日本ヨーガ学会

ヨーガ的生活

カミングアウト

2022年08月23日 21時07分02秒 | 思うがままに

父は無類の酒好き。

40代で引退し、仕事は従業員任せ。

朝は10時ごろ起きて、日経新聞を隅から隅まで読んで終わる。

昼は読書か母と将棋。

夕方からが問題でした。5時ごろから晩酌が始まるのです。好みは日本酒。お銚子3本目から目が座る。

とにかく愉快なお酒は、私が知る限り見たことがありませんでした。

一週間に3日くらいは飲みに行っていました。飲んで気が合うと誰彼構わず夜の夜中でも初対面の人を連れてくる。私たちはたたき起こされました。そうそう、一度お相撲さんを連れてきたことがあります。妙に私は気に入られてしまった。(笑)

大学受験でも、期末試験の最中でもお構いなし。

さて、公認会計士だった父は、月に一度のペースで、朝、突然一階の事務所に降りてきて、今日はゴルフに行くぞ!と指名していました。

命令を受けた人はいつでもゴルフに行ける準備をしています。ゴルフのプレー代はどうやら父がだしていたようでした。ゴルフはまあ、いいんです。問題は帰ってからでした。ゴルフに付き合った人は必ずダラダラとした飲み会に出なくてはならない。そのとき、必ず誰かを蹴落とすターゲットが不可欠でした。

夫は皆からも信頼が厚く、結婚前は「所長、きみちゃんはおぎちゃんのような人と結婚したら幸せになれる!」と言っていました。皆は、私たちが付き合っていることを知らなかったのです。

ところが、付き合っていることが分かった途端、皆は父に加勢しはじめました。保身です。

結婚式は八芳園。このアルバムも近いうち断捨離しようと思っています。夫は若くてコチコチに固まっています。私はというと…

公開処刑の受刑者のような顔をしています。二度と結婚式なんかするまい!と思いました。新婚旅行はハワイに行きました。

新居はこともあろうに実家の向かい側のお部屋。これが間違いでした。

仕事を終えて、楽しく食事をして寛いでいるどころではなかったのです。ベロンベロンに酔っぱらった父が入ってくるのです。

そして、またくどくどと不平不満を始めるのです。あれは酒乱でした。親の顔が見てみたい!と思ったものです。そう、祖母は愛情の薄い人で、父にとっては尊敬もなければ、畏怖の念もない。私が今までみてきた限り、屈折している人は母親の教育に問題があるように思います。

こんなことが3日に一回?毎日のこともありました。気が弱いから素面ではこれない人でした。堪忍袋の緒が切れた私は、強硬手段に出ました。目には目を…です。

目のまえにあったウイスキーのボトルをラッパ飲みしたのです。のどは焼け付くように熱くなり、目が回り、雄弁になりました。酔っぱらいの父と娘はものすごいことになったのです。こんなことが何日も続きました。夜中に頭痛と吐き気で苦しみ、私は、近いうち胃がんか食道がんになると思っていました。そのときは父を恨んでやる!なんという壮絶な親子でしょう。あまりのストレスで救急車で運ばれたこともありました。しかし、悲しいかな!私はお酒はあまり好きではありませんがお酒に滅法強い!間違いなく父の子です。(笑)

夫は酔っぱらいの父娘の間に入って二重苦でした。夫がガンで亡くなったのは私たち父娘のせいだと思います。

そんな父は60代で脳梗塞になりました。お決まりのパターンです。あんな無茶苦茶をしていた父ですから脳梗塞は当たり前でした。

最悪な新婚生活でした。逃げるために外食が多くなりました。

いかがですか?人の不幸は密の味がしませんか?

まだまだ私のカミングアウトは続きます。

 

 

コメント
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