古代日本国成立の物語

素人なりの楽しみ方、自由な発想、妄想で古代史を考えています。

学芸員課程のレポート販売の状況

2021年06月23日 | 学芸員
2018年4月から2019年3月の1年間、学芸員資格を取得するためにインターネット専門大学で学び、9科目19単位の履修を終えて無事に学芸員資格を取得することができました。その後、自分の書いたレポートが後に続く人の参考になれば嬉しい、との思いから履修の過程で提出したレポートや科目修得試験として提出したレポートをnoteで販売しています。

自分がレポートを書いたとき「参考となるレポートが欲しい」「レポートを上手く書くコツを知りたい」といったことを強く思いながらも、いい材料が手に入らずに独力で悪戦苦闘しました。その結果、過去に多くの博物館を見学した経験やビジネスにおける様々な経験をもとに多大な時間を費やして作成したほぼすべてのレポートで、首尾よく「A」や「優」の評価をいただくことができました。

そして、自分なりに見つけたレポート作成のコツや先生からの評価コメントなどを付加したレポートを販売することにしたのです。最初は無料公開としていたのですが、わずかではあるものの自分なりのノウハウが含まれていることから、少しだけ対価をいただくことにしました。

生涯学習論3本、博物館概論3本、博物館資料論3本、博物館展示論3本、博物館情報メディア論3本、博物館教育論3本、博物館実習1本の計19本が販売中です。販売を始めて1年と少しが経過しましたが、これまでに50人以上の方に購入いただきました。1本だけ購入する方もいれば、全部まとめて購入いただく方もいらっしゃいます。科目別の購入割合は以下のようになっています。

生涯学習論   8.4%
博物館概論  18.9%
博物館資料論 19.4%
博物館展示論 22.5%
博物館情報メディア論 18.5%
博物館教育論  8.8%
博物館実習   3.5%

概論、資料論、展示論、情報メディア論がいずれも2割前後となっていて人気を分け合っていますが、自分として最も自信のある教育論が思ったほど購入されていないのが少々残念です。

第三者のレポートを丸写しすることは良くないことですが、それを参考にして自分のレポートの質を高めるということは何ら問題のないことなので、今後も販売を続けようと考えています。博物館学のレポートでお悩みの学生さん、ぜひ私のレポートを参考にしてみてください。

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【学芸員】博物館学 各科目 レポート 公開

2020年04月28日 | 学芸員
博物館学芸員の資格を取るために科目等履修生として通信制大学で学んだことはこれまでに書いてきた通りです。学芸員課程は全部で9科目19単位の修得が必要になります。そのうち、生涯学習論・博物館概論・博物館展示論・博物館資料論・博物館情報メディア論・博物館資料保存論・博物館教育論の7科目はテキスト受講の科目、博物館経営論はスクーリング受講の科目、博物館実習は前述の8科目を修得後に実際に博物館で実務を経験する科目となります。

テキスト受講の7科目は、期中(半年間)での2回の課題レポートの提出と、期末の科目修得レポートまたは科目修得試験(試験を受けることができない正当な理由がある場合は代替レポート)の評価で成績が決まります。

テキスト受講7科目のうち、博物館概論・博物館展示論・博物館資料論・博物館情報メディア論・博物館教育論・生涯学習論の6科目について、それぞれ期中での2回の課題レポートと期末の科目修得レポート(代替レポートを含む)のあわせて18レポートと、博物館実習の実習レポートを「note」で公開したいと思います。

これらのレポートは私が実際に書いたものです。60カ所以上の歴史博物館を見学した経験に加え、豊富なビジネス経験をもとに、情報収集、分析、考察、論理思考、企画立案、文章表現などの力を存分に発揮した私ならではのレポートになっていると思います。これらのレポートを公開する7科目はすべて「優」の成績をいただきました。我ながら良く頑張ったと思います。

そういう点で、わずかではあるものの私なりのノウハウが含まれていることと、各レポートの評価および先生の評価コメントがフィードバックされた場合はそのコメントもあわせて公開しますので、少しだけ対価をいただこうと思います。学芸員資格の取得を目指している、あるいはこれから目指そうとしている方の参考になれば幸いです。

以下のリストに各レポートのリンクを張っています。特に博物館教育論や博物館実習はおすすめです。

博物館概論  第1回課題レポート
       第2回課題レポート
       科目修得レポート(科目修得試験の代替)

博物館資料論 第1回課題レポート
       第2回課題レポート
       科目修得レポート

博物館展示論 第1回課題レポート
       第2回課題レポート
       科目修得レポート

博物館情報メディア論 第1回課題レポー
           第2回課題レポート
           科目修得レポート

博物館教育論 第1回課題レポート
       第2回課題レポート
       科目修得レポート

生涯学習論  第1回課題レポート
       第2回課題レポート
       科目修得レポート(科目修得試験の代替)

