<記事転載>
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「中国株暴落を予言するマーク・ファーバー」
マーク・ファーバーのブルームバーグでのインタビューが今日、かなり話題になっています。
ニュースの見出しは彼の中国株暴落予言の事ばかりに注目していますが、ギリシャ問題やドルなど、それ以外の投資対象に関してもかなり果敢な予測をしています。
ブルームバーグ:「ギリシャはどうなるとおもいますか?最善、最悪のシナリオを教えて下さい。」
マーク:「これはマネタイゼーションの過程のひとつだとみなすことができる。今、世界のいろんなところで同時に進行している現象の一部だ。ユーロは引き続き弱くなるだろう。
今後他の国も救済の対象となり、ギリシャは厳しい緊縮財政を敷き、深刻な景気後退に見舞われる。
ギリシャの財政赤字を13%から3%に圧縮すると経済そのものが委縮してしまい、景気が悪くなる。するとギリシャの借金返済能力も同時に失われてしまうということだ。
別の言い方をすれば今、ギリシャは救済されても、先々を考えるといずれデフォルトする。だから今回の救済劇でユーロが騰勢に転じると考えるのはまちがい。
資源株に関してコメントするとオーストラリア政府が資源の掘り出しに対して課税することをはじめたのは鉱山会社にとっては負担増だが、供給を細らせる効果があるということは商品価格の上昇要因だろう。」
ブルームバーグ:「つまり今回のギリシャの救済は危機の飛び火の危険性を完全に除去したことにはならないという意味ですか?」
マーク:「いま話題にのぼっている全ての問題国は、遅かれ早かれ、全て救済されることになるだろう。どんどんお札を印刷することで窮地をのがれようとするシナリオもあるしデフォルトの可能性もある。とりわけ深刻なのは各国が抱えている年金、社会保障、医療保険などの積み立て不足だ。これらは全てデフォルトする可能性がある。そうなると目も当てられない時代が来る。」
ブルームバーグ:「あなたはギリシャをEUから脱退させるべきだと主張しましたが、いまでもそうかんがえていますか?」
マーク:「企業だったら倒産するのが自然だから、ギリシャも企業と同じと考えればデフォルトされるのが筋というものだろう。でも既に多くの人がギリシャに貸し込んでいるので、それは簡単ではない。」
ブルームバーグ:「ギリシャがこけたら、世界経済の回復のモメンタムは鈍化すると思いますか?」
マーク:「ギリシャは余り関係ないだろう。でもソブリン債に対するプレッシャーは多額の借金を抱えている消費者の借金のコストが上昇するという形で跳ね返って来る可能性はある。また米国は今後、景気刺激プログラムを縮小してゆかねばならないから、悪い時に悪いことが重なる。マーケットの語りかけている事に耳を澄ませれば、鉱業コモディティの株は下がり始めている。これはなにかがおかしいことを示唆している。」
ブルームバーグ:「中国についてはどうか?」
マーク:「中国からはいろいろな兆候が発せられている。それはバブルが起きているというシグナルだ。1873年の世界万国博覧会(ウィーン)の開催前はすごく景気に対する楽観論が広がった。そしてウィーン、オーストリア、プロイセンでは不動産ブームが到来したのだ。しかし博覧会の開催前半年あたりに相場は天井を打った。そして1870年代の大不況が始まった。この不況は15年も続いた。だから上海万博も不吉だと考えている。」
ブルームバーグ:「上海総合指数はPERで22倍だが、どう思うか?」
マーク:「中国の株価は割高だ。ひとつハッキリさせておきたいことがある。それは若し中国の不動産市場が投機熱に包まれているのなら、不動産市場の投機を抑えようとすると、それが株式市場に流れる可能性が無いとは言い切れない。しかしテクニカル分析で見ると中国のチャートは醜悪だ。相場は2009年6月に既に大天井を打っており、明快なダウントレンドに入っている。2009年11月の戻り高値は6月のそれより低い位置だった。そして今は安値模索の展開になっている。香港ハンセン指数も大体おなじような展開だ。だからマーケットは何か歯車が狂い始めていると警鐘を発していると素直に受け止めるべきだ。次に工業コモディティの価格、また鉱業が重要な地位を占めるオーストラリアなどの株式の価格を見るとフリーポートだろうがリオチントだろうが、皆、頭が重い展開となっている。だから中国の経済はどちらにせよ減速するということをこれらの価格は示唆しており、もっと可能性の高いシナリオは向こう9カ月から1年くらいの間に中国株が暴落するシナリオだろう。」
ブルームバーグ:「中国は売りか?」
