一同は、昼めしを終えた。オロンテスは、セレストスとひざを交えた。
『おう、セレストス、やったぜ!といった感覚だ。ところで、明日の事だ。持ち込むパンの数の事だが、そうだな、今日の1割増しで行こう。とするとだな、120個プラス注文分30個ということになる。いいだろう150個だ。150個でいってくれ。あ~あ、そうだ、あの籠、ちょうど具合がよかった。籠に余分があるか?』
『え~え、大丈夫です。あと5~6個できたのがありますから。明日のパンの総数150個了解しました。早速、下仕事にかかります』
『じゃ~、頼んだぞ』
『判りました』
『あ~あ、それからだが、明日以後のパンの製造個数だが、120個プラス注文受け数でいく。向こう10日ぐらいは、このペースだ、判ったな。以上だ』
『判りました』
打ち合わせを終えたオロンテスは、イリオネスの許へと3人連れ立って出向いた。イリオネスとアヱネアスが何事かを話し合っている。オロンテスを場にむかえたアヱネアスは、立ちあがり、声をかけた。
『おっ!オロンテス、ご苦労であった。ズバリ一言だ、快挙であったな。初めての仕事が、いい結果に終わった。このうえなく喜んでいる。これこの通りだ!』と言って、オロンテスの肩を力を込めて抱いた。互いの胸の鼓動が共鳴した。
オロンテスは、パリヌルス、オキテスを交えて、今日のキドニアの集散所の事を話した。アヱネアスら二人は真剣に耳を傾けた。オロンテスは事細かに話したあと、明日からの対処について話した。アヱネアスが感じたままを口にした。
『いや、考えてみれば、物々交換という手法は、何かと不便で納得のいかない取引方法であると言える。オロンテスの話を聞いて時代の流れを感じ取ったというところだ。時代が変わろうとしている。それを、ひしっと感じる。俺自身、いずれ集散所へ出向いてこの目で確かめたい』
『それは、いいことです。百聞より一見です』と答えた。イリオネスが口を開いた。
『オロンテス、ご苦労であった。心からお前の労をねぎらう。お前のやったことの証として、木札105枚を預かった。取引の手法が変わろうとしている、これが、どれだけの金か銀に代わるかだ。テカリオンから預かった小麦の決済もどのようにやるか、見えてきたような気がする。オロンテス、いま、お前がやっていることは、大変だと思う。手ぬかりなくしっかりやってくれ。頼んだぞ!』
『おう、セレストス、やったぜ!といった感覚だ。ところで、明日の事だ。持ち込むパンの数の事だが、そうだな、今日の1割増しで行こう。とするとだな、120個プラス注文分30個ということになる。いいだろう150個だ。150個でいってくれ。あ~あ、そうだ、あの籠、ちょうど具合がよかった。籠に余分があるか?』
『え~え、大丈夫です。あと5~6個できたのがありますから。明日のパンの総数150個了解しました。早速、下仕事にかかります』
『じゃ~、頼んだぞ』
『判りました』
『あ~あ、それからだが、明日以後のパンの製造個数だが、120個プラス注文受け数でいく。向こう10日ぐらいは、このペースだ、判ったな。以上だ』
『判りました』
打ち合わせを終えたオロンテスは、イリオネスの許へと3人連れ立って出向いた。イリオネスとアヱネアスが何事かを話し合っている。オロンテスを場にむかえたアヱネアスは、立ちあがり、声をかけた。
『おっ!オロンテス、ご苦労であった。ズバリ一言だ、快挙であったな。初めての仕事が、いい結果に終わった。このうえなく喜んでいる。これこの通りだ!』と言って、オロンテスの肩を力を込めて抱いた。互いの胸の鼓動が共鳴した。
オロンテスは、パリヌルス、オキテスを交えて、今日のキドニアの集散所の事を話した。アヱネアスら二人は真剣に耳を傾けた。オロンテスは事細かに話したあと、明日からの対処について話した。アヱネアスが感じたままを口にした。
『いや、考えてみれば、物々交換という手法は、何かと不便で納得のいかない取引方法であると言える。オロンテスの話を聞いて時代の流れを感じ取ったというところだ。時代が変わろうとしている。それを、ひしっと感じる。俺自身、いずれ集散所へ出向いてこの目で確かめたい』
『それは、いいことです。百聞より一見です』と答えた。イリオネスが口を開いた。
『オロンテス、ご苦労であった。心からお前の労をねぎらう。お前のやったことの証として、木札105枚を預かった。取引の手法が変わろうとしている、これが、どれだけの金か銀に代わるかだ。テカリオンから預かった小麦の決済もどのようにやるか、見えてきたような気がする。オロンテス、いま、お前がやっていることは、大変だと思う。手ぬかりなくしっかりやってくれ。頼んだぞ!』
