二人は、魚種のチエックではなく、魚の売り方、売れ方に注意を集中した。客の買い方から見ると家庭用であると察せられた。二人は顔を見合わせて頷き合った。大量に買おうとする客筋が無いようである。『少量、多数の客に魚を売る』この考え方で対応して事に当たり、捨てるを惜しまない売り方の覚悟がいると判断した。次いで塩干魚は、どうであろうかと売り場を見て廻った。こちらの客筋は違うようである。客が求める量の希望を満足させていない様子が見受けられた。二人は小声で話しながら、あちこちを見て歩いた。あとは思考で答えが出せるようにと観察して見て廻った。
『パリヌルス、向こうの青物の方も見てみないか』
『おう、そうしよう』
二人は、青物の売り場に足を向けた。
『こちらは我々が買い人になるように感じられる、今の俺たち青物の食べ方がちい~と少ないように思う。俺たちが生きていくうえでの栄養の事だ』
『そうだな、お前の言うとおりだ』と頷いた。ほか、いろいろと売り場を見て歩いた。
二人は、パンの売り場に戻ってきた。
『売り場を見て廻られて、どうでしたか?』
『おう、少しは学習したようだ。明日の思案に役立つか、どうかは別にしてだ。パンの売れゆきはどうだ?』
『え~え、いいですね。あともう少しです。終わり次第、三人で売り場を見て廻りましょうや』
『おう、そうしよう。売り場にけっこういろいろな物が揃っている』
『それは便利といえますね。私たちが買い付ける物もあるようですかな?』
『それは三人で見て廻ろう』
『砦建設に必要とする物も取り扱っている売り場がありましたか』
『おっ、それは気が付かなかったな俺らとしたことが』といってオキテスは頭を軽くたたいた。
『お~、オロンテス、パンの残りが少なくなったじゃないか。あと数人の客で終わりだな』
『そうですよ』
『あとをスタッフに任せないのか』
『え~え、任せません』
『最後のお客さんを見送るのが、私の今日の役目なのです。感謝しなくっちゃ。それで明日につながっていく。私の思いです』
オロンテスは会話を結んだ。
『パリヌルス、向こうの青物の方も見てみないか』
『おう、そうしよう』
二人は、青物の売り場に足を向けた。
『こちらは我々が買い人になるように感じられる、今の俺たち青物の食べ方がちい~と少ないように思う。俺たちが生きていくうえでの栄養の事だ』
『そうだな、お前の言うとおりだ』と頷いた。ほか、いろいろと売り場を見て歩いた。
二人は、パンの売り場に戻ってきた。
『売り場を見て廻られて、どうでしたか?』
『おう、少しは学習したようだ。明日の思案に役立つか、どうかは別にしてだ。パンの売れゆきはどうだ?』
『え~え、いいですね。あともう少しです。終わり次第、三人で売り場を見て廻りましょうや』
『おう、そうしよう。売り場にけっこういろいろな物が揃っている』
『それは便利といえますね。私たちが買い付ける物もあるようですかな?』
『それは三人で見て廻ろう』
『砦建設に必要とする物も取り扱っている売り場がありましたか』
『おっ、それは気が付かなかったな俺らとしたことが』といってオキテスは頭を軽くたたいた。
『お~、オロンテス、パンの残りが少なくなったじゃないか。あと数人の客で終わりだな』
『そうですよ』
『あとをスタッフに任せないのか』
『え~え、任せません』
『最後のお客さんを見送るのが、私の今日の役目なのです。感謝しなくっちゃ。それで明日につながっていく。私の思いです』
オロンテスは会話を結んだ。