マーク:「投資家は人それぞれだからね。短期の投資家なら戻りを取りにゆくという戦法もあるだろうけど、僕はそういうことはやらない。」
ブルームバーグ:「人民元の切り上げは?」
マーク:「ある時点では人民元は上昇しないといけない。でもいまの世界を見回してみると、全ての政府が紙幣を沢山刷っている。だからこれらの紙幣が価値を失うのは時間の問題だ。だからゴールドだけが安心できる。中国で不動産への投機が規制されたら、お金がどこに向かうかと言う問題に話を戻すと、一番、可能性が高いのは実はゴールドへ向かうということだ。」
ブルームバーグ:「ドルについては?」
マーク:「ドルは去年の11月に売られ過ぎになった。逆にユーロは買われ過ぎだった。今はフェア・ヴァリューだろう。ただマーケットはオーバー・シュートするので、さらにドルが買われる可能性もある。繰り返し言えば、ドルだろうが、ユーロだろうが、全ての通貨は紙幣の刷りすぎで将来、価値を失う。だからゴールドが最善だ。」
ブルームバーグ:「ゴールド以外ではどういう投資戦略を持っているのか?」
マーク:「中国の成長に関係ある投資先、たとえば資源株とかは全部売りだ。また中国関連株と言われるものも避ける事。コモディティ関連では強いて言えば穀物が良い。」
ブルームバーグ:「タイランドはどう思うか」
マーク:「私はタクシンには同情しないがタクシンの支持層である赤シャツには同情する。なぜなら彼らは経済発展の恩恵に浴することができなきなかった人達だからだ。タイランドの経済の75%はバンコク首都圏で稼ぎだされているので農村が後回しになってしまい、格差が出てしまったのは当然の結末だとも言える。
<転載終わり>
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マーク氏は中国の株価の天井は2009年6月だったと言っています。
「テクニカル分析で見ると中国のチャートは醜悪だ。相場は2009年6月に既に大天井を打っており、明快なダウントレンドに入っている。」
つまり、2009年6月以降中国株は、じわじわ下がっていきているということのようです。実際どんどん下がってますが。
マーク氏の見方と反対の見方をしているのが、副島隆彦氏です。副島氏が言われるには、あと5年で中国が世界一の経済大国になると予測しています。副島氏の見方や考え方については、この2年間ほぼ支持してきましたが、あと5年で中国が世界一の経済大国になるという見方には、賛同できません。
あと5年で中国が世界一になるという予測は違っていると考えていますが、20年後なら中国はかなり発展していると思います。
先日「たまゆらPremium」で中矢氏が紹介されている著書「ガイアの法則」を今日購入しました。それによれば、1200年から続いていた西洋文明優位は、1995年で東洋優位に転換されたそうです。西洋の中心であるロンドンから日本のある都市に文明が移転されたそうです。
1995年からは東洋文明が発展する時期に入ってきたそうです。そういう意味で、今後は中国が世界の経済を引っ張っていくのも当たっているのだと思います。ただ5年で世界一になるのは難しいと思います。もっと時間が必要かと思います。
■「たまゆらPremium」5月号より
次期文明の中心の国は日本になる!?
ガイア(地球)の法則から読み解ける未来予測では、
今がまさに文明の一大転換期にあたっているそうです。
文明の800年周期説を唱えられたのは村山節先生でした。
それによると、一つの文明が生まれて滅びるまでが1600年かかる。そして東西の文明の覇権は、800年ごとに交替を繰り返しているというものでした。
今回ご紹介する「ガイアの法則」を発見された千賀一生さんの説によれば、文明の一周期は1611年。さらに経度で見ると、正確に22.5度ごとに文明の中心地が移動しているのです。
おそらく、村山先生も同じ法則を発見されたのでしょうが、千賀さんの説の方がより明快であり、宇宙規模のスケールが感じられます。
千賀さんの説にしたがえば、次の文明の中心はこの日本、しかも「あの場所」が中心地になるようです。文明の中心地は、可能な限り遡ることのできる過去の歴史において、0.5度のズレもなく移動してきているので、まず間違いなくそうなる公算が強いと思われます。
欧米を中心とした西の文明は、もう終焉を告げる最終段階に来ています。それに代わって、東の文明が興隆してくる。
それはアジアの文明、とくに日本発の文明になると千賀さんは言います。
文明の中心の移動が明確に起きてくるのは間もなくでしょう。
今、私たちは次の壮大な文明サイクルの始まりを経験しているのです。
詳しくは、本誌「岩戸開き対談」をお読みください!
