2,011年3月発生した東日本大地震で、津波に襲われ、爆発事故を起こした、東京電力の福島原発。
爆発で溶け落ちた核燃料(デブリ)を冷却水で冷やさないと、爆発してしまう。
汚染水は、冷却のための水に加え、原子炉建屋への雨水や地下水の流入し、デブリに触れ、発生するらしい。
汚染水から、放射性物質の大半を取り除いた後に残る、トリチウムなどを含む「処理水」が、たまる一方。
この処理水は、現在133万トンになっているようで、保管スペースの限界量137万トンに近づいているのです。
この処理水のトリチウム濃度を、排出基準の40分の1に薄めて、海へ流そうとしている、東電・日本政府に
対して、中国や韓国が、「無責任だ」と怒っているのです。
世界の原発でも、処理水は発生し、薄めて海や川に流したり、蒸発させて空中に放出しているのです。
何故、福島原発が問題になっているのか、中国外交部(外務省)は、「福島原発は、最高レベルの原発事故で
あり、正常な稼働時の原発の汚染水とは全く別物だ。そうでなければ、日本も、これまで汚染水をタンクに、
厳密に密封しておく必要が無かった筈。正常稼働の原発の汚染水と、福島の汚染水を一緒くたにするな」
ということです。台湾・南沙などで、米寄りの日本政府憎しの、政治的な思惑も無いではないのですが。
尚、トリチウムは、日本語で「三重水素」と呼ばれる水素の仲間(同位体)です。
細かいことは、難しくて、私の頭では、ムリですが、薄められたトリチウムが、人体にどのような「悪さ」を
するのかが、一番気になるところです。三菱総研の原子力安全事業本部によると、
「トリチウムは、原子力発電所を運転することで発生しますが、自然界でも大気中の窒素や酸素と宇宙線が
反応することで生成され、大気中の水蒸気、雨水、海水だけでなく、水道水にも含まれています。
トリチウムは放射線の一種であるβ線を出しますが、このβ線はとてもエネルギーの低い電子であるため、紙
一枚で遮ることができるほど弱く、外部から被ばくしても人体への影響はほとんどありません。また、水として
飲んだ場合でも、特定の臓器に蓄積することはなく、他の放射性物質と比べて速やかに体外に排出されます。
そのため、内部からの被ばくの影響も、取り込んだ放射能あたりで見れば他の放射性物質よりも小さくなって
います。これまでも水道水などを通じてトリチウムは日常的に私たちの体内に取り込まれていますが、通常の
生活を送ることで、取り込んだトリチウムによる健康影響は、確認されていません。
原子力発電所など国内外の原子力関連施設において発生したトリチウムは、近海に排出されています。日本でも
40年海に流してきました。近海のトリチウム濃度は、WHO(世界保健機関)が定める飲料水のトリチウム濃度
(10,000Bq/L)を下回っていることが確認されています」
ということで、人体には影響ないとのことです。
理屈の上では、「そうなんだ」、なんですが、この不安な気持ち、揺れ動きます。
風評被害を心配されている、漁業関係の皆さまも、同じ気持ちかも知れません。
東電も、日本政府も、原発事故発生から、12年も経っている間、不信感につながる言動が沢山あり過ぎたことも
不安感が消えない原因になっているようにも思います。
信頼を落とすことは簡単ですが、信頼を回復するには、努力と時間がうんと掛るということですね。
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