古代日本国成立の物語

素人なりの楽しみ方、自由な発想、妄想で古代史を考えています。

今年のカニツアー(後編)

2020年03月10日 | 旅行・車中泊
道の駅くみはまSANKAIKANでの朝の目覚めは7時過ぎでした。いつもの通り、まずはワンコのご飯と散歩を済ませたあとは歯みがきとトイレ。すでに道の駅は開店準備中で、夜の静けさと打って変わってお店の人があわただしく動いています。こちらも準備を済ませて8時過ぎに出発。

尾崎屋さんまではここから1時間ほど、ランチは11時半の予約なので少し時間があります。天気も良く風もないのでワンコと遊べるところを考えて、道の駅からすぐの久美浜湾へ出ました。





風が気持ちいい。久美浜湾は小天橋という砂州で日本海と隔てられ、わずか幅30メートルの水路でつながっているだけなので、まるで湖のように穏やかな海です。もちろん水は透き通っています。そんな久美浜湾の海岸沿いの堤防の上、ワンコもリードをはずしてもらって自由に動き回ります。ところで、小天橋という名前は日本三景の天橋立に似ているなあ、と思って調べてみると、砂州が天橋立に似ているから小天橋と名付けたそうです。



数百メートルの堤防をゆっくり行って帰ってきて30分くらい。場所を移動することにしました。小天橋の先端まで走ったところにある駐車場は日本海の小天橋海水浴場への入り口です。海岸に出てみると、さっきの久美浜湾とはまったく違う表情の海が。







何とも言えない爽快な景色。スカッと青い空に白い飛行機雲が気持ちいいくらいに真っすぐ伸びている。誰もいない冬の海岸を独り占めって感じですね。ひとつだけ残念だったのは、海岸に打ち上げられたゴミ。海水浴シーズンの前には掃除されるのでしょうが、それにしてもたくさんのゴミでした。

時刻は10時前です。そろそろ香住に向かいます。国道178号線のバイパスを使うと1時間ほどで到着するのですが、ずっと山の中やトンネルなので景色を楽しむために海岸沿いの但馬漁火ラインを走ることにしました。









はさかり岩、才の神古墳などで途中下車しながら、冬の日本海の景色を存分に楽しみながらのドライブは本当に楽しかったです。尾崎屋さんに到着したのはぴったり11時半でした。いつもの女将さんが迎えてくれました。



さっそくカニをいただきます。カニ刺し、焼きガニ、カニすき、雑炊、デザートのコースです。活け松葉ガニがひとり2枚づつと甲羅焼きがふたりで1枚です。カニすきのカニも生で食べることができる贅沢なコースです。料金はひとり税込み14,000円です。







最後の雑炊まで余すことなく食べつくしました。満腹です。食べ終わったのは14時半。3時間かかりました。10年くらい続けている恒例の冬のカニ、毎年違うチャレンジをしてきたのですが、そのたびに冷凍でないか、紅ズワイでないか、オホーツク産でないか、大きさはどれくらいかなどを確認していました。5年ほど前に知り合いに尾崎屋さんを教えてもらい、その時は泊りで来ました。そして、ここなら間違いないとわかり、しかもランチならリーズナブルだということもわかったので、去年からは毎年ここにしようと決めたのです。

カニを堪能した後、すぐ近くの「道の駅あまるべ」に寄りました。あの餘部鉄橋の下にある道の駅です。










餘部鉄橋は1986年の脱線転落事故の大惨事を経て、2010年にコンクリート製の橋脚に付け替えられました。初めてここに来た時には頭上の餘部駅まで山を登りましたが、2017年にエレベーターが設置され、簡単に上がれるようになっています。ちょうど電車が通過するタイミングだったので写真が撮れました。

道の駅のすぐ近くのギャラリーに立ち寄ると、鉄橋の写真がたくさん展示されていました。




ギャラリー近くの道端につくしが。


以上で2日間の予定を終了し、余部ICから自宅まで寄り道なしで走り続けて19時半頃に帰宅。2日間の走行距離は550キロ。今回も食事、温泉、絶景の3点セットが満たされた満足の車中泊旅となりました。高速料金が約7,600円、ガソリン代が約4,500円、カニが28,000円、その他の食事等で約4,000円、合計が44,100円。カニのフルコースを含めてこれは安いと思うのですが、いかがでしょうか。








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今年のカニツアー(前編)