博物館実習  実習レポート


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学芸員資格を取るための学習を終えました

2019年03月16日 | 学芸員
 昨年4月からスタートした通信制大学での学芸員資格を取得するための学習がついに終わりを迎えました。昨年4月から9月までの春期においては8科目16単位を修得し、10月から3月の秋期においては博物館実習の1科目3単位を残すのみとなっていましたが、実習およびレポートの提出を11月に済ませていたので実質的には11月で学習を終え、3月の成績発表を待つばかりという状況でした。そして3月1日、その実習の成績が発表され無事に「優」をいただくことができました。結果、全9科目19単位の履修を終え、「優」が8個、「良」が1個ということになりました。



 仕事をしながらの学習だったので、1年間で全ての科目を終えることができるかどうか不安でした。さらには事前に調べた限りでは、学生の夏休みである8月に実習受入れを行う博物館ばかりだったので10月からの秋期で実習を受けることができないかもしれない、ということがあったので、1年で履修を終えることを目標にしていたものの、実際は1年半かかるだろうと思っていました。
 春期では空いた時間はすべて課題レポートのために費やしたために古代史の勉強やブログ執筆が滞っていましたが、結果として8科目16単位の修得ができました。そして、秋期に向けて実習を受け入れてくれる博物館を探していたところ、幸運にも大阪府和泉市の「いずみの国歴史館」から承諾の返事をいただくことができました。いろいろとうまく行かないことはあったものの、館の皆さまのご支援のお蔭で無事に実習を終えることができました。その結果「1年で全科目を修得」という目標を果たすことができ、学芸員資格を取得することもできました。あらためて「いずみの国歴史館」の皆さまにお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

 さて、こうして取得できた学芸員の資格ですが、私は今すぐに学芸員になろうと思っているわけではありません。博物館や学芸員のことを知れば知るほど、そのおかれた環境がたいへん厳しいものであることがわかってきました。博物館の価値向上や活性化など、博物館が将来に渡って存続していくために何かお手伝いできることはないだろうか、とぼんやりと考えています。学芸員の資格を使ってというよりも、博物館のさまざまなことを学んだからこそ、何十という博物館を見てきた経験があるからこそ、そしてビジネスや経営の経験があるからこそ、さらには外部の客観的な視点をもって、何かお役に立てないだろうか。ボチボチ考えていきます。

 なお、各科目の履修状況の振り返りについては「【学芸員】博物館学 各科目の履修振り返り」をご覧ください。全9科目のうち、6科目についてレポートを公開しています。

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博物館実習の報告(最終日)

2018年11月17日 | 学芸員
 博物館実習6日目のレポート、いよいよ最終日です。最終日は館を出て2つの文化財関連イベントに白石さんとともにスタッフとして参加しました。午前が近世和泉の名所を訪ねる和泉市歴史ウォーク、午後からは「ココロ トリコ イズミ 和泉の歴史は面白い!」がテーマのいずみ歴史トーク、いずれも和泉市文化財活性化推進実行委員会(名前が長い!)や和泉市教育委員会などが主催するイベントです。

 この日は歴史ウォークの出発地である弘法寺に行かなければならないので、いつもより少し早い目の9:15に館に到着して白石さんと一緒に徒歩で出発。弘法寺に到着するとすでに多くの参加者が集まっています。まず本堂に入ってウォークの概要、見どころなどの説明を受けたあと、住職さんから両界曼荼羅に関する有難いお話を伺うことができました。



 ひととおりの説明があって、いよいよ最初の目的地に向かいます。そうです、この弘法寺は歴史ウォークの見どころではなく、単なる集合場所だったのです。とはいえ、最初の目的地はお寺の裏にある意賀美山(おがみやま)。小高い丘に登って担当の山下さんの解説を聞きながら和泉の眺めを楽しみました。後ろの方にいたので残念ながら解説はよく聞こえませんでした。
 続いて徒歩にて「国学発祥之地」の碑に向かいました。和泉は契沖ゆかりの地であり、それに因んで建てられた碑です。契沖は国学をやっていたという意識はなく、契沖がやっていたことを後世の人が国学と呼んだに過ぎない、という山下さんの解説が良かった。
 


 その次は特別展「時をかける文書」を開催中の歴史館へ向かいます。歴史館では山下さんのわかりやすい解説付きでウォーク参加者全員で展示を見学。予定時間を20分ほどオーバーして10時に始まった歴史ウォークは無事に終了です。



 ランチのあと、徒歩15分ほどのところにある久保惣記念美術館に移動して歴史トークの開始です。午前の参加者の皆さんは全員が午後も参加され、午後から参加される方も大勢おられたと思います。この久保惣記念美術館は私も何度か来たことがあり、泉州の片田舎にあるにしては素晴らしい美術館で所蔵する美術品もなかなかのものです。昨年はピカソと日本画の対比という面白い企画展示を楽しみました。



 ホールを会場として河田館長のお話、教育委員会の乾さんによる和泉の古刹である施福寺と松尾寺のお話、実習でお世話になった市史編さん室の永野さんによる「江戸時代の道と旅」というテーマの解説を聴きました。ここまでで第一部が終わって休憩に入ったので白石さんとともに美術館をあとにしました。



 さあ、これで実習のカリキュラムが全て終了しました。館に戻って6日間の実習を振り返って実習日誌を書き、白石さんに提出しました。いつもはコメント記入と押印をいただいて翌日に返却をお願いしていたのですが、最終日なのでその日のうちに返却いただけるよう無理をお願いさせていただきました。そしてすべてが終了したのが15:40頃。中身の濃い6日間で皆さんに大変親切にしていただきました。お世話になったお礼を申し上げて、後ろ髪を引かれる思いで館をあとにしました。

 その後、実習の終了を大学に報告し、現在は単位修得のための実習レポートを執筆中です。4,000字以上という条件があるのですが、書くことがたくさんありすぎて。市史第6巻もまだ途中で、白石さんにいただいた図録や調査報告書などもまだ読了できていません。とにかく、和泉の歴史は面白い!