●日本弥栄の会
http://www.nihoniyasaka.com/tama-02.html
●Marcket Hack
http://markethack.net/archives/51551177.html
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「中国株暴落を予言するマーク・ファーバー」
マーク・ファーバーのブルームバーグでのインタビューが今日、かなり話題になっています。
ニュースの見出しは彼の中国株暴落予言の事ばかりに注目していますが、ギリシャ問題やドルなど、それ以外の投資対象に関してもかなり果敢な予測をしています。
ブルームバーグ:「ギリシャはどうなるとおもいますか?最善、最悪のシナリオを教えて下さい。」
マーク:「これはマネタイゼーションの過程のひとつだとみなすことができる。今、世界のいろんなところで同時に進行している現象の一部だ。ユーロは引き続き弱くなるだろう。
今後他の国も救済の対象となり、ギリシャは厳しい緊縮財政を敷き、深刻な景気後退に見舞われる。
ギリシャの財政赤字を13%から3%に圧縮すると経済そのものが委縮してしまい、景気が悪くなる。するとギリシャの借金返済能力も同時に失われてしまうということだ。
別の言い方をすれば今、ギリシャは救済されても、先々を考えるといずれデフォルトする。だから今回の救済劇でユーロが騰勢に転じると考えるのはまちがい。
資源株に関してコメントするとオーストラリア政府が資源の掘り出しに対して課税することをはじめたのは鉱山会社にとっては負担増だが、供給を細らせる効果があるということは商品価格の上昇要因だろう。」
ブルームバーグ:「つまり今回のギリシャの救済は危機の飛び火の危険性を完全に除去したことにはならないという意味ですか?」
マーク:「いま話題にのぼっている全ての問題国は、遅かれ早かれ、全て救済されることになるだろう。どんどんお札を印刷することで窮地をのがれようとするシナリオもあるしデフォルトの可能性もある。とりわけ深刻なのは各国が抱えている年金、社会保障、医療保険などの積み立て不足だ。これらは全てデフォルトする可能性がある。そうなると目も当てられない時代が来る。」
ブルームバーグ:「あなたはギリシャをEUから脱退させるべきだと主張しましたが、いまでもそうかんがえていますか?」
マーク:「企業だったら倒産するのが自然だから、ギリシャも企業と同じと考えればデフォルトされるのが筋というものだろう。でも既に多くの人がギリシャに貸し込んでいるので、それは簡単ではない。」
ブルームバーグ:「ギリシャがこけたら、世界経済の回復のモメンタムは鈍化すると思いますか?」
マーク:「ギリシャは余り関係ないだろう。でもソブリン債に対するプレッシャーは多額の借金を抱えている消費者の借金のコストが上昇するという形で跳ね返って来る可能性はある。また米国は今後、景気刺激プログラムを縮小してゆかねばならないから、悪い時に悪いことが重なる。マーケットの語りかけている事に耳を澄ませれば、鉱業コモディティの株は下がり始めている。これはなにかがおかしいことを示唆している。」
ブルームバーグ:「中国についてはどうか?」
マーク:「中国からはいろいろな兆候が発せられている。それはバブルが起きているというシグナルだ。1873年の世界万国博覧会(ウィーン)の開催前はすごく景気に対する楽観論が広がった。そしてウィーン、オーストリア、プロイセンでは不動産ブームが到来したのだ。しかし博覧会の開催前半年あたりに相場は天井を打った。そして1870年代の大不況が始まった。この不況は15年も続いた。だから上海万博も不吉だと考えている。」
ブルームバーグ:「上海総合指数はPERで22倍だが、どう思うか?」
マーク:「中国の株価は割高だ。ひとつハッキリさせておきたいことがある。それは若し中国の不動産市場が投機熱に包まれているのなら、不動産市場の投機を抑えようとすると、それが株式市場に流れる可能性が無いとは言い切れない。しかしテクニカル分析で見ると中国のチャートは醜悪だ。相場は2009年6月に既に大天井を打っており、明快なダウントレンドに入っている。2009年11月の戻り高値は6月のそれより低い位置だった。そして今は安値模索の展開になっている。香港ハンセン指数も大体おなじような展開だ。だからマーケットは何か歯車が狂い始めていると警鐘を発していると素直に受け止めるべきだ。次に工業コモディティの価格、また鉱業が重要な地位を占めるオーストラリアなどの株式の価格を見るとフリーポートだろうがリオチントだろうが、皆、頭が重い展開となっている。だから中国の経済はどちらにせよ減速するということをこれらの価格は示唆しており、もっと可能性の高いシナリオは向こう9カ月から1年くらいの間に中国株が暴落するシナリオだろう。」
ブルームバーグ:「中国は売りか?」
