人見ルミ氏が木の花ファミリーについて書かれています。50人が無農薬農業をやりながら暮らしているそうです。私も5年前から農業を中心に、コミュニティを作ってくらしたいと考えていましたが、未だに実現できていません。
ところが木の花ファミリーは随分前から実践していたそうですから、たいしたもんだと思います。一度行ってみたいと思いました。
<記事転載>
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『木の花ファミリーで、涙がこぼれた』
2009.5.12(Tue)
(株)船井メディア 常務取締役 「JUST」編集長
人見 ルミ
未曾有の大恐慌やら新型インフルエンザやら、新聞やニュースに目を奪われているとつい、心が脅かされてしまいます。
現状を知ることも大切なのですが、それ以上に「具体的にどうしたらいいのか?」
「どんな新しい生き方があるのか?」を模索し、いい方法があったらなら、すぐに行動を起こしてみる。実際に見て、体験することを、船井会長からは日々学んでいます。
船井会長のそばで仕事をしていることで、もっとも学んだことは「即時行動」を自分に癖づけられてきたことでしょうか?
そんな中、先日、経済アナリストの朝倉慶さんをお連れして、富士山麓の「木の花ファミリー」という農的暮らしを中心に、血縁のない人たち50人が共に暮らすというコミュニティーを訪れてきました。
一番下は、ようやく歩き始めた1歳の赤ちゃんから小学生、中学生、高校生、そして大人たちも70歳近い方たちが、それぞれ近隣に住み、昼食や夕食をとるときは、一同に50名が集い、子どもの発声で「いただきます!」とお祈りをしてから、食事をします。
私が大広間に行くと、4歳の女の子が私のひざにちょこんと座って、当たり前のように「ねえ、ご本読んで!」と言います。
私は、子供に本を読むのが大好きなので、昔に戻った感覚で小さな温かい子供を抱っこして、血縁を超えた母親になりました。
食事は3食とも玄米菜食で、新鮮な有機栽培ですから、実に美味しい!
自給自足で採れた穀類、野菜は全体の20%を自分たちの食材として、後の80%は、ネットなどで購入をするお客様に宅配しています。
ファミリーを訪れると「お帰りなさ~い」と言われます。
失業をした、離婚をした、未婚で子供を産んだ、病気になった・・・という人たちは、その日から一文なしでも食べることができます。
さらに、農的暮らしをしたい、エコビレッジの体験をしたい、勉強をしたいという人たちも、受け入れます。
しかし、なにしろ大所帯なので、人間関係のトラブル、恋愛問題、様々な出来事が発生します。なぜってすべての人が健全なわけではなく、心に問題を抱えている人もいるわけですし、たとえ心が健全でも、一番の悩みは人間関係です。
それは、夕食後に行われる365日欠かしたことのない大人会議で、発表され、意見を出し合い、問題を解決していきます。
私が訪れたときも、若い男女のカップルに問題が起きた2日目だったようで男性が「彼女と色々話し合ったのですが、一度白紙に戻します」と全員の前で発表していました。「そうは言っても、枕を涙で濡らしてしまいました」と彼は爽やかに笑っていました。
心の裡を包み隠さず、おおらかに皆に伝え、周りもニコニコして受け入れているその姿を見て、私は目からウロコでした。
こんな風に生きられたら、どんなに楽だろう?
秘密はなく、問題を長引かせず、その日のうちに解決する。
どんなにか、心が健全になることでしょう。
一昔前の日本だったら、隣近所の怒鳴り声も筒抜けで男女問題も、大らか。鍵もかけず、子供たちは、他人の家を行ったり来たりして、誰も知らない人はいない。
喧嘩はするけど、すぐに仲直り。
その空間には、知恵のあるリーダーが、フラットな関係で存在し一言、二言、にこやかにアドバイスをするだけ。
木の花で見た風景は、そんな感じでした。
夕食後に私たちゲストに催されたミニコンサートでは、そこに住む家族たちからの温かでピュアな歌声が、胸の奥まで浸透して、不思議なくらい涙がボロボロとこぼれました。
理屈はなく、心で感じるだけでいい。
豊かな自然の大地と恵み、そして人との温かな営みがあればいい。
彼らの風のように爽やかで、神のように大らかな野太い歌声に、一晩中涙が止まりませんでした。
5月15日金曜日に、木の花ファミリーをここまで自然体な家族にしてきた代表の
古田偉佐美さんに「JUST」で取材をすることになっています。
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●船井幸雄.com
http://funaiyukio.com/shain/index.asp?sno=200905002
ところが木の花ファミリーは随分前から実践していたそうですから、たいしたもんだと思います。一度行ってみたいと思いました。
<記事転載>
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『木の花ファミリーで、涙がこぼれた』
2009.5.12(Tue)
(株)船井メディア 常務取締役 「JUST」編集長
人見 ルミ
未曾有の大恐慌やら新型インフルエンザやら、新聞やニュースに目を奪われているとつい、心が脅かされてしまいます。
現状を知ることも大切なのですが、それ以上に「具体的にどうしたらいいのか?」
「どんな新しい生き方があるのか?」を模索し、いい方法があったらなら、すぐに行動を起こしてみる。実際に見て、体験することを、船井会長からは日々学んでいます。
船井会長のそばで仕事をしていることで、もっとも学んだことは「即時行動」を自分に癖づけられてきたことでしょうか?
