島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

島原藩のハゼ栽培

2009-10-02 13:45:22 | 歴史・史跡
まだ、あまり歴史の勉強はしていないので、おおまかな流れだけのお話しをしたいと思います。
昨日のお話しとは少し前後しますが、なぜ島原のハゼノキが重要なのかが分かると思います。
ハゼの実からは白蝋(はくろう)、つまりロウソクの原料が取れます。
時は石油や石炭よりも前の時代ですから、ロウは貴重な灯明資源になります。
そこで他にこれといって産業のなかった長崎の殖産として、ハゼの栽培が奨励されました。
特に島原藩では1660年ごろから積極的にハゼ栽培を奨励し、「全国七倉の一」と称されるまでの重要物産となりました。
杉谷村千本木で発見された、他の木より多量に結実する変種は「福ハゼ」と命名され、生産量増加の一役を担いました。
このハゼ栽培のおかげで、島原大変後の財政再建ができたとも言われています。
薬園跡を訪れた時分、すでに実がなっていました。
この実で救われた島原の人達が、たくさんいるのですね。
コメント
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