hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

告白

2013年01月03日 | 映画
    

 5 out of 5

 いきなり評価からですが、予想に反して面白かったです。
 内容や前評判から、絶対好きじゃないと確信していたのですが、かなり好みでした。
 あとからわかったのは、「松子」や「下妻」と同じ監督の作品なんだそうです。よっぽど彼の作り方が好きなんでしょうね、私は。
 そうは言え、原作はやっぱり好きじゃないだろうと思います。きっと少年たちの家庭環境などを膨らましてあるあたりが胃にグッときそう。特に木村佳乃が演じた母親像。
 映画では彼女に同情的に見てしまいました。もちろん人を殺めたことはきちんと話して反省させたい。たとえ少年法に守られたとしてもやはりそれなりの罰を与えて欲しい。私だったら、状況がわからず学校に通わせ続けるかもしれない。
 でもそれ以外は、母親なんだもん、全面的に息子の味方をしてあげて何が悪い。だって他には誰もいないんだよ。ほかの人になんてわかってもらえなくって結構。それに息子の方だって、家族にエイズが伝染らないように自分の身以外は潔癖にしようとする思いやる心がある。「歪ん親子関係」なんてジャッジするのはおかしい・・・・・なんてね!(これ、この映画のキメゼリフなんですよ)
 正直言ってこの国で暮らしている私には、主人公の母親の方に問題があると思う。日常的に陰湿ないじめがあることは教師であるのだから知っているはずなのに、一人で保健室に置いておくのもありえないし、しかもプールなんて危険なところがあるのに・・・・・
とはいえ、仕返しの仕方は本当にあっぱれ。発想がすごい。多分、原作ではもっと陰湿な感じなのを、あの監督が作ったため、軽くなってしまっているんじゃないかな。私にはそれくらいがちょうどいい。
それにしても、子供達のいじめは本当に陰険でしたね。どうせ先生にチクってもチクらなくても、やられんだから伝えた方がいいとは考えられないんでしょうね。
いじめをする側の子供はどういう風に育てればああなるんでしょうか。
面白がって加担するような子はどんな家庭から?
こういう子達を育てている家庭の方が理解できないかな、私は。
社会も教育現場もそちらにもっと問題意識を持った方がいいと思う。実際今学校で道徳などの時間はどれくらいとっているだろうか。学校行事の準備や教科の振替などに使ってしまっているのでは?
親はどうでしょう。勉強や成績の話以外に家庭での会話をしているのでしょうか。
なんてね。

親子の関係を扱ったものといえば、ドラマのシングルマザーズを途中まで見ていました。
不思議だったのが、あんな状況にも関わらず、母子家庭でお金がなくて私立に行かせてあげられないのが可哀想という表現。ズッコケてしまった。
私立に行けないのが惨めで可哀想なこと、だなんて言ってるなんて、日本って本当に豊かなんですね。
塾にいかせてあげられなくて可哀想、ていうのも、、、、いろいろ工夫された問題集がたくさんあるんだもん、うちで自分で勉強する力をつける環境は十分整っていると思うんだけど。
本人さえ頑張れば、いくらでも挽回のチャンスがあるって、十分恵まれていることなのになぁ。

  
 
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一月の本

2013年01月02日 | 洋書
明けましておめでとうございます。
今年も親子三人できるだけ多くの本を読み、紹介していきたいと思いますので、みなさん、よろしくお付き合いください。映画ももちろん今まで通りのペースで観ていきますよ!

去年は一般PBと児童書合わせて20冊くらいだったので、今年は年間30冊くらい読もうかなっと。
それと読了した時だけ書かないと、カウントがしづらいことが判明。とりあえず、毎月の読書予定の発表は続けることにはしますが、、、、、、でもわざわざ「欲しい」とか「読みたい」などで書き込むのはやめようと思いました。みなさん、気になる本があったら一緒に読んで!

そして、今年もみなさまのブログを楽しみにしてます。Kindle、その他の電子リーダー、たっぷり活用して、私のブログやみなさんのブログを読んでいるうちの夫が、うちの嫁にも買ってあげないと可哀想だなー、と思うようにしむけて下さいな!

さて、一月の本は A Monster Call です。図書館に念願のイラスト入りが飾ってあったので、迷わず手を伸ばしました。
ただいま我が家はインターネットの調子が悪いので、iPadから書いていますが、正直しんどいです。
落ち着いたら、私の読了本3冊を始め、子供達が休み中に読んだ本、大量に見た映画の一部についてじゃんじゃん書いていく予定。check it up!
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