あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

雪もなく中途半端な大晦日  あきオジ

2011-12-28 06:06:43 | 日記
神代植物公園のベコニア
昨日は職人がつんで投げ込んでいるところに遭遇しました。
神代植物公園の楽しい作業です。

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雨の降る日はあはれなり良寛坊  良寛

幾重ある菩提の花を数へみよ  良寛

来ては打ち行きては叩く夜もすがら  良寛

(道元の言葉のように意味不明。作者だけが分かっている。そんなこともあるのでしょうね。まあ、いいか。)

山しぐれ酒やの蔵の波深し  良寛

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もういいよ東京人の雪景色  あきオジ

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大根を齧る記憶もあやしげな  あきオジ

2011-12-28 05:56:03 | 日記
神代植物公園に残る色です。

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年の市線香買に出ばやな  芭蕉

人に家をかはせて我は年忘  芭蕉

古法眼出どころあはれ年の暮  芭蕉

盗人に逢ふたよも有年のくれ  芭蕉

月花もなくて酒のひとり哉  芭蕉

(芭蕉でも、このような句を作っているのですね。当たり前の風景を日常感覚で句にするのも素敵ですね。)

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ひとりでは淋しすぎる冬景色

鉢巻で化身するか露天商  あきオジ

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山頭火追っかけおやじの大晦日  あきオジ

2011-12-28 05:45:21 | 日記
神代植物公園です。
さすがに人はまばらでしたね。

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落語を毎日、聞いています。
始めたらとまらない。
それでいいと思っています。

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初夢に古郷を見て涙哉  一茶

窓開て蝶を見送る野原哉  一茶

夫をば寝せて夫のきぬた哉  一茶

(一茶の通俗性の中にありのままの人を見ている。それもいいですね。)

元日もここらは江戸の田舎哉  一茶

(一茶は本所に住んでいたとのことです。)

陽炎にさらさら雨のかかりけり  一茶

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寝言さえ晦日気分の名残かな  あきオジ

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それぞれにそれなりの冬通りぬけ  あきオジ

2011-12-27 06:52:49 | 日記
放哉最後の句です。
最後を覚悟して作ったのではないでしょうが
胸が痛くなるような句ですね。
これからだという思いと
これでいいのです。
そんな思いが含まれていますね。

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夜なべが始まる河音  放哉

ひどい風だどこ迄も青空  放哉

波立つ船に船をよせようとする  放哉

(遠くにいれば懐かしい人。近すぎると堪えられないほど嫌みの人。そんな気がします。凡人はいつも常識が判断基準なのです。)

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あればあるないはないで師走かな  あきオジ

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ひらがなで鼻歌まじりの句。そんな句を書いている人いませんかね。
どなたか教えてください。

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放哉が窓から覗く冬の海   あきオジ

2011-12-27 06:34:41 | 日記
放哉が窓から覗く海
それは小豆島から見える瀬戸内海なのですが
晩年は小さな庵から離れられなかったのですね。
そんな一人ぼっちの生活をすると
人はことのほか癇癪持ちになり
わがままになるものなのですね。

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高浪打ちかへす砂浜に一人を投げ出す  放哉

襟巻ながくたれ橋にかかるすでに凍てたり  放哉

(放哉状況説明、感想のような言葉を排除したときから俳句は一気に変わってしまうのが分かりますね。これは変化ではなく脱皮だと思います。それが日本人の変化を一番的確に表現していると思います。)

森に近づき雪のある森  放哉

(このような意図的な重ね文字は文学的技巧と言うより、反骨精神というかすねた表現なのでしょうね。そこが面白いですね。技巧的であるとすれば、それは単なる厭味ですからね。あれこれ考えるのも面白いですね。素人には素人の楽しみ方があるのですね。)

人来る声してみんな墓場へまがる   放哉

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落書きの薄れし壁に柿の影   あきオジ

もう柿もない空青し  あきオジ

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冬山になりてどこゆく山頭火  あきオジ

2011-12-27 06:25:41 | 日記
このごろ山頭火と放哉の句を一句ずつ描いています。
なんとなく楽しいです。

お笑いください。

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笠ぬぎしみじみとぬれ  山頭火

百合咲けばお地蔵さまにも百合の花  山頭火

ふるさとの水をのみ水をあび  山頭火

(昭和30年代後半からの学生運動が活発な時代、「帰りたい帰れない」という加藤登紀子の歌が流行りました。そのタイトルの言葉がいつも気になっています。この表現、山頭火の句の底流にあるのですね。そんな気がします。「望郷」。防人の歌いいですね。

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老夫婦名残のバラに語りかけ  あきオジ

2011-12-26 05:41:06 | 日記
神代植物公園の薔薇もようやく冬眠の季節になりました。

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秋風やむしりたがりし赤い花  一茶

寒月に立や仁王のからつ臑(すね)  一茶

正月やごろりと寝たるとつとき着  一茶

(一茶も通り過ぎるといい句に出会いますね。評価して切り捨ててしまうこれまでのスタイルを大いに反省しました。)

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最近、落語を聴いているのですが、江戸時代の文化や庶民生活を知るのにいいですね。
すっかりはまっています。

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なにもかもしれでいいのだ雪つもり  あきオジ

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手帳だしふと手を止める酉の市   あきオジ

2011-12-26 04:46:49 | 日記
一年中咲いているベコニア
それが理由か通りしぎる人が多いですね

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帰るは嬉し梧桐のいまだ青きうち  夏目漱石

帰るべきて帰らぬわれに月今宵  夏目漱石

雲を洩る日ざしも薄き一葉哉  夏目漱石

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ショパン聞く師走の気分はあわただし あきオジ




もう一度新聞を読みうどん食い  あきオジ

2011-12-26 04:37:50 | 日記
神代植物公園の冬です。
どこであろうと同じなのですが
特定しないと落ち着かない。
悪い癖ですね。

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年金の講座を聴いて年暮れる  あきオジ

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木かげは風がある旅人どうし  山頭火

風の明暗をたどる  山頭火

ほんのり咲いて水にうつり  山頭火

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チャイム鳴る師走の気分他人ごと   あきオジ

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なぜ、冒頭に自分の句がきたり
後ろにあったりするのか
それは、気分です。

芭蕉とか山頭火の雰囲気や気分に引きづられて作ってみたかったりするのです。
その引きづられた気分が好きなのです。
ですから、何もない日は引用した俳人の句がそれなりだったりするのです。

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一気飲み流行らぬ時代のクリスマス  あきオジ

2011-12-25 05:57:36 | 日記
浅草の裏通りです。
ちょっと面白い。

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春を待つ下宿の人や書一巻  夏目漱石

加茂にわたす橋の多さよ春の風  夏目漱石

小袖着て思ひ思ひの春をせん  夏目漱石

俊寛と共に吹かるる千鳥かな  夏目漱石

(夏目漱石の明瞭な切り口は爽快感はいいですね。過剰に重くしないのが好きです。)

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もちぼちと止めずあるく雪の里  あきオジ

降りかえるそれもなくて雪の里  あきオジ

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