2020年03月09日 | 旅行・車中泊
2020年3月6日~7日、我が家の年に一度の恒例、日本海カニツアーに行ってきました。行き先は昨年に引き続き兵庫県香住の「尾崎屋」さんです。ランチを予約したので日帰りでも行けたのですが、せっかく日本海まで行くのだからとワンコとともに前日から出で車中泊してきました。カニを含めて2日間の様子を報告します。

3月6日、この日は平日ですが年休をとりました。朝から車中泊の準備をして10時過ぎに出発。ひとまずの目的地を舞鶴と決めて、近畿道→名神→京都縦貫と走り、ほとんど渋滞なく、13時過ぎに到着しました。舞鶴では赤れんがパークや赤れんが博物館、引揚記念館、海上自衛隊の北吸桟橋などを見学しようと思っていました。その中でも一番行きたかったのが自衛艦を目の前で見ることができる北吸桟橋です。でも、残念ながらコロナ禍のために一般公開が中止になっていました。

そしてすぐ近くの赤れんがパークの駐車場に入りました。すると見たかった自衛艦がすぐそこに見えました。なんだか感動。







赤れんがパークは敦賀の赤レンガ倉庫とよく似ていますが、敦賀は現存する倉庫が2棟しかなくて少し寂しい感じがしましたが、ここ舞鶴は8棟も残っていて雰囲気が良かったです。市政記念館、資料展示室、イベントホール、レストランなどに転用されていますが、中でも資料室の展示が想像以上に充実していました。(展示室は有料の赤れんが博物館とは別の無料の施設です)

















浦入遺跡から出た丸木舟。まさかここで見れるとは思っていませんでした。

浦入遺跡は関西電力の舞鶴発電所建設に伴って発見された遺跡で、約5300年前の縄文時代の丸木舟が出土しました。出土した丸木舟は全長8m、幅0.85mと推測され、これまで出た丸木舟では最古となります。それまでは福井県の鳥浜貝塚のものが最古とされていましたが、記録を塗り替える発見となりました。

こちらの倉庫は補修がされた様子が感じられなくて当時のまま残しているのだと思います。内部は公開されていませんでした。




かつて日本の海上を防衛した鎮守府がある横須賀・呉・佐世保・舞鶴はまとめて日本遺産に認定されています。あと佐世保にいけば鎮守府制覇となります。戦後70年以上が経過していますが、これらの町は戦争の歴史の延長に置かれていて、海軍基地という位置づけは今も変わっていません。

赤れんがパークと駐車場に囲まれるようにある高台には舞鶴市の老人福祉施設があります。そこの駐車場に上がるとこんな景色が広がっていました。



北吸桟橋に行かずとも、これで十分でした。

赤れんがパークで2時間ほど過ごしたあと、車で15分ほどの五老岳の山頂に上って舞鶴湾の西側を一望してきました。展望タワーがあったものの、ワンコがいるので車を降りずに車窓からの眺めにとどめ、写真はなしです。

ランチをとっていなかったのでかなりお腹がすいてきました。事前の調べで、ここでご飯を食べようと思って行ってみたのですが、閑散としていてイマイチ。これは宮津まで行った方がいいかも、ということで急きょ宮津の美味しそうなお店を調べることに。宮津まで行くならぶりしゃぶを食べたいと思った私は「ぶりしゃぶ 宮津」で検索。奥さんは「宮津の美味しいお店」で検索。するとどちらにも出てきたのが宮津駅前の富田屋というお店。あまりあてにしてはいけないと思うものの、評点はどこよりも高い4.0。とりあえず行ってみてダメそうならほかを探そうということで意見が一致しました。

京都丹後鉄道(通称丹鉄)の宮津駅。


その真向かいにあるのが富田屋さん。

駐車場に車を停めて、ワンコを残してお店に入りました。



このメニューは字が小さくて読めません。残念ながらぶりしゃぶはやっていないとのこと。奥さんに目ぼしいのを読んでもらい、途中で追加したのも併せて注文したのが、刺身盛り合わせ、てんぷら盛り合わせ、大タイのカマ焼き、肉の鉄板焼き、ご飯(大)の5品。




このカマ焼き、写真ではそうでもないですが、テーブルに運ばれてきたのを見て思わず「でっかあ!」と声が出ました。

どれも美味い。ふたりでシェアしてお腹がいっぱいです。さて、これだけ食べていくらだったでしょうか。メニューを見て安いなぁとは思っていたものの、実際の支払いでそれを実感。なんと全部で3,150円です。ここは日本中の皆さんにおすすめしたいお店でした。たぶん、また来ると思います。わざわざ来ると思います。

