『アエネイスミッション』[Aeneas Mission ]

建国の使命を抱くアエネイスのフアストミッションは自軍団自民族引き連れて炎上壊滅するトロイからの脱出である。

第4章  怒るアキレス  11

2007-09-25 07:56:20 | トロイ城市は炎上消滅の運命であった。
 矢の発射地点がシモエース川の南側であり、飛びくる矢の着地点が陣営の南部に多く、特にミュケナイとスパルタの軍団に被害を多く出していた。
 オデッセウスの探索の結果とどのように対処するかが会議の議題であった。アガメムノン、メネラオスは頭を抱えている。アキレス、アイアース、デオメデス等は、不思議に思っていた。会議は、思案にくれて、情況の何故に答えを出せなかった。
 会議に出席の面々は、アガメムノンに思ったことの半分ぐらいしか、ものを言わないのではないかという雰囲気が会議に漂っている。しかし、戦いもこの様に長くなってきていることも、将たちをいらだたせていた。 
 アガメムノンが、神官を罵詈雑言でしりぞけ、そのうえ、神官の娘を帰さなかったことの恨みであり、祟りであると結論付けて、今の連合軍の危難の解決をしようとしていたのである。