以上、いずみの国歴史館での6日間の実習報告を終わります。


和泉市の歴史6テーマ叙述編I「和泉市の考古・古代・中世」
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博物館実習の報告(5日目)

2018年11月15日 | 学芸員
 博物館実習、5日目のレポートです。この日はカリキュラムの順序を変更して、朝から拓本の採取、午後からはこの歴史館で開催中の秋の特別展の分析と、そのあとはいよいよ自主企画展の発表です。とくに午後の2つのプログラムは6日間の実習カリキュラムのヤマ場といってもいいと思います。

 土器の拓本は前日に続いて西田さんに指導していただきました。この日は腕時計や胸のペンをはずして実習に臨みました。まず最初に、使用する道具とそれを使って拓本を採る手順を西田さんの実演によって教えてもらいます。実はここで使用するタンポという道具も手作りでした。まず弥生土器の破片の拓本です。ご存知の通り、弥生土器の表面はさほど凹凸がないので、手順通りにやれば比較的簡単にきれいにできました。それを3つくらいやったあと、メインイベントの瓦の拓本です。瓦は弥生土器と違って凹凸が大きくてうまく紙が瓦にくっついてくれません。しかも瓦の破片は安定が悪くて倒れないように手で支えながらの作業。水をたっぷりつけて、しっかり空気を抜いて、小さなタンポでしっかり押さえて、、、少しづつコツがわかってきました。何とかできあがったタイミングでランチタイムです。



 午後の1つめ、特別展の分析は実は2日目の実習終了後にじっくり展示を見ていたのと、前日にもう一度確認したことで、自分なりの考えが整理できていました。展示の分析というか評価を「良い点」と「改善余地」に分けて箇条書きにしてまとめた紙をもって白石さんと展示室へ入り、それを順に説明していきました。同意していただいたこともあり、また早速改善してくれたこともあり、きちんと受け止めていただいたことを嬉しく思いました。

 さあ、そしていよいよ実習のメインイベント(私がそう思っているだけですが)、自主企画展の発表です。初日のオリエンテーションで説明を聞いてから頭の中はほぼこの自主企画展のことで占められていました。まずはテーマを決めないことには始まりません。過去の実習生の企画書を見せていただいたところ、皆さん自由な発想で自分の得意分野、例えば人形とか野球とかの展示を企画していましたが、この博物館で実習を受けている以上、私はどうしても和泉市の歴史に因んだ展示を考えたかった。2日目にフワッとしたアイデアを白石さんにお話ししたら参考図書を頂くことになりました。感謝です。そして出来上がったのがこれ。



 左が企画書の表紙、右がチラシのイメージです。20年の館の歴史の中ですでに似たような企画展が実施されてるかもしれないということと、やはり時間がない中で情報を集めきれずに生煮えの状態が否めないことで、不安な気持ちで発表しましたがアイデアは我ながら満足しています。
 単に各地の環濠集落遺跡を紹介するのではなく、それらの中でも池上曽根遺跡は日本最大規模を誇り、その池上曽根遺跡の誕生が端緒となって和泉の発展が始まり現在に至っているというシナリオで、和泉の素晴らしさを伝えたかった。
 今回、この自主企画展のために和泉市の古代遺跡や遺跡の立地と密接な関係にある地形について調べましたが、興味が尽きませんでした。和泉市史第6巻も大変興味深く読みました。

 和泉市というところは知名度の高い堺市と岸和田市に挟まれていること、みさき公園や大阪南部の海水浴場などに行く観光客が使う南海本線が通っていないこと、大阪湾に面していないので地図に埋もれてしまっていることなどの理由から他の地域の人からあまり知られていませんでした。最近でこそ和泉中央駅を中心にニュータウンが開発されて人口流入が起こっていますが、同じ泉州地方の貝塚市で生まれ育った私ですら大人になってからもJR阪和線の和泉府中駅には快速が停まるということくらいしか知りませんでした。
 でも、自分で調べてみたからこそ、和泉市は古代からの歴史が溢れる町で、まだまだ自然が残る素晴らしい所だということがわかりました。おべんちゃらではなく、和泉市のファンになりました。


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博物館実習の報告(4日目)

2018年11月12日 | 学芸員
 博物館実習、4日目のレポートです。4日目の午前中は近世資料の取扱い、午後からは刀剣の取扱いと考古資料を取扱う際に使用する備品の製作を学びました。

