『アエネイスミッション』[Aeneas Mission ]

建国の使命を抱くアエネイスのフアストミッションは自軍団自民族引き連れて炎上壊滅するトロイからの脱出である。

第3章  戦端を開く  16

2007-09-10 08:35:24 | トロイ城市は炎上消滅の運命であった。
 ヘクトルは、ポリス連合軍に対抗する、自軍の軍団の規模について、再考した。主だった将帥は、40人を超え、兵数も13万人を超えるのだが、近隣諸国からの援軍である。故に、眼前にいない、それが、心の落ち着きを失わせていた。眼前に幕営しているのは、5割強ぐらいと思われる。
 戦闘は、平地における衝突、果し合いであり、一人一殺でいけば、兵数の多い方が勝利するという公式で思考されていたようである。
 トロイ軍のストロングポイントは、堅固に出来た城壁、城郭を利しての守城戦の能力が優れていた。ウイークポイントは、年老いた王、年老いた側近、重臣等の抑制意向に推され、ヘクトルの連合軍に猛攻撃を加えるといった戦闘思考の発現の自由が抑制されていた。