あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

遅延するアナウンスもあり冬深し  あきオジ

2012-01-29 06:27:48 | 日記
昌平講から見える中央線です。
中央線といえば
ポイント事故
そして、人身事故

去年だったでしょうか
聖橋から飛び降り自殺すた現場に出会いました。

当たり前の人が信じられない行為に走る。
日常と非日常的なことは
裏表
容易に行きかうことができるのに
そうでないように思いこんでいるのですね。

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もう少し座っていたい雪の駅  あきオジ

樹氷うつすテレビにのせる生姜飴  あきオジ

雪中で視点うゆるがぬ地蔵尊  あきオジ

バスを待つ人立ち話する霙かな  あきオジ

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今日はどの句集を開いてもピンときません。
そんな日もあるから面白いですね。

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雪解の一軒の家のまわり  放哉

(このような表現形式にたどりつくまでには試行錯誤があったでしょうね。
当たり前にたどり着くのは容易ではないのですね。この形式を得た時に放哉は自分の句を見出したのでしょうね。そんな気がします。)

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もう、文学というスタイルは時代を掬わないのかもしれませんね。
写真映像、CGなど視覚表現が時代を表現するのかもしれません。

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雪がつづき伏し目がちに島を見る  あきオジ

2012-01-29 06:00:18 | 日記
続けることだけが才能であるような気がします。
素敵なブログには、いつのまにできた
風格がありますね。
そんなブログを見るのが楽しみだったのですが
いつのまにか
それもしなくなってしまいました。
自分のブログだけで精一杯
そして、立派なブログを見ると
自信をなくしてしまいます。
まあ、そんなことの繰り返しです。

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大仏の鼻から出たりけさの霧  一茶

陽炎にさらさら雨のかかりけり  一茶

かれ草や茶殻けぶりもなつかしき  一茶

(世に出回っている一茶の句は、一茶の中核をなす句ではないような気がします。でも、まっとうな句は芭蕉に近く、芭蕉にはなれない。そんな句のような気がします。もっと、繰り返し読むましょう。それも気楽に、そして暢気に・・・。)

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何でもいいそれでいいよ冬の旅  あきオジ

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消えてゆくそれだけの旅か雪が降り  あきオジ

2012-01-29 05:23:30 | 日記
キルト展の出品作です。
山口百恵も出品していたとか。
野次馬的楽しみ方ですね。

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小津安二郎の「晩春」を見ていたら
笠智衆演じるおとうさんが
56歳なのですがステッキを使って
原節子演じる娘に
「おとうさんも56だ。この先、そうながくない。」という台詞がありました。
もう、そんな年はとっくに過ぎてしまいました。

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水音けふもひとり旅ゆく  山頭火

山のしずけさは白い花  山頭火

(「しみじみ」と余韻のない俳句は残らない。そんな気がします。その消えた後の気配を楽しむのが日本の美学の一つではないでしょうか。)

なるほど信濃の月が出ている  山頭火

(この「なるほど」の使い方が好きですね。形式からはみ出した表現と言うか、言葉がいいですね。)

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ぎこちない言葉がならび雪残る  あきオジ

かすかなる水面にのこる冬の陽よ  あきオジ