最近は旅先での食事処を決めるのにGoogleで探すことが多く、これまで外したことがありません。地元の食材を安く美味しくいただく、というのは車中泊の醍醐味のひとつですが、Googleさまさまです。

時刻は17時過ぎで外はまだ明るかったのですが、この日の予定は終了です。あとは温泉に浸かって寝る場所を決めるだけ。温泉はいくつか候補を探していましたが、結局ここ京丹後市大宮町三坂の丘陵上にある「小野小町温泉」にしました。セントラーレ・ホテル京丹後という宿泊施設に併設する温泉施設で、ここは料金を支払えば駐車場で車中泊ができるということもわかっていたので行ってみようと思いました。

車を停めて温泉に入る前にワンコの散歩に周辺をウロウロしていたときに見つけたのがこちら。

スマホを車において散歩に出たので写真がなく、丹後のおおみこ◎瑠良香さんのブログから拝借しました。(転載NGなら削除します。お知らせください)

丹後の古代史を勉強すると必ず出てくるのが様々な墳墓群です。実はこの丘陵もホテル建設に先立つ調査の結果、大規模な墳墓群が見つかったところで、この写真はよく見ました。弥生時代後期前半の三坂神社墳墓群です。台状墓あるいは卓状墓と呼ばれ、丘陵の尾根を階段状に切り出して設けられた墓が見つかりました。

京都府立丹後郷土資料館の写真を使わせてもらいました。

GoogleMapでみた現在の様子です。

まさに墳墓跡を散歩していたことがわかりました。浦入遺跡に続く予期せぬ収穫に興奮しました。



コロナの影響なのか、お風呂はすいていました。丘陵上なので露天風呂から夜景を眺めながら気持ちよく入ることができました。車に戻って少し調べると、この駐車場は車中泊で使えるけども料金が1,500円となっています。車中泊に1,500円は高いと思って別の場所に移動することにしました。

いちおう候補として考えていた「道の駅 シルクのまち かや」というところに向かいました。丹後ちりめん発祥の地にちなんでシルクの町ということですね。20分ほど走って到着したものの、あまりに真っ暗で車中泊の車もなく、少し怖かったのでここはやめました。さらに車を走らせること40分、「道の駅 くみはまSANKAIKAN」に到着。車が一台泊まっています。広い通りに面していることもあってここで寝ることにしました。



トイレが広くてきれい。静かで快適な夜を快適に過ごすことができました。









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鹿児島旅行(その4)

2020年03月02日 | 旅行・車中泊
霧島神宮古宮跡を出てビジターセンターで見つけた千里ケ滝へ向かいました。ナビの通りにいくと標示が出てきました。広い道を右折すると細い道をクネクネと下って行きます。想像以上に細い道でだんだん不安になってきます。GoogleMapでこの先に駐車場があることがわかっているので、とにかく行くしかない。それにしても小さな車でよかった。どん詰まりまで進んで最後に小さな橋を渡ったところが駐車場です。

滝はここからすぐと思いきや、このような案内がありました。


まあ、200mなら大したことないか、と思って細い下り道を下りていきます。途中から急な階段になります。崖に沿ってどんどん下って行きます。落石から身を守るためのトンネルもあります。でも、これでもかというくらいに進んでも滝は現れません。そしてついに。

きれいな滝が現れました。虹がかかっています。


霧島へ来てからずっと思っていたのは、どこへ行っても水が青いのです。たぶん硫黄が含まれているからだろうと思うのですが、この千里ケ滝の水はいちばん美しい青色でした。

でも、崖に沿った道(階段)はまだ下に続いています。滝つぼから流れ出した青い水が下に流れていくので、この下はどうなっているかと気になって少し降りてみました。なんと、もうひとつ滝がありました。

二段目は少し小さな滝です。


そして、階段はさらに下に続いています。ここまで来たら行くところまで行ってみるか。どう考えても帰りがきついのはわかっているのだけど、行かないと後悔しそうだったので進みました。すると、小さな小屋と小さなダムが見えてきました。ここが終着点で小さな小屋は九州電力の施設でした。そしてその手前には青い水の池。その池に流れ落ちる三つ目の滝。

