只今、青森に着きました。
篠田桃紅さんの『103歳になってわかったこと』を新幹線の中で読みました。
「虫が知らせる」「虫が好かない」を大切にすること。
虫というのは感覚。自分のなかに虫がいて、それが非常に優れていたから、虫にたとえた言い方…だと。
世の中の風潮は、頭で学習することが主体で、自分の感覚を磨くことがなおざりにされていることが大変に惜しい…ともおっしゃっています。
私はかなり、この「虫」という感覚で生きています。
自分の身は自分で守る…という方法が潜在意識に植えつけられているのかもしれません。これは決して悪いことではなさそうです。
白鳥哲監督のお話の中でもありました。自分を否定するのではなく、まず自分を肯定することから糸口が見つかる…と。
しかし、反省は大いに必要です。
篠田さんの言葉にもありました。
過度な期待を相手に抱かないこと。
ゆきすぎた愛情を注げば、そのひとの迷惑にしかならない。
篠田さんは教養高き女性です。100歳を過ぎてもカッコいい。(荻山貴美子)