『アエネイスミッション』[Aeneas Mission ]

建国の使命を抱くアエネイスのフアストミッションは自軍団自民族引き連れて炎上壊滅するトロイからの脱出である。

第3章  戦端を開く  14

2007-09-06 09:06:02 | トロイ城市は炎上消滅の運命であった。
 アキレスは、一方的な攻勢で、やるかやられるかの果し合いを制した。
 アキレスは、神殿内部にこだまする雄叫びを上げた。闘争の興奮が、その者を占拠する一瞬であった。
 
 軍団本部は、ヘレスポントス海峡の件を協議した。これを制圧の上、権益を我が方のものとして、管理することが話し合いで決まった。制圧に向かう軍団は、事情に通じているメネラオスの率いるスパルタの軍団とアイアースの軍団がこれに当った。
 トロイ側も、隣国の軍団が、この方面の警護に当っていた。ポリス連合軍は、トロイ側の兵数の3倍を越える兵数を動員して、これを制圧した。
 連合軍は、海峡通航の権益を奪い、自国の船舶の通航領は、無料とした。また、この海峡の管理と警護については、メネスチス率いるアテネの軍団が、この任に当った。こののち、3日に一度は、軍団の衝突があり、小競り合いは、たびたび繰り返された。