平和への希い354 戦後71年
ホッとした、認知症最高裁判決 2016.3.2.
3月2日は。「今日は何の日??カレンダー」より。
ミニチュアの日、中国残留孤児の日、遠山の金さんの日
▲遠山金四郎景元(遠山の金さん)、江戸北町奉行となる(1840)
▲中国残留日本人孤児47人が肉親探しのため初めて正式に来日(1981)
1840年3月2日には、江戸時代の名奉行と言われ、小説や映画・演劇で有名な「遠山の金さん」
が江戸北町奉行に就任した日だそうです。
昨日、認知症男性が徘徊中に電車にはねられ死亡し、JR東海から家族に対して「列車運行に支障が生じ
振り替え輸送など費用が発生した」として損害賠償を求めていた裁判が最高裁で決着しました。
しかし、状況によっては、家族が責任を負う可能性があるということで、線引きは不明確です。
金さん並みの大向こうをうならせるほどではないけれど、「ホッと」した結果でした。
昨夕、90人入居の特別養護老人ホームに介助員として働いている娘と夕食を共にしました。
裁判結果に「ホッとした」けれど、認知症の方の行為に対する監督責任問題、認知症の方・その家族に
対する介助員と施設の責任問題など、現場で苦労している実情から、複雑な心境の様でした。
昨日は夜勤で、認知症の男性が「家に帰る、タクシーを呼べ」「お家の方は、夜遅いのでホームに泊めて
頂きたいと言っていますよ」のやり取りで、てんてこ舞いしたらしく、『裁判結果は本当に良かった』と
実感こめて言っていました。
この認知症男性は、補聴困難の方で声が大きく、また力が強く凶暴な方で、常日頃から他の利用者さんと
揉めており、昨夜は、介助員の女性が顔を殴られ、施設長が2時間位わたり話し合って沈静化を図ったが、
「バカヤロー」と大声で怒鳴られっぱなし、大声なので、他の利用者さんから、「うるさい、眠れない!」と
大混乱になりそうだった。3人体制の夜勤だったからよかったけれど、徘徊や異常行動がないかどうか、
オムツの替え、決められた時間に薬を飲ませる必要がある方など、大変な勤務中の大変な出来事だった。
事故があったら、介助員と施設の責任になるので必死に頑張っているらしい。
高くない給料で過酷な仕事、責任は重い、「もう辞めたい」と言っていました。
国会では、予算審議で安倍総理は、「認知症など増える高齢者障害者を社会で見守るために特別養護老人
ホームなど保護施設の増設」を言っているが、過酷な現場から見ると、介助員のなり手がいない空施設に
なるだけだと思っているようです。
9年後には、65歳以上の5人に1人が認知症になるとのこと。かく言う私もこの年域に入っており、
他人事ではありません。
日本が抱えている、平和憲法問題と共に高齢化に伴う福祉政策問題は、難しい政治問題で、目をそらせ
ない問題です。私たちは、選挙で、これら問題と真剣に取り組まなければなりません。
ホッとした、認知症最高裁判決 2016.3.2.
3月2日は。「今日は何の日??カレンダー」より。
ミニチュアの日、中国残留孤児の日、遠山の金さんの日
▲遠山金四郎景元(遠山の金さん)、江戸北町奉行となる(1840)
▲中国残留日本人孤児47人が肉親探しのため初めて正式に来日(1981)
1840年3月2日には、江戸時代の名奉行と言われ、小説や映画・演劇で有名な「遠山の金さん」
が江戸北町奉行に就任した日だそうです。
昨日、認知症男性が徘徊中に電車にはねられ死亡し、JR東海から家族に対して「列車運行に支障が生じ
振り替え輸送など費用が発生した」として損害賠償を求めていた裁判が最高裁で決着しました。
しかし、状況によっては、家族が責任を負う可能性があるということで、線引きは不明確です。
金さん並みの大向こうをうならせるほどではないけれど、「ホッと」した結果でした。
昨夕、90人入居の特別養護老人ホームに介助員として働いている娘と夕食を共にしました。
裁判結果に「ホッとした」けれど、認知症の方の行為に対する監督責任問題、認知症の方・その家族に
対する介助員と施設の責任問題など、現場で苦労している実情から、複雑な心境の様でした。
昨日は夜勤で、認知症の男性が「家に帰る、タクシーを呼べ」「お家の方は、夜遅いのでホームに泊めて
頂きたいと言っていますよ」のやり取りで、てんてこ舞いしたらしく、『裁判結果は本当に良かった』と
実感こめて言っていました。
この認知症男性は、補聴困難の方で声が大きく、また力が強く凶暴な方で、常日頃から他の利用者さんと
揉めており、昨夜は、介助員の女性が顔を殴られ、施設長が2時間位わたり話し合って沈静化を図ったが、
「バカヤロー」と大声で怒鳴られっぱなし、大声なので、他の利用者さんから、「うるさい、眠れない!」と
大混乱になりそうだった。3人体制の夜勤だったからよかったけれど、徘徊や異常行動がないかどうか、
オムツの替え、決められた時間に薬を飲ませる必要がある方など、大変な勤務中の大変な出来事だった。
事故があったら、介助員と施設の責任になるので必死に頑張っているらしい。
高くない給料で過酷な仕事、責任は重い、「もう辞めたい」と言っていました。
国会では、予算審議で安倍総理は、「認知症など増える高齢者障害者を社会で見守るために特別養護老人
ホームなど保護施設の増設」を言っているが、過酷な現場から見ると、介助員のなり手がいない空施設に
なるだけだと思っているようです。
9年後には、65歳以上の5人に1人が認知症になるとのこと。かく言う私もこの年域に入っており、
他人事ではありません。
日本が抱えている、平和憲法問題と共に高齢化に伴う福祉政策問題は、難しい政治問題で、目をそらせ
ない問題です。私たちは、選挙で、これら問題と真剣に取り組まなければなりません。