

初日は、時差ボケで身体が何時をさしているのか分からない状況の中でしたが、天然自然資源研究所(LUKE)の具体的な活動や森林バイオエコノミ―研究、循環型バイオエコノミーの展望などの話を聞かせていただき、実際に北海道や長野で取り組まれているプロジェクトについても聞かせていただきました。
この研究所は、100年にわたる歴史のある機関で、膨大な情報を積み重ねてきていて、毎年、新しい技術も取り入れながら、情報をさらに進化・深化させていっているということでした。地球の温暖化を防ぐために、再生可能エネルギーを活用していき、産官学で進められてきているそうです。一番は、森林のデジタル化で、県の森林組合連合会などで取り組まれていることがここにありました。様々な面で、データを積み重ね、林家に提案できるようなデータや、この地域にはどんな種類の、何年生林がどのくらいあるので、どれくらい間伐すれば、どれくらい出て、次にどれくらいの間隔で、施業すればよいかなどが分かるようにしておられました。
まだまだ、課題は山積みで、目標まで達成できるかどうかは分かりませんが、環境のためには、間違いなく進めるべきこととして、自身をもって進めておられる姿に共感させていただきました。
こうした思いを共有することのできる仲間を増やしていくことで、世界全体で温暖化対策に取り組んでいこうとする意気込みに感銘を受けました。
昼からは、TAPIO(森林経営分野のコンサルティング大手プロバイダー)に伺い、話を聞かせていただきました。理念は、似ていて、同じように林家が施業できるような情報をシステムで分かりやすく提示できるようにされていました。レーザー測量で基礎情報から、それぞれの地域の詳細な情報をシステムで「見える化」して、施業を推奨する機関でした。
質問として、施業現場で実際の情報をあげていくのに、携帯電話の不感地域はないのか、不感地域があったとしたら、どのようにして情報を更新していくのか尋ねました。北部の方では山間地の不感地域は多く、事前に情報提供環境を準備しておき、通じる所で情報を更新していくということでした。こうして、様々な情報を最新のものにしていき、より所有者に説明する情報をアップデートするそうです。
上空などからおおまかな情報を作成するとともに、現場からも樹種や本数などの細かな現状の情報を合わせていくことで、相互で情報が確立していくことに感心させられました。