朝が明ける、朝行事の浜は、にぎわっている、昨夕の夕食会の興奮が、まだ一同の体の中にあるのではないかと思われる賑わいである。
アエネアスとイリオネスは、ドックスの求心力のある風景を目にする。責任担当の役務についていると思われる者がドックスと朝の挨拶を交わし、何事かを打ち合わせて、歩みさる風景を目にする。
二人はうなずき交わす。
『こうして目にする感じでは、安心ですな。統領の政策が効を奏しています。このようであれば、我々は、安心して壮途に就けます』
『軍団長、お前の政策運営のうまさが、いい結果を招いている』
浜の風景を目にして話し合っている二人の許にパリヌルス、オキテス、オロンテスの三人が来る、少々遅れてアレテスが来る。
『申し訳ありません。遅くなって』
『お~お、アレテスが来たか、出航が明朝だ!会所で朝食を食べながら打ち合わせをやる!始計第一だ』
六人が歩き始める、イリオネスが歩きながら四人に声をかける。
『ところでお前ら、この浜を離れる者らの事、キチット出来ているのか?』
『はい、出来ています』四人の返事が返る、イリオネスに安堵の表情が浮かぶ。
会所におちつく、アエネアスから声がかかる。
『おう、一同ごくろう。明朝、このクレタを離れる。結果ははっきりとわかっている、俺は、一同とともに建国の地に立っている。不明なのは明日だ、その日、その日を必ずクリアしていく、建国の地に立つまではだな!たとえ如何なることがあろうともだ』
『今日の予定は、明朝の出航の準備を整える。それと航海に関する詳しい打ち合わせだ。この打ち合わせは午後半ばから俺の宿舎でやる』
『判りました』
『今、ここでは、出航準備の件を打ち合わせる。軍船の整備、出航について我々が装備しなければならないものの積み込みだ。航海に関する船具は不備のないように心を配って積み込む、また途上において、交戦止むなき事態があるであろう、それに備えて、武具について入念に整えて積載する。パリヌルス、オキテス、アレテスの三人で整えて積み込んでくれ』
『了解しました』
『航海初期段階における食糧計画をオロンテスに依頼してある。オロンテス聞かせてくれ』
『はい、解りました』
オロンテスが携えてきた木板を前にして口を開く。
『焼き上げたパンは三日分、堅パンはだいたい5日分くらい、停泊地でパンを焼く小麦粉を10日分を荷として持参したいと考えています。また、停泊地でパンを焼く道具類も準備しています。これらをパン工房の者らが軍船の浜に運びます。四番船に積み込んでいただきたいのです。なお焼いたパン三日分は出航当日に積み込むよう手配しています。都合上、一番船から四番船までの乗船人員の人数を午後の打ち合わせ時に伝えてもらいたい』
『心得た。伝える』とパリヌルスが答える。
『計画は以上の通りだ。そこで四番船の積載量についてだが、四番船の乗船人員について考慮して各船の乗船人員を考えてくれ。以上だ』
一同が顔を合わせる。
『航海に就いての詳しい打ち合わせは午後半ばからだ。まだ君らには言ってない積み荷の件がある、それについてはその時に打ち合わせる。以上』
彼らは朝食を終える、オロンテスはパン工房へ、パリヌルスら三人は軍船の浜へ歩を向けた。
アエネアスとイリオネスは、ドックスの求心力のある風景を目にする。責任担当の役務についていると思われる者がドックスと朝の挨拶を交わし、何事かを打ち合わせて、歩みさる風景を目にする。
二人はうなずき交わす。
『こうして目にする感じでは、安心ですな。統領の政策が効を奏しています。このようであれば、我々は、安心して壮途に就けます』
『軍団長、お前の政策運営のうまさが、いい結果を招いている』
浜の風景を目にして話し合っている二人の許にパリヌルス、オキテス、オロンテスの三人が来る、少々遅れてアレテスが来る。
『申し訳ありません。遅くなって』
『お~お、アレテスが来たか、出航が明朝だ!会所で朝食を食べながら打ち合わせをやる!始計第一だ』
六人が歩き始める、イリオネスが歩きながら四人に声をかける。
『ところでお前ら、この浜を離れる者らの事、キチット出来ているのか?』
『はい、出来ています』四人の返事が返る、イリオネスに安堵の表情が浮かぶ。
会所におちつく、アエネアスから声がかかる。
『おう、一同ごくろう。明朝、このクレタを離れる。結果ははっきりとわかっている、俺は、一同とともに建国の地に立っている。不明なのは明日だ、その日、その日を必ずクリアしていく、建国の地に立つまではだな!たとえ如何なることがあろうともだ』
『今日の予定は、明朝の出航の準備を整える。それと航海に関する詳しい打ち合わせだ。この打ち合わせは午後半ばから俺の宿舎でやる』
『判りました』
『今、ここでは、出航準備の件を打ち合わせる。軍船の整備、出航について我々が装備しなければならないものの積み込みだ。航海に関する船具は不備のないように心を配って積み込む、また途上において、交戦止むなき事態があるであろう、それに備えて、武具について入念に整えて積載する。パリヌルス、オキテス、アレテスの三人で整えて積み込んでくれ』
『了解しました』
『航海初期段階における食糧計画をオロンテスに依頼してある。オロンテス聞かせてくれ』
『はい、解りました』
オロンテスが携えてきた木板を前にして口を開く。
『焼き上げたパンは三日分、堅パンはだいたい5日分くらい、停泊地でパンを焼く小麦粉を10日分を荷として持参したいと考えています。また、停泊地でパンを焼く道具類も準備しています。これらをパン工房の者らが軍船の浜に運びます。四番船に積み込んでいただきたいのです。なお焼いたパン三日分は出航当日に積み込むよう手配しています。都合上、一番船から四番船までの乗船人員の人数を午後の打ち合わせ時に伝えてもらいたい』
『心得た。伝える』とパリヌルスが答える。
『計画は以上の通りだ。そこで四番船の積載量についてだが、四番船の乗船人員について考慮して各船の乗船人員を考えてくれ。以上だ』
一同が顔を合わせる。
『航海に就いての詳しい打ち合わせは午後半ばからだ。まだ君らには言ってない積み荷の件がある、それについてはその時に打ち合わせる。以上』
彼らは朝食を終える、オロンテスはパン工房へ、パリヌルスら三人は軍船の浜へ歩を向けた。