あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

ぼちぼちと歩くしかない春になり  あきオジ

2012-01-11 06:41:04 | 日記
神代植物公園の牡丹です。
今日は柳家権太楼の落語を聴いて更新です。
ちょっと寝坊して作業が遅くなりましたが
誰に言われたわけでもなく
道楽です。
気楽にしています。

・・・・・・

初夢に古郷を見て涙哉  一茶

(一茶もこのような句を残すのですね。何か嬉しくなるような句です。御馳走ばかりでは飽きるのと同じですね。)

遠里や菜の花の上のはだか蔵  一茶

初空へさし出す獅子の首哉  一茶

(そのままがいいですね。ひねることもなく、そのまま。それがいいですね。)

・・・・・・・・

挨拶もなにごともなき朝になり  あきオジ

(正月、成人式が終わると単なる冬ですね。寒くなっても凍結しないでほしいですね。)


旅もなく孤独もなけど俳句する  あきオジ

2012-01-11 06:15:21 | 日記
木々が疏水にうつる神代植物公園の冬です。

・・・・・・

不二ひとつうづみのこして若葉哉  蕪村

動く葉もなくておそろし夏木立 蕪村

かしこくも茶店出しけり夏木立  蕪村

淋し身に杖わすれたり秋の暮  蕪村

(絵画的にとらえようとしているのか、そうなったのか分かりませんが、絵柄としていいですし、言葉の響きもいいですね。現代俳人の胃がいたくなるような過剰さがないのがいいですね。)

・・・・・・・

気楽でほんわかした俳人の句に出会いたいですね。

・・・・・・・

抜けられずときを過ごす炬燵なり  あきオジ

帰りたい故郷なれど居場所なし  あきオジ

・・・・・・



それなりに声にすれども木霊かな  あきオジ

2012-01-11 05:54:58 | 日記
神代植物公園の牡丹です。

・・・・・・・・

「座頭市物語」を見ていたら
「この子は働き者だから」という台詞が出てきました。
かつては当たり前の言葉も今の時代は不思議な色合いを持つようになるのですね。

・・・・・・・

金屏の松の古さよ冬籠り  芭蕉

生きながら一つに氷る海鼠哉  芭蕉

(この句はなぜかお気に入りです。あれこれ解釈などがあるようですが、そんなことはでどうでもよくて、自分の気分と風景が馴染めば、それがいい句なのです。思えば、もっともらしい解説って読んだことがありませんね。)

いかめしき音や霰の檜木笠  芭蕉

・・・・・・・

まっとうな俳人とか評価の定まったような俳人を避けようと思っているのですが、なんとなく、近づいてしまいます。結局のところ、いま、お気に入りは芭蕉、蕪村ですかね。そして一茶、鬼貫。近代ではぐうたらむき出しの山頭火と偏屈放哉というところで、その次がなかなか見つかりません。どれもこれも格調高いのでついていけないし、あれこれの深刻な気分も好みではありません。まあ、そのうち現代俳人の中でも面白そうな人が見出せるかもしれません。

素人の楽しみです。正統的な勉強などするつもりなどさらさらなく、好き勝手しています。楽しければそれでいい。いきあたりばったりです。今は永田耕衣が面白いかななどと思っています。

・・・・・・

今日もまや切られ役なり初しぐれ  あきオジ

座頭市何の因果の霰旅  あきオジ

(時代劇に出てくる殺され役のやくざもの。日々の暮らしはどうしているだろう。女房子どもはどうしているだろう。そんなことばかり気にしています。)

・・・・・・・・