島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

量石

2011-01-29 13:14:52 | 歴史・史跡
島原市指定の有形民俗文化財の「量石(はかりいし)」です。
場所は昨日の「常磐御茶屋跡と済衆館跡」の隣、というか同じ場所にあります。
由来は不明ですが、江戸時代に森岳城(島原城のこと)が築城された頃に城内の用水の利便をはかる為に置かれたものと考えられています。
量石とは、水路の水量を調節するために、水底に置かれた凹状の石を言います。
この量石は、直上の常磐御茶屋跡の池から湧く水を南北二方向に分けています。
南側の水路は現在、城内二丁目の雑用水、田町の農業用水として利用されています。
一方、北側の水路は、「おしめ川」と呼ばれて汚れ物の洗濯等に使われ、街路沿いを流下しています。
街中でも豊富に水が湧く、島原ならではの文化財です。
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