 午前の近世資料の取扱いは和泉市の市史編さん事業に携わっておられる永野さんに指導していただきました(永野さんの「野」は「田+又、その下に土」という字です)。和泉市は20年ほど前から市史編さん事業に取り組んでおり、市史全9巻が発刊される予定で、これまでに6巻が発刊されました。直近では第6巻の「和泉市の近世」が出たばかりで永野さんが担当されました。この過程で市内の旧家からたくさんの資料の提供があったそうで、この日も資料の寄託申請があった館近くのお宅へ伺って、資料が保管されている蔵の見取り図を作成して資料を持ち帰るという作業を永野さんと一緒に行いました。
 館に戻ってからは古文書の整理作業です。古文書といっても私が作業をしたのは昭和の郵便物で、和泉の古寺である槇尾山施福寺から寄託された手紙でした。整理をしながら永野さんと一緒に手紙を読んでいると、当時のお寺の賑わいが手に取るように甦ります。古文書の価値とはこういうことなのかと理解できました。古文書は当時の地域の歴史を生々しく甦らせてくれる資料で、古文書から歴史を再現していくことが重要なのです。いま、いずみの国歴史館へ行くと「時をかける文書(もんじょ)」というテーマで和泉市にまつわる近世の古文書がたくさん展示されていて、江戸時代の和泉の歴史を感じることができます。ぜひ行ってみてください。

 午後からは刀剣の取扱いです。取扱いといっても私がやるのは大変危険なので、白石さんが手入れする様子を横で説明を聞きながら見ているだけです。この館には少し驚くほどの数の刀剣が保管されているのですが、銃刀法などの関係で個人の家で保管することが難しくて寄託されることが多いとのことです。左手に刀を持って右手にもった丸い布の包みのようなものでポンポンとたたいていく様子を時代劇などでよく見かけますが、あの包みには刀を研いだときに出る砥石の粉のまじった水を乾かしたもの、つまり砥石の粉が入っているのです。刀の両面と背の部分をポンポンとたたいたあと、ふき取ります。ふき取る時に使うのは鼻にやさしい上質のティッシュペーパーです。通常はそのあとに油を塗るのだそうですが、今回は塗りませんでした。
 刀といえば備前。中国山地を挟んで向こう側は古代からたたら製鉄が行われていた出雲の地。どうして出雲に製刀の技術が残らずに山を挟んだこちら側の備前に伝えられてきたのだろう。とにかく、真剣を目の前で拝むことができたのは貴重な経験となりました。

 刀剣の取扱いを白石さんの実演で学んだあとは、学芸員の西田さんによる土器などの梱包材の製作指導です。この歴史館は予算の少ない公立ということもあってか様々な備品を手作りでまかなっています。今回は土器などの割れやすい資料を他館から借用する際などに使用する梱包材の製作方法を学びました。私はここでも不器用さをさらけ出してしまいましたが、西田さんは嫌な顔ひとつせず、笑顔で対応してくれました。自作の梱包材を使って土器を包むのですが、手作りで十分だと思いました。
 ひととおりの指導が終わった後、西田さんから指摘、というか指導というか、このような資料の取扱いをするときには腕時計などをはずしておくこと、胸ポケットのペンも抜いておくこと、本来であれば手袋をすること、などの基本的なことを教えていただきました。このことはテキストでも学んだことで、資料を取り扱う際の基本中の基本であるのに、すっかり忘れてしまっていました。特に借用のために他館で作業する際に抜かりがあっては信頼を損ねてしまいます。改めて肝に銘じました。

 この日は古文書、刀剣、土器と様々な種類の資料の取扱いを経験することができて楽しい一日となりました。ただ、古文書や刀剣は土器や須恵器などとは取扱いや保管の方法がまったく違うので、博物館としては管理が大変であるというのと、考古資料だけでも手狭になっている収蔵庫に古文書や刀剣の寄託や寄贈が増えてくると、この館だけでは収蔵しきれなくなるという悩みもある。博物館の運営についてもいろいろと考えさせられる機会となりました。


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博物館実習の報告(3日目)

2018年11月10日 | 学芸員
 博物館実習、3日目のレポートです。3日目の午前中は須恵器の調査を通じて考古資料の取扱いを学びました。昼食を挟んで午後からは土器の接合を通じて考古資料の整理作業を学びました。

