『おう、アレテス、深く考えてもしょうがないところだ。深く考えなくてもいい。考えることは、それにどう対処するかだ。それを考えろ!そういうことだ』
『時代が変わるのですかね』
『時代変化の過渡期の真っ只中だ。時はどれだけかかるか計り知れないことだが。そうだ、時代は変わる、そんなこと当り前じゃないか。俺の考えるところでは、時代が変わるということは、世の中の不合理が少しづつ無くなっていくということだと簡単に考えることにしている』
『そういうものですかね。パリヌルス隊長と話していて、自分が変わっていくような気がします。よく言えば、自分が進化していく、そのように感じています。まったく、感謝感謝です』
『アレテス、そんなに俺を買いかぶるな。人を買いかぶると自分自身で進化しないぞ』
『そんなものですか』と短くつぶやいて素直に考える様子を見せた。
『よしっ!打ち合わせはこんなところかな、聞いておきたいことがあるなら、聞いてくれ』
『はい、大体、今、聞いたところで様子がつかめました。もういいです。明日、漁に出ます、何かありましたら言ってください』
『アレテス、ちょっと聞いてみるが、獲ってきた魚を食べる、残った魚をどうしている?』
『どうしているかと聞かれても、ちょっと困りますが、魚の釣り餌に処理して、あとは捨てていますが』
『そうか、よし。アレテス、実験的にやってみてほしいことがある』
『何でしょう』
『魚を干してみてくれないか。お前もエノスにいるとき口にしたと思うが、干し魚を作ってみよう。どうだ』
『それはいいですね』
『明日、漁に出るといったな。明日、獲ってきた魚でやってみてくれ。やり方は、俺の言うようにやってほしい。まず、腹の中の臓物を取り除く、それから、一晩、海水に浸しておく、朝になって、海水から引きあげて、天日にさらすのだ。そして、夕めしの肴にして食べてみよう。それでどうだ』
『判りました』
『聞いてみるのだが、今日、魚を獲ってきたか』
『はい、今日も少々、釣ってきました。夕めしの肴に食べたい者が食べる分くらいですが』
『よし、その魚も使ってやってみてくれ。その魚は、今晩と明日一日ともう一晩海水に浸すのだ。二つの種類の干し魚を作る。この二つの干し魚の味を試す。食べ比べてみて、どちらがうまいかだ。アレテス、やってみてくれ』
『判りました。やってみます』
『時代が変わるのですかね』
『時代変化の過渡期の真っ只中だ。時はどれだけかかるか計り知れないことだが。そうだ、時代は変わる、そんなこと当り前じゃないか。俺の考えるところでは、時代が変わるということは、世の中の不合理が少しづつ無くなっていくということだと簡単に考えることにしている』
『そういうものですかね。パリヌルス隊長と話していて、自分が変わっていくような気がします。よく言えば、自分が進化していく、そのように感じています。まったく、感謝感謝です』
『アレテス、そんなに俺を買いかぶるな。人を買いかぶると自分自身で進化しないぞ』
『そんなものですか』と短くつぶやいて素直に考える様子を見せた。
『よしっ!打ち合わせはこんなところかな、聞いておきたいことがあるなら、聞いてくれ』
『はい、大体、今、聞いたところで様子がつかめました。もういいです。明日、漁に出ます、何かありましたら言ってください』
『アレテス、ちょっと聞いてみるが、獲ってきた魚を食べる、残った魚をどうしている?』
『どうしているかと聞かれても、ちょっと困りますが、魚の釣り餌に処理して、あとは捨てていますが』
『そうか、よし。アレテス、実験的にやってみてほしいことがある』
『何でしょう』
『魚を干してみてくれないか。お前もエノスにいるとき口にしたと思うが、干し魚を作ってみよう。どうだ』
『それはいいですね』
『明日、漁に出るといったな。明日、獲ってきた魚でやってみてくれ。やり方は、俺の言うようにやってほしい。まず、腹の中の臓物を取り除く、それから、一晩、海水に浸しておく、朝になって、海水から引きあげて、天日にさらすのだ。そして、夕めしの肴にして食べてみよう。それでどうだ』
『判りました』
『聞いてみるのだが、今日、魚を獲ってきたか』
『はい、今日も少々、釣ってきました。夕めしの肴に食べたい者が食べる分くらいですが』
『よし、その魚も使ってやってみてくれ。その魚は、今晩と明日一日ともう一晩海水に浸すのだ。二つの種類の干し魚を作る。この二つの干し魚の味を試す。食べ比べてみて、どちらがうまいかだ。アレテス、やってみてくれ』
『判りました。やってみます』