『アエネイスミッション』[Aeneas Mission ]

建国の使命を抱くアエネイスのフアストミッションは自軍団自民族引き連れて炎上壊滅するトロイからの脱出である。

第3章  戦端を開く  15

2007-09-07 10:06:02 | トロイ城市は炎上消滅の運命であった。
 ポリス連合軍にとって、故国を遠く離れて、異国の戦野で戦っている。日々消費する食糧は大変な量である。兵士10万人と一口で言うが、人口10万余人の都市ひとつが、戦野に展開しているのである。連合軍の軍団は、トロイ近隣の、また、沿岸沿いの諸国を襲撃して、家畜、農産物等を奪って消費した。略奪した馬は、軍の使役に使い、娘たちを奪い奴隷とし、欲望を満たすために、これを凌辱したのである。
 アキレスの軍団は、コロナイの領主キュクノスが率いる軍団とヒサルリクの丘の麓の戦野で衝突した。キュクノスは、勇敢に戦ったが、アキレスの敵ではなく、戦場の露と消えた。コロナイの軍団の兵士たちは、戦意を失い、四散霧消していった。アキレスは、その勢いでコロナイ領に攻め込み、これを制圧して、その余力で隣国も攻め滅ぼし、膨大な量の食糧、家畜を奪い、莫大な財宝を戦利品として収奪した。