 この日は9:45に出勤。午前のカリキュラムには考古資料の取扱いとして「作品調査」と書かれていたので何をするのだろうと思いながらバックヤードへ行きました。博物館は展示資料を他の博物館から借用することがありますが、その際、事前に借用先の博物館へ行って借用する資料の状態を確認して記録しておく必要があります。借用中に破損したり傷をつけていないことを証明するために、あるいは傷をつけてしまった場合はどの部分にどんな傷をつけたのかを明らかにするために、借用前に記録を取るのです。今ではデジカメで簡単にパシャっとできますが、伝統的な方法はスケッチを取ることです。そういう説明を白石さんからお聞きした後に、考古資料である須恵器をスケッチするように言われました。
 須恵器を前においてA4の用紙に鉛筆で描いてみたのですが、不器用な私は1つの須恵器を描くのに20分ばかりの時間を要してしまいました。白石さんからは「少し角度が悪いので、もう少し視点を下げたほうがいい」とアドバイスをいただいて描きなおすことになり、次は所見も記入するように言われました。同じように20分ほどかけて描きなおして所見も記入しました。ここで中途半端な知識、というか知ったかぶりによって大失敗をしでかしました。スケッチはそれなりに描けたのですが所見が全く見当違いでした。そもそも調査やスケッチの目的を事前に教えていただいたにも関わらず、所見として須恵器の特徴を列挙してしまいました。傷の位置や大きさ、接合の状況などを記録しなければならないということを改めて指摘いただきました。加えて、通常は借用先でゆっくり調査している時間がないので、できるだけ要領よく時間をかけずに描く必要があることも教えていただきました。
 あと2点の須恵器について同様の記録作業を行い、午前の部を終えました。

 この日のランチは桃山学院大学のファミマでおにぎりとパンを購入し、気分転換のために車の中で食べました。

 午後からは土器の接合です。予定では土器の注記をやったあとに接合作業ということになっていたのですが、白石さんの判断で注記作業を止めて、午後からの時間をすべて接合作業に費やすことになりました。実はこの土器の接合というのも密かに楽しみにしていたのです。テーブルに並べられた数十の土器片を見て、ジグソーパズルを解くように土器をつなぎ合わせていく作業で、一度やってみたいと思っていました。
 余談ですが、春に鹿児島の上野原遺跡に併設する博物館にいったときに、接合によって復元された土器が実物か複製かを判断する方法を学芸員さんに教えてもらいました。それは土器の内側を見て接合された個々の土器片に注記があれば実物、なければ複製、ということでした。そりゃそうだわな。そんなことを聞いていたので、実は注記作業もやってみたいと思っていました。
 で、肝心の接合ですが、これがなんとも難しかった。結局、休憩を挟んで3時間やったものの、ただのひとつも接合することができませんでした。この日は私のほかに3人のパートの方が同じ部屋で同じ作業をやっていました。経験豊富な方々の作業を見ているのは楽しかったのですが、自分の作業が全く進まないのが残念で悔しかった。皆さんから「それは私らが何度もやって最後に残ったものだから難しいわ」と慰めや励ましの言葉をいただきながら作業を続けました。休憩時間にはコーヒーをいれていただき、おやつまでいただいて何とも楽しい時間を過ごしました。白石さんは何度も顔を出してアドバイスをしてくれたのですが、結局は成果ゼロで終わってしまいました。もしかすると白石さんは接合作業の難しさを分からせるため、わざとこの数十の土器片を課題として与えたのかも。何もできなかった悔しさもあって、土器のことをきちんと勉強してみようと思いました。

 以上、須恵器と土器に向かい合って悪戦苦闘した一日となりました。


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博物館実習の報告(2日目)

2018年11月08日 | 学芸員
 博物館実習の2日目のレポートです。この日は午前中が発掘調査の見学、午後から和泉市が運営する「信太の森ふるさと館」の見学と、終日館外での活動となります。

 予定より早い目の9:15に館に到着し、指導担当の白石さんとともに車で発掘調査の現場に向かいました。場所は日本最大規模の環濠集落である池上曽根遺跡です。現場近くの大阪府立弥生文化博物館(弥生博)の駐車場に車を停め、歩いて3分ほどで到着。発掘は福祉施設の建設に伴う調査とのことでした。
 少し発掘体験ができると伺っていたので楽しみにしていたのですが、現場に到着してからは人生初めての遺跡発掘とあって緊張してずっと気持ちがフワフワしていました。発掘リーダーの上田さんや担当の呉ちゃん(くれちゃん、名前忘れました。すいません)の説明をドキドキしながら聴きました。二人の学生アルバイト君と、好きが高じて引退後に遺跡発掘にたずさわっておられるミヨシさん(漢字わかりません。すいません)は黙々と遺構を記録しています。パワーワーク担当はシルバーのオッチャン達。発掘調査はいろんな方々の共同作業で成り立っていることがよくわかりました。





 何となく雰囲気に慣れてきた時、白石さんが「やってみますか」とガリを渡してくれました(ガリは前日のスライドの説明のときに教えてもらっていた発掘のための道具です)。すでに調査が一段落している場所でしたが、見よう見まねでガリを使ってみました。これもれっきとした発掘体験。私がガリガリやっていると、弥生博の方がやってきて私の後ろで、地層や遺構をどう判断するか、というような内容の会話が始まりました。去年行った鳥取県の青谷上寺地遺跡のことも出てきたので大変興味深いお話でした。

 お昼少し前になったので車を停めた弥生博に戻り、30分ほどの時間で常設展を見学しました。白石さんにいろいろと教えていただきながらの見学だったので、わずかな時間だったけど大変勉強になりました。

