日月神示の研究と実践

日月神示を中心に、神道、密教などを研究、実践するブログです。農薬不使用栽培などについても述べたいと思います。

無念の死を遂げた鳥や豚の霊に思いを致すことを忘れない

2009-05-16 06:59:00 | 日月神示の実践
 近藤洋一氏は、鳥インフルエンザや豚インフルエンザが発生したことにより、「人間の都合で非業な最期を遂げた一千万羽を超えると思われる鶏や豚の怨念を、どうすれば良いのかも問われているように思われます」と言われていますが、鳥や豚の命を簡単に奪うことは、あまりに痛ましいと思えます。
 鳥インフルエンザや豚インフルエンザ問題は、仲間である動物を食用としていること自体に問題があることを示唆しているのではないかと思います。
 
 「日本人には肉類禁物ぢゃぞ。今に食い物の騒動激しくなると申してあること忘れるなよ。
今度は共食いとなるから、共食いならんから、今から心鍛えて食い物大切にせよ」


<記事転載>
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 『新型インフルエンザ』

          2009.05
          近藤洋一

 「ウイルスの意思」
 生物であれ、無生物であれ、この世に存在するすべてのものには意思があるといってよいと思います。岩が岩であり続けることができるのは、岩に意思の力があればこそですし、 4月ごろ日本にやってきて、巣を作り、冬になると南の国へと飛び立っていくツバメにはより明確な意思を感じます。
 さて今、猛威をふるっているウイルスはどうなのでしょうか?
 先にも述べましたように、ウイルスは全生物の原点に位置すると言ってもよい存在です。すなわち神に一番近い存在なのですから、ウイルスの意思は神の意思ということになります。ちなみに全生物の頂点に立つ人類だけが、神の意思を無視して行動してもよいという“自由意思”を与えられています。
 その人間が自然環境をやりたい放題に破壊した結果、このままでは神(宇宙、サムシング・グレート)によって創造された自然生態系がおシャカになってしまうという瀬戸際に立たされているのです。
 人間の勝手な営みによって生態系が「まさかの時」を迎えた今、全生命のご先祖さまとしての威信をかけてウイルスが立ち上がったのだと思うのです。
 1997年香港で発生した鳥インフルエンザ事件のことを知って、「これはとんでもないことになる」という予感がしたものです。
 インフルエンザが蔓延するのを防ぐために、150万羽に及ぶ香港中の鶏を処分し、事なきを得たのですが、頸(くび)を切られた鶏の血管からは血しぶきが飛び、あたり一面を真っ赤に染めた・・・そして哀れな声を出して死に絶えていく仲間の様子を見て荒れ狂う鶏を取り押さえ殺していくという阿鼻叫喚の地獄絵図が展開されたと報告されています。
 人はそんなウイルスにどのように立ち向かえばよいのでしょうか? ナノ・テクを応用して、部屋を活性化することにより、進入してきたウイルスを失活させることはできるのですが、これは一種の避難なので根本的な解決にはなりません。人間のとるべき道を考えてみたいと思うのです。

 「ウイルスの反乱」
 人類がウイルスをたたくために行っている無残な出来事は枚挙にいとまがありません。そんなあくどい人間に逆襲するために智恵をしぼるウイルスの様子が専門家によって報告されています。「人間が自然を台無しにしたのだから、その責任は人間にとってもらおうではないか」というのがウイルスの意思のように思えます。
 1983年、アメリカ・ペンシルバニア州の養鶏場で鶏に病気が発生、ウイルスも発見されたのですが、軽いインフルエンザ症状が見られる程度で、そのまま放置されました。
 ところがその年、10月に入って鶏がばたばた死にはじめたそうなのです。4月に発見されたときは「弱毒ウイルス」。10月には「強毒ウイルス」に変身していたのです。ウイルスのHAたんぱく質を構成する13番目のアミノ酸は4月には「リジン」だったのですが、10月には「レオチン」に変身していたのだそうです。
 ウイルスは人間の及びもつかないスピードで進化し続けることが知られています。その「点突破戦略」とよばれる驚異的な変身術で、たった一個のアミノ酸の変化が殺人ウイルスを誕生させたのですから、ウイルスは想像を絶する力を持っているのですね。
 もう一つご紹介しておきます。
 1968年に人間世界に登場した「A・香港インフルエンザ」はウイルスの巧みな戦略を如実に伝えています。「A・香港インフルエンザ」の元祖は鳥インフルエンザだったのですが、そのままでは人間の世界に入ることができないので、彼らは豚に目をつけたのでした。豚は何でも食べ、何でも吸収する貪欲な動物なので、ヒトから来たインフルエンザ・ウイルスをたっぷり貯め込んでいたのです。
 鳥のウイルスは豚の体内に忍び込み、ヒトが持ち込んだアジア風邪インフルエンザと遺伝子を重ね合わせ、A・香港型ウイルスという新型インフルエンザを作りだし、人間世界に送り込むことに成功したのです。
 豚の体内で、鳥由来のウイルスとヒト由来のウイルスが合体したのです。「何が何でも人間世界に入り込むのだ」というウイルスの執念を感じるのではないでしょうか?
 これは鳥インフルエンザウイルスが人間世界へ進出するときの常套手段で、私たちが極度に恐れている「新型インフルエンザ」はこのようにして誕生するのだそうです。(詳細につきましては、後述する文献をご参照ください)

 「ウイルスの変身」
 いま世界をゆるがしている「新型インフルエンザ」は、米・コロンビア大学などの研究によると、ウイルスに8本あるRNAのうち6本が北米の豚に感染するウイルスから受け継がれ、2本が欧州やアジア由来のユーラシア型の豚ウイルスから受け継がれていることが判明したそうです。
 また生物資源利用研究所(根路銘国昭所長)は、北米の豚ウイルスから受け継がれた6本のRNAのうち、1本がヒト、2本が鳥、3本が豚(北米)由来であることを確認していると報道されています。
 したがって、「新型インフルエンザ」は鳥とヒトのウイルスが豚を通して、遺伝子重複したものといえそうです。このH1N1型ウイルスの感染力は弱毒型とされていますが、「点突然変異」によっていつ強毒型に変身するかわかりません。
 いま私たちに問われているのは「自然の恵みに感謝し、自然とともに生きる」敬虔な心を取り戻すことだと思うのです。
 人間の都合で非業な最期を遂げた一千万羽を超えると思われる鶏や豚の怨念をどうすれば良いのかも問われているように思われます。
 10世紀、朝廷から追放され、流罪地・大宰府で死んだ菅原道真の怨霊を鎮魂するために、太宰府天満宮が建立されたといわれています。もともと日本人にとって神とは善でも悪でもなく、人間を超えた強い力をもつもので、放っておけば人間に害を与える可能性があるとされていました。そこで神を祭ることによって、マイナスの力をプラスに転化させたのです。そんなわけで全国に一万を超える菅原道真を祀る神社が建立されているのだそうです。
 いま、日本人に求められていることは「日本列島改造論」以来続いている自然を冒涜する生活習慣を改め、まず自分たちの心に「自然、そして宇宙と同調する意思」を植えつけ、多くの人の「思いの力」を結集することだと思うのです。
 その上で、無念の死を遂げた鳥や豚の霊に思いを致すことを忘れないようにするための仕組みづくりも考えてみる必要があると思うのですがいかがでしょうか?
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 ●船井幸雄.com
  http://www.funaiyukio.com/shinjidai/index_0905.asp



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