北朝鮮の人工衛星打ち上げ(=ミサイルの発射実験)を切符に、またもや国際常識に欠ける暴力外交を展開してきた。それに対応するための防衛省の対応は陸上・海上・航空自衛隊いずれも北朝鮮のプロパガンダ(喧伝)に振り回されている感じである。我が国の破壊措置命令に基づく、沖縄周辺海域へのPAC3地対空ミサイルやイージス護衛艦の実戦配備は「いいがかり」と主張するし、米国の食料品援助停止や経済制裁も「米朝合意に違反する行為」だと極めていい加減な主張をとおし、あくまでミサイル発射を決行しようとしている。北朝鮮は経済的にも地政学的にも極めて貧弱な国にも拘わらず、「核」開発(保有)を国際的に認められている限り、ごり押し的暴力外交も通用すると思っているし、実際通用するからおかしいのである。戦前からの我が国の植民地政策による徹底的な国体教育を植え込まれた北朝鮮は簡単には平和的外交のテーブルに付くことはあるまい。陸海空軍の教育は戦前の日本軍の教育を基礎としそれ以上のものであるし、国民自体も皆兵思想に凝り固まっているとしか思えない。醒めた目で見ればやはり今から約70年前のABCDを基軸とした我が国に対する経済困窮戦略~戦争~敗戦~弱体化占領政策~現在の平和(ではなく弱体化)の一途をたどるのではないかと感じる。まさに「窮鼠猫を咬む」の前兆のような気がする。近くて遠い国とどう対応すべきか大きな課題だ。【図はインターネットからの拝借】