脇に二つの塔がそびえることになりました。西塔には風鐸が吊られていて、風に揺れてカランカランと優しい音を奏でていました。





金堂には薬師如来、日光菩薩、月光菩薩の薬師三尊が祀られています。それぞれに手を合わせてきました。







大講堂、さらには食堂の裏にある梅のつぼみがほころんでいい感じに咲き始めていました。







北門を抜けてまっすぐに行くと唐招提寺に至ります。入山料が1000円と少しお高めだったので、外から眺めるだけにしました。





薬師寺に引き返す途中、「よしむら」という蕎麦屋さんで蕎麦パフェをいただきました。これまで食べたことのないパフェは絶品でした。





3月1日から東塔初層の特別開扉が行われるので、3月に入ってから訪ねてもよかったのですが、思い立ったが吉日で、心が洗われる心地よい一日となりました。









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女人高野「室生寺」

2021年02月07日 | 神社・仏閣
2021年2月6日、奈良県宇陀市にある女人高野と呼ばれる室生寺を訪ねました。とあることがきっかけで始まった35年前の記憶をたどる旅シリーズの第三弾です。(ちなみに、第一弾は談山神社、第二弾は壺阪寺でした。)

自宅を出たのが12時前と少しゆっくりしたスタートでした。途中、渋滞があったのとランチをとったりしたので室生寺に到着したのが15時前になってしまいました。

赤い欄干の太鼓橋を渡ると境内です。






入山料を払うところで「16時に閉山するので奥之院に参るのなら先に行ってください」と言われました。往復でどれくらい時間がかかるかを訪ねると、1時間ほどだというのでこの時点では五重塔さえ観れれば良いと思い、奥之院の参拝をあきらめていました。

山門をくぐって階段を登ると金堂が建っています。




さらに階段を登ると本堂です。


山の斜面に伽藍がある室生寺は階段だらけ。本堂左側の階段の上には今回の目的だった五重塔が建っています。











まっすぐに伸びた杉の大木に囲まれて建つ五重塔が35年前の姿そのままに見えました。記憶がよみがえり、懐かしい気持ちがこみ上げてきました。

五重塔の先を進むと奥之院です。閉山までに戻ってこれそうにない時刻でしたが、他の参拝の方々が進んでいくのを見て私たちも行けるところまで行ってみることにしました。

急峻な斜面に立つ杉の大木の太い根は土に潜ることなく、大きな岩にしがみつくようにして大木を支えています。そしてその先には急な階段が延々と続いています。





途中で3度ほど休憩をしてたどりついたところが奥之院です。すでにお堂は閉まっていましたが、お堂の裏に回って眺める景色は最高でした。







35年前に来た時もちょうど今頃の季節で、なんと雪が積もる中での参拝でしたが、この日は気温が高くて、奥之院への参拝で汗びっしょりとなりました。結局、奥之院も含めて境内を一巡して戻ってきたのが16時ちょうどでした。

最後に、売店のおばちゃんと話をした際に驚きの事実を知ることになりました(単に忘れていただけですが)。おばちゃんに「今日は35年ぶりの参拝なんです」と話しかけると、「じゃあ、五重塔は変わっていますね」と言われてしまいました。いやいや、今観てきたばかりだけど、何も変わっていなかったと思いながら「何か変わったのですか」と聞くと、20年前に建て替えられたというのです。その瞬間に、台風で壊滅的な被害を受けたというニュースを思い出したのです。そのときの写真を見せてもらいましたが、それは衝撃の絵でした。

でも、わずか20年前に再建されたばかりなのに、数百年も前からそこに建っていたかのような風格と佇まいで、五重の屋根に苔がむして何とも言えぬ趣を感じる。35年前と同じものを観たわけではないけど、たしかに35年前の記憶を確認できた一日となりました。








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