 ランチをとって午後からの見学先である「信太の森ふるさと館」に向かいました。信太の森は安倍晴明誕生の「葛の葉伝説」や和歌・文学のふるさとで、ふるさと館では葛の葉伝説にちなむ資料が展示されるだけでなく、植物、野鳥や昆虫や歴史なども紹介しています。学芸員の清水さんからは葛の葉伝説を教えてもらいながら展示の説明をしていただきました。





 植物・昆虫など自然担当は豊島さんです。豊島さん、白石さんと私の3人は館を出て近くの惣ケ池公園へ向かいました。この公園を含む一帯は弥生時代後期の高地性集落で「惣の池遺跡」と呼ばれ、8棟の竪穴式住居が保存されて公園全体が和泉市の史跡として指定されています。白石さんはここを発掘調査したそうです。





 この公園を通って惣ケ池湿地を見学、いや探検に行きました。池の奥に湿地が広がり、どん詰まりまで行くと湧水が流れ出ていました。和泉市というのは信太の森もそうですが、信太山丘陵を中心にまだまだ自然が残されています。和泉中央周辺がどんどん開発されて人口も増えているようですが、こういう自然を残す努力を怠らないようにしてもらいたいです。



 ふるさと館に戻り、清水さん、豊島さんにお礼を申し上げて車に乗りました。予定ではこのまま館に戻ることになっていたのですが、白石さんが気を利かせてくれて丸笠山古墳と信太狐塚古墳というふたつの古墳を見学しました。和泉市ホームページによると、丸笠山古墳は信太山丘陵の西縁部に築かれた全長100mほどの前方後円墳で4世紀末ころの築造とされています。かつて延喜式内社の丸笠神社の社殿が前方部にあったとありますが、たしかに小さな祠が建ち、鳥居もありました。これが式内社だったとは驚きです。和泉市最大規模で市内唯一の水濠を残す古墳であるとのこと。信太狐塚古墳は槙尾川下流域が一望できる信太山丘陵の西の縁辺部に築造された全長58mの前方後円墳で6世紀後半の築造とされます。信太千塚古墳群で唯一の後期前方後円墳で信太千塚古墳群の盟主墳とされます。前方部は完全に削平されて一見すると円墳そのものです。丘陵の縁とあってその眺望は素晴らしいものでした。白石さんによると、目の前に住宅が立ち並ぶ前はもっと眺めがよかったとのこと。







 以上で2日目の予定が終了。この日は和泉市の素晴らしさを感じた一日となりました。


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博物館実習の報告(初日)

2018年11月06日 | 学芸員
 10月30日から11月4日までの6日間、大阪府和泉市にある「和泉市いずみの国歴史館」にて博物館実習を受けてきました。先日の日曜日に6日間のカリキュラムが無事に終了しましたのでこの場で実習の様子を順に報告していこうと思います。今回は初日の様子をレポートします。

 初日の実習開始は11時だったので10:45頃に館に到着。「おはようございます。本日よりお世話になります。よろしくお願いします。」とまるで新入社員に戻ったような気持ちで事務室に入りました。ただ、10日ほど前の10月21日に実習受入れのお礼とご挨拶のために事前訪問していたので、それほど緊張することはありませんでした。

 11時少し前に私を指導いただく館長代理の白石さんからお声がかかり、いよいよ実習がスタート。まずはオリエンテーションです。6日間のカリキュラムの説明を受けました。事前訪問の際に伺っていた内容と少し変更があって「刀剣の取扱い」が加わっていました。この小さな歴史館で刀剣を所蔵しているんだ、と少しばかり驚くとともに、刀剣を取扱えることにドキドキとワクワクの気持ちが沸いてきました。2日目には発掘調査の見学が組まれていたのですが、発掘作業を体験させてくれるというのを伺って嬉しいやら申し訳ないやら。そして5日目の予定に入っている「自主企画展の発表」についての説明があり、テーマは何でもいいからこの博物館の展示室を使った展示を企画しなさい、というものでした。事前訪問でカリキュラムを拝見したときにすでに組まれていたので、少しずつ考え始めて情報収集をやりかけていたのですが、私が考えていたのはミニ展示のようなもの。それが広い展示室を全部使って、ということだったので完全に当てがはずれてしまいました。それ以降、昼食や休憩の時間、館への通勤や帰宅までの時間、帰宅してからの時間、ほとんどすべての時間をこの展示の企画と関連情報の収集、企画書作成に費やすことになりました。

 そんなこんなでカリキュラムの説明を聞いた後は、館内のバックヤードと展示室を案内していただきました。展示室はひとつしかなく、この期間は秋の特別展「時をかける文書(もんじょ)」を開催中で、残念ながら常設展を見ることができません。そうです、展示室がひとつしかないということは特別展や企画展があるたびに展示の入れ替えが発生するのです。これは学芸員さんにとっては大変なことだぞ、と思いました。

 午前の部が終わるとランチタイムです。すぐ近くに桃山学院大学があって、キャンパス内の学生生協やコンビニで弁当やおにぎりなどを買うことができます。初日は白石さんについて行って場所を教えてもらいました。これは便利だ。

