平和への希い


 
  積極的平和主義とは、世界のすべての国が、日本
  の平和憲法を掲げる努力をすることです。

平和への希い649  真珠湾攻撃に繋がった、日露戦争で芽生えた「日本軍部の勘違い」

2016-12-30 12:28:15 | 日記
    平和への希い649  戦後71年  
  真珠湾攻撃に繋がった、日露戦争で芽生えた「日本軍部の勘違い」  2016.12.30.
昨日29日の日経新聞のコラム「春秋」の続き。
1941年8月、首相直属の「総力戦研究所」が『米国と戦争すれば日本は必ず負ける』という分析を
して、内閣に伝えていたが、当時の陸相東條英機は、「戦争というものは計画通りには行かない」と
コメントしたそうだ(猪瀬直樹「昭和16年夏の敗戦」)。
東條が総理大臣になって、真珠湾奇襲攻撃で始めた戦争は、分析通りの結果で終わりました。

今朝NHKのラジオ深夜便、朝方の「明日への言葉」で、今年10月に亡くなられた故三笠宮さまの対談が
再放送されました。
歴史を大事にされた三笠宮さまのうお話を伺っていて、日本が起こした悲惨な日中戦争や太平洋戦争は、
日露戦争から始まった「軍部の勘違い」によるものと、改めて理解しました。

バルチック艦隊撃破や203高地戦などで「日露戦争で勝った」と軍部、マスコミ、国が高揚したけれど、
ロシア軍は、戦う余力はあったが、ロシア革命に(1917年)に繋がるような国内事情などあり、日本だって
ぎりぎりの状況下、日露双方にとってアメリカの仲介が天の助けとなって、「終戦」になったわけです。が、
軍部はこの頃から『日本軍には「神風」がついていて、戦って負ける筈がない』とおかしな「勘違い」
「思い上がり」が芽生えたようです。

東條陸相の「戦争というものは計画通りには行かない」というコメントに「神風不敗論」を感じます。
このように、冷静さを欠いた精神論で戦争に突入させた政府、凄惨な結末を体験した国民。

政府は、国民をいつの間にか、とんでもない方向に引きずり込むことがあることを覚悟して、私達国民は
政府をちゃんと見張っていく必要があります。「集団的自衛権」がキーだと思います。

 来年こそ、世界平和に一歩でも二歩でも前進できますように。
今年、ウォーキング中に出会った花や風景、再登場。

12月30日「今日は何の日カレンダー」より
▲足利義満、室町幕府の第3代将軍に(1368)▲間宮林蔵が、幕府の命令で蝦夷地へ向け測量に出発(1811)
▲国学者平田篤胤、禁書・江戸退去処分に(1840)▲ソビエト社会主義共和国連邦成立(1922)
▲ロックフェラー、東大図書館建設のため、300万円を寄贈 (1924)
▲わが国最初の地下鉄が上野~浅草間に開通。運賃10銭は当時のコーヒー1杯の値段と同じ(1927)
▲文部省、6・3・3制教育制度決定(1946)▲コンビニ強盗を”勇気ある大学生”が追跡、刺殺される(1985)