ポキポキの木にカイロの花

広島市東区の整体・カイロプラクティック「もりたカイロプラクティック」院長公認裏ブログ

2ヶ月目の気持ち

2010-01-21 | 2010年
先日、健診に行ってきました。
流産後1ヶ月経過し月経が再開したら、回復の具合をチェックするそうです。

流産してからなんかちょっと時間軸みたいなものがおかしくなってて、
過去のどの部分に置いてよいものか、未だにはっきりしません。
最近のことのような、ずっと前のことのような。。。
最後に見た赤ちゃんの姿がいつも思考の端のほうにあって、
小さな指、できかけていた黒い瞳もちゃんと覚えていて、
いつもいつも、まるで生きているかのように…。
たまに夜中に手術とか嫌な夢を見てしまうと、流産の原因を探ったり、
最初からやり直して、納得できるところまで行き着いて、眠っています。
食べられなくなってしまったものもあって、これはちょっとだけ困っています。

でも流産したことも泣かずに言えるようになったし、
普通に笑って生活できている。
元気になりたいなと思う。
元気になったら妊娠していたことも忘れてしまうのかな?
それはちょっと悲しい。
あの子がちゃんと喜ばれてお腹にいたということが
何でもいいから記録に残しておければいいのに。

こういういろんな感情を同居させることができるなんて、図太いのかな、私は。
でも、普通の生活ができるようになるってこういうこともあるんじゃないのかな?
癒えてきているから、色々思い出せるというのも、確かな理由だと思います。

産婦人科の受付で、次女を取り上げてくれた助産師さんにお会いしました。
長女を出産した時、いつもニコニコしていて気持ちのよい方だなあと思ったので
よく覚えていたのですが、
次女を出産する時は、先生が間に合わなかったものだから
彼女が一人で生ませてくれました。
結構大変なお産だったのに、
笑顔で「大丈夫ですよー!」と繰り返して励ましてくれました。

そして、流産した日、今から手術という時に、偶然検査室で出会ったのです。
約3年ぶりなのに私のことを覚えていて、声をかけてくれて、
「大丈夫だよっ!」と背中をごしごしさすってくれました。

そういう、色々とお世話になっている方なので、
彼女の姿を見ただけで、私は安心できました。
ほんと、白衣の天使ですよ、あなたは。

体調は順調に回復していますが、
子宮筋腫と貧血の検査は今後も続けた方がよいそうです。
まー両方共、長年の付き合いですから、仕方ないです。
今のところ、筋腫は問題ない大きさだそうです。
貧血も標準的な数値でした。
私は高校生の時に貧血と判明したのですが、当時ヘモグロビン数値は5しかなかったです。
成人女性の平均値は12~16だから、半分以下。
後で知ったのですが、6以下で入院、輸血が必要となるそう。
普通に生活できる体力があったので、鉄剤やら点滴に通いました。
そういえば授業中にはっと気がつくと教科書の上に突っ伏していたことがよくありました。
あれは貧血よ、貧血。
当時、14日に1回月経があり、しかも10日続き、さらに無排卵だったんです。
大人になってからも、生理痛がひどくて倒れて運ばれたことがあったな。
産婦人科で、将来は不妊治療が必要だと言われたことも。
私は子どもが産めないかもしれないんだなーと高校生くらいからずっと思っていました。

それでも、ふたり、何事もなく子どもを授かったから
そんな過去をすっかり忘れてしまっていました。

産婦人科の待合室にいると、妊婦さんがいっぱいいるから、
その姿を見ていると、命って新しくなるものなんだなと思います。
新しく宿る命は当然のこと、
決められた長さの時を終えても、それも新しくなることのような気がする。
新しいって、いろいろな意味がある。

草花の詩画を書いていらっしゃる方のお宅に遊びに行かせて頂き、
(あまりにも有名な方なのですが…
ずっと昔に主人がいただいた色紙が治療院に飾ってあるので、ご覧になってください)
一緒に散歩していた時に、紅葉が終わったばかりの枯れた枝を指差して
「花も葉っぱも何にもないように見えるけど、終わりじゃないんだよ。
次の春の準備をしているんだよ。」
とおっしゃったことを思い出しました。

こんな2ヶ月目の気持ちでした。
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