 さて、この日の午後は「土器の洗浄」です。最初は大きくて丈夫な瓦の洗浄。タワシや大きなブラシでゴシゴシ擦っても大丈夫なので思い切ってできました。次は弥生土器の破片です。弥生土器は薄くてデリケートなので小さなブラシや筆を使います。ここで私の几帳面な性格が災いしました。こびりついた土をきれいに全部落さなければいけないと思い、ゴシゴシはしないけど、そーっと何度も丁寧に擦ります。土が落ちたかどうか親指の腹でさわって確かめます。けっきょく擦りすぎて土器の紋様が消えたり、土器の土が溶け出したり、しまいには小さな破片がひとつパキっと割れてしまいました。大切な出土遺物を壊してしまいました。本当に申し訳ありませんでした。白石さんが見かねてもう一度要領を教えてくれました。次からは大丈夫だと思います。洗い終わった土器片はカゴに並べて日陰で乾かします。この洗浄作業、小さな破片がいっぱいあれば慣れた方がやったとしてもそこそこ時間がかかりそうです。部屋の中には土器片の入ったコンテナが山積みになっています。コツコツ地道にやるしかないものの効率性も必要だなあ、と感じました。

 夕方になって土器洗浄を終え、事務室に戻って、和泉市教育委員会が小学生向けに実施している「文化芸術科学ふれあい体験事業」で使用されている「発掘調査へレッツゴー!」というスライドを見せていただきました。和泉市は遺跡が多く、池上曽根遺跡や和泉黄金塚古墳など全国的に知名度の高いものもあります。小さい頃から発掘調査を体験するなど、遺跡や遺物に触れて地域の歴史や文化を身近に感じてもらえるような取り組みを地道に積み重ねていくことで、それらを守り、次世代に受け継いでいくことの重要性や必要性を感じる人材が育ってくるのだと思います。

 以上が初日の実習内容です。社会人実習生でしかも不器用とあって、これは扱いにくいだろうなあと思うのですが、指導担当の白石さんは終始にこやかな笑顔で接してくれました。明日はいよいよ発掘現場です。


和泉市の歴史6テーマ叙述編I「和泉市の考古・古代・中世」
和泉市史編さん委員会
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博物館実習が始まります

2018年10月28日 | 学芸員
 博物館学芸員の資格取得のために今年4月より通信制大学で学んでいますが、9月までの春期で8科目16単位の修得を終え、残すは博物館実習の3単位のみとなっていました。
 実習の受入れ館を探すにあたっては、まず東京23区や大阪の自宅から通える府内の歴史系博物館のホームページを片っ端から調べてみたところ、ほとんどの館での実習受入れ期間が学生の夏休み期間である8月となっていました。10月とか11月とか、8月ではない館も少しはあったのですが、いずれの場合においても申し込み期間が1月以降となっており、今年の10月以降にすぐに実習ができそうな博物館を見つけることができませんでした。
 半年間をムダに過ごして来年8月になってもやむを得ないという気持ちになる中、ダメ元で受入れ可否を問い合わせるメールを順番に送ってみることにしました。「残念ですが、、、」という返信が続くなか、大阪府和泉市にある「いずみの国歴史館」から実習受入れが可能との連絡をいただきました。嬉しかったなあ。
 館の設置者である和泉市と大学との文書を通じたやりとりによって正式に実習の受入れが決定し、さらに私自身が直接電話をかけて何度かのやりとりをさせていただいた結果、以下のように10月30日~11月4日の計6日間の予定で実習カリキュラムを組んでいただくことができました。

10月30日(火)
 ・オリエンテーション
 ・考古資料整理作業(土器洗浄)
10月31日(水)
 ・発掘調査見学(池上曽根遺跡)
 ・他館見学(信太の森ふるさと館)
11月1日(木)
 ・考古資料整理作業(土器接合・土器注記)
 ・考古資料取扱い(作品調査)
11月2日(金)
 ・歴史館特別展分析
 ・展示用梱包材製作
11月3日(土)
 ・近世資料取扱い
 ・拓本
 ・自主企画展発表
11月4日(日)
 ・文化財関連イベント
  (市史歴史ウォーク・久保惣記念美術館)

どれも楽しみでワクワクしています。とくに2日の特別展分析と3日の自主企画展発表は自分の考えを出さなければならないので今から頭が回り始めています。こんな本も買ってしまいました。

和泉市の歴史6テーマ叙述編I「和泉市の考古・古代・中世」
和泉市史編さん委員会
ぎょうせい



 この実習を受けるために4日間の有給休暇を取得するのですが、これだけ長期の休暇は30年以上の会社勤務において、新婚旅行、30周年永年勤続旅行に次いで3回目となります。ただ、この4日間の休暇が業務にほとんど支障がないのは幸いでした。というよりも実は、実習スケジュールの決定にあたって希望を伝えたところ、その希望を受け止めていただいたという館側のご配慮のお蔭です。いずみの国歴史館の皆様をはじめ、関係者の皆様には本当に感謝しております。まもなく実習が始まりますが、何卒よろしくお願いいたします。
 
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【生涯学習論レポート③】生涯学習論の科目修得試験代替レポート

