平和への希い


 
  積極的平和主義とは、世界のすべての国が、日本
  の平和憲法を掲げる努力をすることです。

平和への希い1382 執念

2019-01-10 09:57:16 | 日記
      平和への希い1382 戦後74年 
    執念  2019.1.10.

昨年12月、米トランプ大統領は、シリアに駐在する米部隊(2000人)を即時撤退すると表明したが、
米議会や同盟国の反発で、「即時」から「ゆっくり」に撤退ペースを変更した。
2010年にチェジュニアで始まった「アラブの春」の民主化運動が、アフリカの多くの国に広まり、
2011年には、シリアでも、アサド独裁政権に対する反体制派組織が立ち上がり内戦となった。

ところが、民主化支持の米欧、アサド政権と軍事基地契約を結んでいるロシアがアサド政権を支持、と代理
戦争の色合いが強まり、抗争が激化。更に、抗争の混乱に乗じて、過激派グループが「イスラム国」樹立を
目指して、抗争に参入。その上に、イスラム教世界の覇権を巡って、シーア派のシリアを支援するイランと、
スンニ派のサウジアラビア・トルコが、シリアで代理戦争の様になった。
イスラム国に対しては、米・欧・ロ・サウジ・トルコ・シリア・イラン・反体制派などが、共通の敵として
攻撃し、ほぼ制圧。
アサド政権と抗争している反体制勢力の中心戦力が、国を持たないシリアに住む山岳民族「クルド族」で、
国家樹立を悲願にしており、トルコに一番多く住んでいる。トルコのクルド人もシリア反体制派を応援。
トルコは、クルド人勢力を非合法組織の「テロリスト」と見て、シリアのIS空爆時、クルド部隊も空爆
し、国連でも問題になったほどである。

米部隊撤退に際し、トルコに、クルド部隊を攻撃しないことを約束させようとしたが、拒絶される。
米トランプ大統領は、民主化のためにカネも人(軍隊)も使いたくない、という執念。
トルコは、クルド人を、民主化運動に乗じて、独立抗争に発展させたくない、という執念。
シリア・イランは、イスラムシーア派を守り抜くという、執念。
サウジアラビア・トルコは、イスラム・スンニ派の親分として、シリア・イランを許せない、という執念。
ロシアは、国益のために、アサド政権を守り抜くという、執念。
それぞれの国の「執念」が、シリアを巡って、混乱を深めているのです。
そして、罪も無い、市民が生活も命を奪われ、難民となる。「執念」を無くす「薬」はナイモノか?
ウォーキング中に出会った花。

1月10日、「今日は何の日カレンダー」より
110番の日(警察庁1985)、十日えびす、LPガス消費者保安デー(毎月)
▲徳川綱吉、没。64歳(1709)▲甘藷(サツマイモ)の栽培はじまる (1724)▲江戸に大火がおこる(1794)
▲ロンドンに世界最初地下鉄6キロ開通 (1863)▲政府が徴兵令公布(1873)▲クレオパトラの墓、発見(1890)
▲国際連盟正式に成立(1920)▲ロンドンで国際連合第1回総会が開催(1946)▲公務員の勤務時間、冬33時間、
夏39時間から週48時間制へ。出勤時間が早まり、遅刻者が相次ぐ(1949)▲NHK教育テレビが開局(1959)
▲シャネル没。87歳(1971)▲日本唯一の講談寄席、上野本牧亭閉鎖(1990)