伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

いわき市が新型コロナ感染症対策対応方針を公表

2020年04月10日 | いわき市
 いわき市が、定めた基本方針は、国内での新型コロナの感染拡大状況から、「本市でもいつ大規模な流行が発生するか分からない状況である」として、市内の流行を抑える対策を講じるため、
⑴ 情報提供・共有及びまん延防止策により、各地域においてクラスター等の封じ込め及び接触機会の低減を図り、感染拡大の速度を抑制する、
⑵ サーベイランス・情報収集及び適切な医療の提供により、高齢者等を守り、重症者及び死亡者の発生を最小限に食い止めるべく万全を尽くす、
⑶ 的確なまん延防止策及び経済・雇用対策により、社会・経済機能への影響を最小限にとどめるーー
ために、
(1) 情報提供・共有 、
(2) サーベイランス・情報収集 、
(3) まん延防止、
(4) 医療 、
(5) 経済・産業・雇用対策、
(6) その他、
以上、6点の取り組みを具体的に定めた。

 このうち、「情報提供・共有」の取り組みには、
新型コロナウイルスの発生状況や、感染予防のための手洗い・咳エチケット等の徹底、体調不良の場合に市民がとるべき行動についての呼びかけを行うことや、
感染者や診療に携わった医療関係者等に対する差別を行わないことの呼びかけ等を行うこと等を盛り込んだ。

 また、「サーベイランス・情報収集」では、
医師が必要と認める場合の積極的な検査の実施、
検査態勢の強化、
をはじめ、発生状況の積極的な把握などに取り組むことにした。

 「まん延防止」では、
接触機会の低減を図ること、
「密閉空間」「密集場所」「密接場面」、いわゆる3つの「密」に該当する集まりの自粛の協力要請、
全国的で大規模な催し物等で、適切な対応が戸となわない場合の中止・延期の対応要請、
感染の爆発的な拡大、いわゆるオーバーシュートが疑われる際の、期間をシメした外出や催し物の開催自粛の要請、
さらに、師が市民等に対し、部屋の換気、在宅勤務や時差出勤、発熱等がある場合の外出自粛干渉を等を呼びかける等の取り組みを進めることにした。

 「医療」では、
帰国者・接触者相談センターによる相談や帰国者・接触者外来での医療提供、さらに感染が認められた場合の入院勧告と入院措置、適切な医療提供、
患者が増加した場合の軽傷者等の自宅療養と通信機器を用いた健康状態の把握、
自宅療養に伴う感染の恐れがある場合の宿泊施設等での療養、
外出自粛にともな、健康維持の観点からの人混み等を避けた屋外の運動、

さらにオーバーシュート等を見据えた、
医療機関の役割分担、
ピーク時を見据えた病床の確保、
医師の判断による延期可能な予定手術や予定入院の延期の検討等
等を定めた。

 「経済・産業・雇用対策」では、
経済団体や事業者等と連携した経済財政対策の実施、
生活関連物資等の価格高騰や、買い占め、売り惜しみ防止のための調査・監視、必要に応じた、関係事業者団体等に対要請、
等を定めた、

 また、「その他」では、
人権等への配慮のため、感染者や関わった人、またその家族等に差別や偏見、いじめを防止する取り組みや、
必要な物資の供給等、
の取り組みをすることにした。


 本市では大型クルーズ船の乗船者の感染(退院済み)の他、本日までの感染発生は1例に止まり、その家族や濃厚接触者のPCR検査も陰性と確認されている。

 今回、示された市の対応方針は、一読すれば、当然行われるべき内容であるが、同時に、市民一人ひとりが、「対応方針」にも盛り込まれている、接触の抑制、手洗い、マスクの着用等、感染防止に努めることは大切な取り組みとなるだろう。

 市の「対応方針」の実施状況をしっかり確認しながら、自らも感染しないし、感染源とならないように心がけていきたいと思う。


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