船団の一行がギリシア本土の南端のピユロスの浜で朝食を終える。
イリオネスが各船の船長役担当を招集する、打ち合わせる。
『おう、諸君!ごくろう!一同を休ませたな。ここに到るまでの航海が順調であったとはいえ、二日間に及ぶ暴挙と思えるような航海、天候に恵まれた航海であった。なんとか目指したピユロスの地に着いた。大変であったろうと察している。ところでこの地の浜頭の厚意で一日一夜をこの浜で過ごす。各自、思惑があれば言ってくれ。オロンテス、お前が担当している食に関する業務で何かあるかな?特にお前の担当している業務が大変なことだと解っている』
『はい、ありがとうございます。ついてはパンの件ですが、航海事情によって少々多めに配布したことにより、あと残すところが一食分余りとなっています。パンを焼きたいのですが、この浜、火を使わせてくれるでしょうか?軍団長、当たってみてもらえないでしょうか』
『おう、やっぱりな、その件か、統領が気にかけている件だな。了解した、即、当たってみる。はかに?』
『おう、パリヌルス、何だ?』
『今日、午後半ば過ぎでいいのですが、明日からの航海についての打ち合わせをしてもらえば幸いなのですが』
『そうだな、その件については、統領のほうで段取りを考えている。対外的な件もある。統領と詳しい話をしてみる。午後半ば過ぎには打ち合わせをやる段取りとする。オロンテスの要請が了承されるようであれば、全員こぞって手伝い方を頼む』
『了解しました』
『オロンテス、パンを焼くのに時間はどれくらいかかるかな?』
『日中いっぱい、一日を要すると考えてください』
『堅パン3ケースを統領のところに届けてくれ』
『判りました』
彼らとの打ち合わせを終えて、イリオネスはアエネアスと打ち合わせる。
『統領、やっぱりそうでした。オロンテスがパンを焼きたいとそのように言っています。浜頭との交渉かたよろしく願います』
『心得た!』
『浜頭方への謝礼の件ですが、ドラクマ銀貨100枚くらいでいいですかね?』
『おう、そんなところでいいだろう。準備ができたら交渉に行く!軍団長、急ごう』
『判りました』
イリオネスが急いで準備にとりかかる、準備を整えてアエネアスの許に来る、二人は浜頭のほうへと出向く。
『俺は必要ないが、お前は帯剣しろ!』
『そうですね!』
二人は、張り番管理をしている浜頭の許へ歩を進める。
『あ~あ、浜頭殿、今朝ほどはどうもでした。このたび世話になった礼の件で来ました。これは私らのかまどで焼いた保存用の堅パンです。賞味いただければと持参しました。受け取ってください。それから、これは些少ですが、一日一夜使わせてもらう浜の礼金です。受け取ってください。軍団長渡してくれ』
『浜頭殿、この船団の軍団長役を務めているイリオネスです。よろしく願います。どうぞ!これが最初に言いました私らのかまど焼きあげた堅パンです。これが今回浜頭殿の浜を使わせてもらう礼金です。受納ください』
『これはこれは、遠慮せずいただきます。しかし、浜使用の礼金は頂戴するわけにはいきません。スダヌス浜頭に知れると、あいつは何こそ言います』
浜頭は、礼金のほうを受け取ろうとはしない。
『そう言わずに受け取ってもらえばいいのです。私どもの無理を聞いてもらいたいと考えています』
『無理とはなんですかな?聞ける無理か、聞けない無理か、どちらですかな?』と浜頭が聞いてきた。
イリオネスが各船の船長役担当を招集する、打ち合わせる。
『おう、諸君!ごくろう!一同を休ませたな。ここに到るまでの航海が順調であったとはいえ、二日間に及ぶ暴挙と思えるような航海、天候に恵まれた航海であった。なんとか目指したピユロスの地に着いた。大変であったろうと察している。ところでこの地の浜頭の厚意で一日一夜をこの浜で過ごす。各自、思惑があれば言ってくれ。オロンテス、お前が担当している食に関する業務で何かあるかな?特にお前の担当している業務が大変なことだと解っている』
『はい、ありがとうございます。ついてはパンの件ですが、航海事情によって少々多めに配布したことにより、あと残すところが一食分余りとなっています。パンを焼きたいのですが、この浜、火を使わせてくれるでしょうか?軍団長、当たってみてもらえないでしょうか』
『おう、やっぱりな、その件か、統領が気にかけている件だな。了解した、即、当たってみる。はかに?』
『おう、パリヌルス、何だ?』
『今日、午後半ば過ぎでいいのですが、明日からの航海についての打ち合わせをしてもらえば幸いなのですが』
『そうだな、その件については、統領のほうで段取りを考えている。対外的な件もある。統領と詳しい話をしてみる。午後半ば過ぎには打ち合わせをやる段取りとする。オロンテスの要請が了承されるようであれば、全員こぞって手伝い方を頼む』
『了解しました』
『オロンテス、パンを焼くのに時間はどれくらいかかるかな?』
『日中いっぱい、一日を要すると考えてください』
『堅パン3ケースを統領のところに届けてくれ』
『判りました』
彼らとの打ち合わせを終えて、イリオネスはアエネアスと打ち合わせる。
『統領、やっぱりそうでした。オロンテスがパンを焼きたいとそのように言っています。浜頭との交渉かたよろしく願います』
『心得た!』
『浜頭方への謝礼の件ですが、ドラクマ銀貨100枚くらいでいいですかね?』
『おう、そんなところでいいだろう。準備ができたら交渉に行く!軍団長、急ごう』
『判りました』
イリオネスが急いで準備にとりかかる、準備を整えてアエネアスの許に来る、二人は浜頭のほうへと出向く。
『俺は必要ないが、お前は帯剣しろ!』
『そうですね!』
二人は、張り番管理をしている浜頭の許へ歩を進める。
『あ~あ、浜頭殿、今朝ほどはどうもでした。このたび世話になった礼の件で来ました。これは私らのかまどで焼いた保存用の堅パンです。賞味いただければと持参しました。受け取ってください。それから、これは些少ですが、一日一夜使わせてもらう浜の礼金です。受け取ってください。軍団長渡してくれ』
『浜頭殿、この船団の軍団長役を務めているイリオネスです。よろしく願います。どうぞ!これが最初に言いました私らのかまど焼きあげた堅パンです。これが今回浜頭殿の浜を使わせてもらう礼金です。受納ください』
『これはこれは、遠慮せずいただきます。しかし、浜使用の礼金は頂戴するわけにはいきません。スダヌス浜頭に知れると、あいつは何こそ言います』
浜頭は、礼金のほうを受け取ろうとはしない。
『そう言わずに受け取ってもらえばいいのです。私どもの無理を聞いてもらいたいと考えています』
『無理とはなんですかな?聞ける無理か、聞けない無理か、どちらですかな?』と浜頭が聞いてきた。