マーク:「投資家は人それぞれだからね。短期の投資家なら戻りを取りにゆくという戦法もあるだろうけど、僕はそういうことはやらない。」
ブルームバーグ:「人民元の切り上げは?」
マーク:「ある時点では人民元は上昇しないといけない。でもいまの世界を見回してみると、全ての政府が紙幣を沢山刷っている。だからこれらの紙幣が価値を失うのは時間の問題だ。だからゴールドだけが安心できる。中国で不動産への投機が規制されたら、お金がどこに向かうかと言う問題に話を戻すと、一番、可能性が高いのは実はゴールドへ向かうということだ。」
ブルームバーグ:「ドルについては?」
マーク:「ドルは去年の11月に売られ過ぎになった。逆にユーロは買われ過ぎだった。今はフェア・ヴァリューだろう。ただマーケットはオーバー・シュートするので、さらにドルが買われる可能性もある。繰り返し言えば、ドルだろうが、ユーロだろうが、全ての通貨は紙幣の刷りすぎで将来、価値を失う。だからゴールドが最善だ。」
ブルームバーグ:「ゴールド以外ではどういう投資戦略を持っているのか?」
マーク:「中国の成長に関係ある投資先、たとえば資源株とかは全部売りだ。また中国関連株と言われるものも避ける事。コモディティ関連では強いて言えば穀物が良い。」
ブルームバーグ:「タイランドはどう思うか」
マーク:「私はタクシンには同情しないがタクシンの支持層である赤シャツには同情する。なぜなら彼らは経済発展の恩恵に浴することができなきなかった人達だからだ。タイランドの経済の75%はバンコク首都圏で稼ぎだされているので農村が後回しになってしまい、格差が出てしまったのは当然の結末だとも言える。
<転載終わり>
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マーク氏は中国の株価の天井は2009年6月だったと言っています。
「テクニカル分析で見ると中国のチャートは醜悪だ。相場は2009年6月に既に大天井を打っており、明快なダウントレンドに入っている。」
つまり、2009年6月以降中国株は、じわじわ下がっていきているということのようです。実際どんどん下がってますが。
マーク氏の見方と反対の見方をしているのが、副島隆彦氏です。副島氏が言われるには、あと5年で中国が世界一の経済大国になると予測しています。副島氏の見方や考え方については、この2年間ほぼ支持してきましたが、あと5年で中国が世界一の経済大国になるという見方には、賛同できません。
あと5年で中国が世界一になるという予測は違っていると考えていますが、20年後なら中国はかなり発展していると思います。
先日「たまゆらPremium」で中矢氏が紹介されている著書「ガイアの法則」を今日購入しました。それによれば、1200年から続いていた西洋文明優位は、1995年で東洋優位に転換されたそうです。西洋の中心であるロンドンから日本のある都市に文明が移転されたそうです。
1995年からは東洋文明が発展する時期に入ってきたそうです。そういう意味で、今後は中国が世界の経済を引っ張っていくのも当たっているのだと思います。ただ5年で世界一になるのは難しいと思います。もっと時間が必要かと思います。
■「たまゆらPremium」5月号より
次期文明の中心の国は日本になる!?
ガイア(地球)の法則から読み解ける未来予測では、
今がまさに文明の一大転換期にあたっているそうです。
文明の800年周期説を唱えられたのは村山節先生でした。
それによると、一つの文明が生まれて滅びるまでが1600年かかる。そして東西の文明の覇権は、800年ごとに交替を繰り返しているというものでした。
今回ご紹介する「ガイアの法則」を発見された千賀一生さんの説によれば、文明の一周期は1611年。さらに経度で見ると、正確に22.5度ごとに文明の中心地が移動しているのです。
おそらく、村山先生も同じ法則を発見されたのでしょうが、千賀さんの説の方がより明快であり、宇宙規模のスケールが感じられます。
千賀さんの説にしたがえば、次の文明の中心はこの日本、しかも「あの場所」が中心地になるようです。文明の中心地は、可能な限り遡ることのできる過去の歴史において、0.5度のズレもなく移動してきているので、まず間違いなくそうなる公算が強いと思われます。
欧米を中心とした西の文明は、もう終焉を告げる最終段階に来ています。それに代わって、東の文明が興隆してくる。
それはアジアの文明、とくに日本発の文明になると千賀さんは言います。
文明の中心の移動が明確に起きてくるのは間もなくでしょう。
今、私たちは次の壮大な文明サイクルの始まりを経験しているのです。
詳しくは、本誌「岩戸開き対談」をお読みください!
●日本弥栄の会
http://www.nihoniyasaka.com/tama-02.html
●Marcket Hack
http://markethack.net/archives/51551177.html