三段目はさらに小さくなりました。


千里ケ滝はなんと三段の滝でした。一番下まで下りたからこそ三段ということがわかりました。そして、あまりに急な下りのために降りるだけでも結構疲れたのに、これをまた上まで戻ると思うと気が遠くなりそうですが、覚悟を決めて登り始めました。何度も休憩をしながらゆっくりと。最初の案内をよく見ると、200m歩くと思っていたのが、200m下ると書いてあります。滝の落差が三段で75mなので崖づたいの道は間違いなく200mあったでしょう。この大変な様子はこちらのサイトをご覧いただくと少しはわかっていただけると思います

クタクタになって車に戻った時には下着まで汗でびっしょり。誰もいないのでその場で着替えました。この経験は忘れられないでしょう。これまで見たどんな滝よりも記憶に残りそうです。

さあ、次は霧島神宮です。古宮跡のところでも触れましたが、主祭神は瓊瓊杵尊です。神社の公式サイトによると創建は6世紀にさかのぼり、現在の地に遷ってから300年。これだけの由緒ある神社が実は一之宮でも二之宮でもなく、式内社となっているものの論社(明確にそうだとは断定できずに比定するにとどまる神社)であることが不思議です。

大鳥居。












時刻は15時過ぎで、参拝中にようやくお腹がすいてきました。朝ご飯はホテルのバイキングだったので、これでもかというくらいに食べてしまい、この時間まで空腹を感じなかったのです。奥さんも同じようにお腹がすいたというので、神社の休憩所でご飯屋さんを探しました。

そして決めたお店がここ、地鶏料理のお店「みやま本舗」

ちょっとだけ入るのを躊躇する店構えでした。

15時半なのでお客さんは誰もいません。何を注文したらいいのかわからなかったのでお店のおばさんと相談しながら決めたのが、黒さつま鶏焼きのタレと塩、黒さつま鶏の炙りたたき、そしてご飯の大。全部で4,700円くらいだったと思います。

焼肉のように自分で焼きながら食べます。

どれもおいしかったなあ。たたきもよかった。

お店をでたのが16時10分。最後に鹿児島神宮に行こうと思っていたのですが、コーヒーが飲みたくなって「道の駅霧島」に行くことにしました。しかし、道の駅のレストランはタッチの差で閉店したところでした。またしても残念。それにしてもこの旅行は「残念」が多い。鹿児島神宮はあきらめたので、このまま空港へ行こうとルート検索すると、なんと古宮跡のビジターセンターで千里ケ滝とともに知ったものの、方向が違うということであきらめていた丸尾滝の近くを通ることがわかりました。これはラッキーでした。千里ケ滝のような苦労がないことを祈りながら向かいました。そして到着。

丸尾滝です。駐車場の眼の前です。




ここから空港までまっしぐら。霧島高原から空港まではずっと下り坂です。それだけ標高が高かったということでしょう。以上で鹿児島旅行3日間の行程は終了です。なんともいえない充実した旅となりました。温泉、料理、自然、何もかもを満喫しました。「また来るぞ!九州」 次はフェリーで来て車中泊で南九州をまわりたいと思います。指宿も霧島も必ず行くと思います。それくらい気に入りました。








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鹿児島旅行(その3)

2020年03月01日 | 旅行・車中泊
鹿児島旅行の3日目です。朝から昨夜のリベンジで展望大浴場へ行きました。錦江湾を一望できるというものの、空一面がかすんでいて桜島が見えません。残念。ほかにお客さんがいない独泉状態を満喫していたら、温度の確認をしますと言って女性のスタッフが入ってきました。その女性曰く「今日は見えないけれど、いつもは桜島が迫ってくるようで、しかもその横に開聞岳も見えるんです」と。残念度合いが倍増してしまいました。

この日は霧島高原やえびの高原を周遊するだけの予定だし、鹿児島空港まで近くて帰りの飛行機が19時10分なので時間はたっぷりあります。食事を済ませてからも露天風呂に入ってチェックアウトの10時までホテルで過ごしました。ここのお湯は本当にいい。身体がポカポカです。

ホテルを出発して温泉街を抜けるところに白い湯気が噴出しているところがあったので車を停めました。

源泉ですね。湯気の勢いがすごいです。


ここからえびのスカイラインに入ります。少し走ったところの硫黄谷噴気地帯公園でも湯気が噴き出しています。風が吹いて湯気が散った時によく見ると湯気の下に濃い灰色のお湯が溜まっていて、ボコッ、ボコッと噴き出しています。ここも源泉です。