2018年10月02日 | 学芸員
生涯学習論の科目修得試験代替レポートです。課題内容は以下の通りです。

 次の3人の会話を読み、間違っているところを2か所指摘し、間違っている理由を簡潔に述べなさい。

 A:生涯にわたって学習するためには、学習の仕方を身につける必要があります。それは生涯学習の基礎ともいえるでしょう。
 C:確かに学習の仕方を身につけることは大事ですね。それは学校教育にこそ期待されているのではないでしょうか。
 B:学習の仕方を身につけること自体が生涯学習ですね。
 C:学習の仕方を身につけることは生涯学習の前提ですので、生涯学習ではありません。それそのものと前提とは異なりますよ。ものごとは論理的に考える必要があります。
 A:生涯学習は自発的意思に基づいて行うことを基本とするものです。学校教育や家庭教育のもとにあっても子どもたちが自発的に学習の仕方を身につけているのであれば、それに限っては生涯学習といえると思います。


レポートの解答、および先生の評価(最終成績)はこちらをご覧ください。

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【生涯学習論】レポート公開







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【博物館概論レポート③】博物館概論の科目修得試験代替レポート

2018年10月01日 | 学芸員
博物館概論は期末に科目修得のためのWeb試験が課される科目でしたが、私は試験日と法事が重なってしまったため、先生と事務局に相談の上でレポートで代替してもらうことにしました。この代替レポートは期中の課題レポートと違って課題の提示が締切の2週間ほど前、つまり2週間でのレポート執筆が要求されました。また、本来は試験を受けるべきところをレポートで代替されるので、試験よりも採点基準が厳しくなることも言われていたので、結果が出るまで不安がありましたが、なんとかいい結果を得ることができました。

レポートの課題と解答、および先生の評価コメントはこちらをご覧ください。

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【博物館概論】レポート公開③







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【博物館展示論レポート③】博物館機能における「展示」と「収集」・「保管」・「調査研究」の関係について

2018年09月30日 | 学芸員
博物館展示論の科目修得レポートです。課題内容は以下の通りです。

 博物館機能における「展示」と「収集」・「保管」・「調査研究」の関係について説明し、自分の考えを述べなさい。字数は2000字程度とします。レポート作成時の注意事項を厳守すること。守られていないものについては、大幅な減点の対象となるので注意してほしい。テキストや参考文献を参照すること。ただし丸写しは不可。参考文献から引用する際は、脚注等で出典の情報(書名(論文名)・著者名・該当箇所のページ等)を明記し、自分の考えと明確に区別すること。具体的に展示資料を取り上げて論述すること。取り上げる資料は、たとえば「西洋絵画」のような分類名称でも、ダ=ヴィンチ作「モナ・リザ」(ルーヴル美術館蔵)のような個別具体的な資料名でも、どちらでも構わない。複数の資料を取り上げてもよい。

レポートの解答、および先生の評価コメントはこちらをご覧ください。

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【博物館展示論】レポート公開③









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【博物館資料論レポート③】考古資料の取扱いについて

2018年09月28日 | 学芸員
博物館資料論の科目修得レポートです。課題内容は以下の通りです。

資料の取扱について、下記の語群から1つの資料を選択して2000字以上で説明しなさい。
  1,近現代美術品
  2,古文書
  3,写真(デジタルを除く)
  4,考古資料


レポートの内容および先生の評価コメントはこちらをご覧ください。

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【博物館資料論】レポート公開③






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【博物館情報メディア論レポート③】歴史博物館の価値を高める「考古資料の3Dデジタル図鑑」

2018年09月27日 | 学芸員
博物館情報・メディア論の科目修得レポートです。課題内容は以下の通りです。

 あなたが今後博物館で働くことを想定して、博物館業務のために作りたい、または使いたいと思うデジタルコンテンツまたはシステムを4000字以内で一つ説明しなさい。レポートには以下①~④のように項目を立てて、デジタルコンテンツまたはシステムの内容そのものや博物館の「調査・研究」「収集・保存」「展示・教育」の3機能にそれぞれどう役立つか、説明すること。項目名は字数には含まない。

 ①デジタルコンテンツの内容
 ②調査・研究に役立つと考えられる点
 ③収集・保存に役立つと考えられる点
 ④展示・教育に役立つと考えられる点

また、②~④の説明の際には
 A.「博物館利用者」(直接博物館を訪れる人・団体、あるいは博物館のコンテンツをインターネット経由で利用する人・団体)
 B.「博物館関係者」(博物館職員や、博物館を設置・運営している地方公共団体・企業等設置者)
 C.「社会全体」(A, B以外の人々・団体への波及効果)
の3点に対して、それぞれ「」内の用語を使ったうえで、どのように役立つかを説明できるとよい。

 いずれの項目も、当てはまる点がどうしても思い当たらない場合はその旨書いて回答してよいが、できる限り各分野への使い道を考えて書けるとよい。予算の観点から実現が難しいと思われる場合は、不完全でもいいので、それを可能とすると思われるアイデアがあれば、盛り込めるとなおよい。


レポートの解答、および先生の評価はこちらをご覧ください。

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【博物館情報メディア論】レポート公開③








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