メドレー日記 Ⅱ

by 笠羽晴夫 映画、音楽、美術、本などの個人メドレーです

ハスラー

2021-12-30 09:33:19 | 映画
ハスラー ( The Hustler、1961米、134分)
監督:ロバート・ロッセン
ポール・ニューマン(エディ)、ジャッキー・グリーソン(ファッツ)、パイパー・ローリー(サラ)、ジョージ・C・スコット(バート)、マイロン・マコーミック(チャーリー)
 
ビデオで一度見ているはずだが、よく覚えてはいない。この時代でモノクロだから地味な印象があったかもしれない。
玉つきでビリヤードとプールの違いもわからないが、まだ若いが腕がたつエディは賭博師らしいチャーリーと一緒に,賭けとして競技をしながら旅を続けていたが、願望は伝説の名人、通称ミネソタ・ファッツに勝つことだった。この「ミネソタ・ファッツ」という言葉で見たことがあるのを思い出した。
 
エディはファッツと出会い勝負する。初めは勝ち続けたが、昼夜を経ていくうちに、ファッツの持続力に歯が立たなくなり敗北する。
 
その後、出会った若い娘サラと暮らすようになるが、ファッツとの闘いの場にいたt賭博師バートにそそのかされ競馬が開催されているルイ・ビルに行く。
バートによればエディは腕が立つが、ファッツには勝てない、それは相手にある気骨がないからだ。
 
ここにくるまでの金稼ぎで指を傷つけられたり、サラとうまくいかなかったりしたあと、その過程で何かを得たのか、ついにファッツに勝ち、バートの腕の中からも抜け出す。ファッツともわかりあって終幕。
 
ドラマの起伏としてはよく出来ているが、おそらく軸になるエディの成長ということからすると、もの足りない感もある。チャーリー、バートの二人からの独立、サラとも人間同士のつきあい、これらの課題の描き方がもう少し。
 
ファッツとのやりとりは最後に効いてきたが、もう少し見たかった。
カメラ、場面転換は優れている。
 
ポール・ニューマンの演技は今から見ればまあ普通、ローリーのサラは途中まで謎の部分が多すぎ、どうかなと思ったが、終わってみるとこれでよかったか。
スコットはここではまだ後の存在感は出ていない。
 
やはりジャッキー・グリーソンだろうか。この名前、私が若いころよく流れていたムード音楽の楽団にあったが、たまたま同じ?と思っていたら、どうも同一人物だった。こういう人がいた時代だったのか。

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