「ちょっと出てみたい」
すっかりきれいになってきた庭を前に思ったのは
私だけではなかった。
暑い季節が過ぎ去って、さわやかな気候も手伝って、
娘達も整備が済んだ部分では
ボールを転がしたりして遊ぶようになってきていた。
主人と私は子どもたちがもっと遊びやすい庭にしたかった。
アイデアを出し合い、話し合い、おおよその計画を立てていた。
主人は「グラウンドのようにしたい」と言った。
「グラウンド」の定義はあえて聞かずにいた。
もちろんこの庭はそれほど広くはない…。
私はとにかくこの雑草のない状態をキープしたかった。
しかし、何もない庭も寂しいものがあったので、
引越し前のアパートのベランダで育てていた花を
隅の方に地植えすることにした。
うすい紫色の花が咲いているヒソップと
花の時期は過ぎたが青々と丸くかわいい葉っぱをつけているムスクマロウ。
これに丈夫なオレンジ色のジニアを合わせて植えた。
少し、庭らしくなった。
そんな中、事件は起きた。
快晴の連休の朝、
主人は隣接する駐車場の草を刈っていた。
草を刈らないと、庭まで侵入してくるのだ。
中腰で大変な作業であろうが、
いい汗かいた~と休んでいる姿を見て、
どれどれすっきりとした駐車場を拝見させていただこう、と外に出た。
すると、不思議なものが転がっていた。
ミツバのようなものが束になって転がっている。
そしてその横には地面から1cmほど、
刈り取られた稲のような状態の茎が残してあった。
この場所には…。
気づいた瞬間、叫んでいた。
「え、うそ!イヤーー!!どしたん!?
何したん!!??エ゛ーーーー!!!(泣)」
↑この叫びは院長公式ブログ10月14日よりそのままコピペしてあります。
この状況が知りたい方はご覧下さい。
それはミツバではなく、ムスクマロウだった。
根元からざっくりと刈られたか細いムスクマロウの葉が
ミツバのように見えたのだ。
あのムスクマロウはホームセンターのはしっこで
もう捨てられるのを待っているような様子で、投売りの値段で購入したのだ。
それが狭いベランダですくすくと育って、
美しい花と香りを楽しませてくれたのだ。
ショックでうろたえ、優しくできない私の横で主人はつぶやいた。
「こんなことなら駐車場の草刈り、やらなければよかった…」
いや、駐車場の草刈りとムスクマロウを刈ったことは
何の関係もありませんから…。
そちらの方は今後ともよろしく…。
確かにグラウンドにはないよな…ムスクマロウ…。
続く
おまけ:在りし日のムスクマロウ
ちなみに根元からざっくり刈られたのですが
丈夫な花だけあって、今はかなり回復しています。
イベントの多い時期です。体調管理にお気をつけ下さい。
もりたカイロプラクティック