そんな中、先日、経済アナリストの朝倉慶さんをお連れして、富士山麓の「木の花ファミリー」という農的暮らしを中心に、血縁のない人たち50人が共に暮らすというコミュニティーを訪れてきました。
一番下は、ようやく歩き始めた1歳の赤ちゃんから小学生、中学生、高校生、そして大人たちも70歳近い方たちが、それぞれ近隣に住み、昼食や夕食をとるときは、一同に50名が集い、子どもの発声で「いただきます!」とお祈りをしてから、食事をします。
私が大広間に行くと、4歳の女の子が私のひざにちょこんと座って、当たり前のように「ねえ、ご本読んで!」と言います。
私は、子供に本を読むのが大好きなので、昔に戻った感覚で小さな温かい子供を抱っこして、血縁を超えた母親になりました。
食事は3食とも玄米菜食で、新鮮な有機栽培ですから、実に美味しい!
自給自足で採れた穀類、野菜は全体の20%を自分たちの食材として、後の80%は、ネットなどで購入をするお客様に宅配しています。
ファミリーを訪れると「お帰りなさ~い」と言われます。
失業をした、離婚をした、未婚で子供を産んだ、病気になった・・・という人たちは、その日から一文なしでも食べることができます。
さらに、農的暮らしをしたい、エコビレッジの体験をしたい、勉強をしたいという人たちも、受け入れます。
しかし、なにしろ大所帯なので、人間関係のトラブル、恋愛問題、様々な出来事が発生します。なぜってすべての人が健全なわけではなく、心に問題を抱えている人もいるわけですし、たとえ心が健全でも、一番の悩みは人間関係です。
それは、夕食後に行われる365日欠かしたことのない大人会議で、発表され、意見を出し合い、問題を解決していきます。
私が訪れたときも、若い男女のカップルに問題が起きた2日目だったようで男性が「彼女と色々話し合ったのですが、一度白紙に戻します」と全員の前で発表していました。「そうは言っても、枕を涙で濡らしてしまいました」と彼は爽やかに笑っていました。
心の裡を包み隠さず、おおらかに皆に伝え、周りもニコニコして受け入れているその姿を見て、私は目からウロコでした。
こんな風に生きられたら、どんなに楽だろう?
秘密はなく、問題を長引かせず、その日のうちに解決する。
どんなにか、心が健全になることでしょう。
一昔前の日本だったら、隣近所の怒鳴り声も筒抜けで男女問題も、大らか。鍵もかけず、子供たちは、他人の家を行ったり来たりして、誰も知らない人はいない。
喧嘩はするけど、すぐに仲直り。
その空間には、知恵のあるリーダーが、フラットな関係で存在し一言、二言、にこやかにアドバイスをするだけ。
木の花で見た風景は、そんな感じでした。
夕食後に私たちゲストに催されたミニコンサートでは、そこに住む家族たちからの温かでピュアな歌声が、胸の奥まで浸透して、不思議なくらい涙がボロボロとこぼれました。
理屈はなく、心で感じるだけでいい。
豊かな自然の大地と恵み、そして人との温かな営みがあればいい。
彼らの風のように爽やかで、神のように大らかな野太い歌声に、一晩中涙が止まりませんでした。
5月15日金曜日に、木の花ファミリーをここまで自然体な家族にしてきた代表の
古田偉佐美さんに「JUST」で取材をすることになっています。
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●船井幸雄.com
http://funaiyukio.com/shain/index.asp?sno=200905002