『そのような心配は無用だ!1スタジオンも行けばもともとの馬乗りだ』
二人は顔を見合わせた。
『気にかかっていた樹木調査隊の事も判った。おいッ、パリヌルス、明日やる会議の事、少々深めに突っ込んで考えておいてくれ。始計第一を忘れるな!そして、一歩前へだ』
『心得ました』
パリヌルスは浜へ戻った。
パリヌルスは、これからの展開について考えた。まず、事業をどのように展開していくか。積極的な施策も結構であるが、もっと自然体での推移について考えた。このようにしていくという積極策よりも、このようになっていくであろうという姿カタチを考えた。民族という集団というよりも一つの群れという観念で考えた。彼は、強くは意識はしなかったが、群れというものが持っている力と習性でどのように展開するのか、集団トップの意向と企図する方向に展開していくかについて考えた。
なかなか考えがまとまらない、じりじりする。答えは出なかった。
『これはむつかしい、考えても、おいそれとは答えが出ない。まあ~、いいかでやり過ごすか、強く求めていくか。どちらにしても答えが簡単には出てこない』
彼は、考えることをやめるのではなく、あきらめた。いつか、これが答えであろうと気づくとした。
彼が下した結論は、
『どれくらい先の結果を求めるかよりも、一寸先よりも、ググット手前の結果、これでいこう、歩みは少々遅くともいい、前進が確実であればいいとしよう』
これを思考の結果とした。彼の心の揺れはおさまった。彼は、やっとのことで目の前の現実の把握にむかおうとした。
『小島がそこにあるだけでは存在感が弱い。そこにいる100人余りのアレテスの率いる彼らを、自ら考え、行動し、集団が利することを結果と出来る条件を整えてやるべきである』と考えた。
『彼らの今は?である。今の、彼らの使える船は、ただ1隻のみの軍船だけではないか。使える船はほかにない。これからを考えるには船だ、、、。小島の巡察に出向く』
彼は動いた。浜を眺め渡した。ハシケを探した。ハシケに向かって歩き始めた。
『お~い、誰かいるか!』彼は大声で呼んだ。浜にいる一同は昼めしの真っ最中であった。
二人は顔を見合わせた。
『気にかかっていた樹木調査隊の事も判った。おいッ、パリヌルス、明日やる会議の事、少々深めに突っ込んで考えておいてくれ。始計第一を忘れるな!そして、一歩前へだ』
『心得ました』
パリヌルスは浜へ戻った。
パリヌルスは、これからの展開について考えた。まず、事業をどのように展開していくか。積極的な施策も結構であるが、もっと自然体での推移について考えた。このようにしていくという積極策よりも、このようになっていくであろうという姿カタチを考えた。民族という集団というよりも一つの群れという観念で考えた。彼は、強くは意識はしなかったが、群れというものが持っている力と習性でどのように展開するのか、集団トップの意向と企図する方向に展開していくかについて考えた。
なかなか考えがまとまらない、じりじりする。答えは出なかった。
『これはむつかしい、考えても、おいそれとは答えが出ない。まあ~、いいかでやり過ごすか、強く求めていくか。どちらにしても答えが簡単には出てこない』
彼は、考えることをやめるのではなく、あきらめた。いつか、これが答えであろうと気づくとした。
彼が下した結論は、
『どれくらい先の結果を求めるかよりも、一寸先よりも、ググット手前の結果、これでいこう、歩みは少々遅くともいい、前進が確実であればいいとしよう』
これを思考の結果とした。彼の心の揺れはおさまった。彼は、やっとのことで目の前の現実の把握にむかおうとした。
『小島がそこにあるだけでは存在感が弱い。そこにいる100人余りのアレテスの率いる彼らを、自ら考え、行動し、集団が利することを結果と出来る条件を整えてやるべきである』と考えた。
『彼らの今は?である。今の、彼らの使える船は、ただ1隻のみの軍船だけではないか。使える船はほかにない。これからを考えるには船だ、、、。小島の巡察に出向く』
彼は動いた。浜を眺め渡した。ハシケを探した。ハシケに向かって歩き始めた。
『お~い、誰かいるか!』彼は大声で呼んだ。浜にいる一同は昼めしの真っ最中であった。