湯気しか撮れなかった。

そういえばホテルのお風呂で読んだ説明に確か源泉の温度が98度と書いてあったような。こんなボコボコのお湯がすぐ近くで湧いているから熱いはずだ。

この日はGoogleマップを見ながら行き先を決めます。次はえびのスカイラインをさらに北上して硫黄山に向かいました。道路のすぐ脇なのでもしかしたら登れるかもしれないと思ったので。でも行ってみると、少し手前のえびの高原レストセンターのところで通行止めになっていました。警戒レベルが高くなったため、とのことでした。これまた残念。でも、眼の前には霧島連山最高峰の韓国岳が迫っています。レストセンターの広大な駐車場は有料だったので、すぐ向かいにあるお土産屋さんに停めさせてもらいました。



レストセンターの駐車場を横切ってえびのエコミュージアムセンターに入りました。霧島連山の火山群を学ぶことができます。硫黄山はその名の通り、昭和30年頃まで硫黄を採取していたそうです。また、展示の多くを割いていた新燃岳の噴火は記憶に新しい。桜島でも思ったのですが、人間はおとなしい火山とは共生できるけど、ひとたび大噴火が起これば一瞬ですべてを失います。それでも人はそこで生活をして、温泉や雄大な景色を糧に生きています。極端なことを言えば死と隣り合わせなのに。これはどういうことだろう。しばらく考えて、それは火山だけでなく地震も同じだと気づきました。日本に住んでいる以上、どこにいても一緒だ。



ミュージアムを出てとなりのレストセンターに入りました。ここは霧島連山の登山口になっていることがわかりました。駐車場が広大なのは春になるとハイカーが押し寄せるのでしょう。この日も登山姿の人をたくさん見かけました。硫黄山に行けないのは残念でしたが霧島連山を少し勉強することができました。

えびのスカイラインをもどります。ここはちょうど鹿児島県と宮崎県の県境になり、一瞬だけ宮崎県にいたことになります。次は、ここだけは行きたいと思っていたところ、霧島神宮古宮跡です。霧島神宮は瓊瓊杵尊を祀る神社で現在はふもとにありますが、ここはその霧島神宮がもともとあったところです。この神社はさらにさかのぼれば天孫降臨の地とされている高千穂峰の山頂に鎮座していました。火山活動のためにたびたび焼失したためにこの古宮に遷され、さらにここも焼失したために現在の地まで下ってきました。その古宮の跡です。

高千穂河原というところに車を停めて歩きます。


由緒書きです。


参道。この奥を右に曲がればすぐです。


見えました。


向こうに見えている山は御鉢という火山です。両側に峯がありますが、この間が御鉢の火口になります。そしてこの御鉢の向こうに 天孫瓊瓊杵尊が高天原から降臨したと伝えられる高千穂峰があります。霧島神宮があったところには今でも小さな祠が建っているそうです。

そして、この高千穂峰の頂上には「天逆鉾」が立っています。いつ、誰が、何のために立てたのかは謎とされています。記紀神話を勉強した私としてはたいへん興味のわく場所で、天逆鉾のことは知っていたのですが、実はそれがこの高千穂峰に立っているとは知らなかったのです。あー、ここまで来たら登って確認したかった。でも、登山の用意などしているはずがなく。これまた残念!







ここには社殿はありません。青い空、冷たく澄んだ空気、静寂、なんとも清々しく厳かな雰囲気です。



古宮跡から高千穂河原に戻ってビジターセンターに入りました。霧島の自然や文化を紹介する小さな博物館ですが、ここで霧島の滝のことを知りました。そのひとつが千里が滝で、高千穂河原からは来た道を少し戻ればいいだけなのであとでいくことにしました。さらに、ここでもうひとつの情報をゲットしました。すぐ近くの高千穂河原パークサービスセンター の2階にある望遠鏡で天逆鉾を見ることができるというのです。

さっそくサービスセンターの2階へ行くと、先客のカップルが「なぜだかお金を入れなくても見れますよ」と教えてくれました。たしかに見れる。説明文で指示されたあたりに焦点をあわせると、確かに見える。見えるぞ! 私はこれで十分に満足しました。

すると奥さんが「これ写真に撮れないかな」とつぶやく。望遠鏡の小さなレンズに映る映像をスマホで撮るなんて発想、私にはできない。最初から無理と決めつけるのは私の悪いクセ。でも奥さんは、できるはずとトライし続ける。そしたら、できた!

それがこの写真。

右側の少し高くなったところ。うーん、わからないかな。

この古宮跡は本当に来てよかった。心が洗われた気がした。次に来ることがあれば是非とも山に登りたい。このあと、千里が滝へ行くことにしたのですが、これがまた大変でした。続きは次回に。










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