まず、「地方議会の現状と課題」という題目で、中村健事務局長の問題提起からスタートしました。
人口減少は改善される見込みがあるのか?「住民主体を目指す。議員が何をしているか分からない。」といったことがどの研修会でも出てきます。先進事例として、選挙公報の検証(北海道福島町)、議会政策サポーター(長野県飯綱町議会)、陳情作成(新見高校)、建設課も子育て支援を(長野県高森町)ex.公園整備、駐車場改修などの事例を紹介していただき、最後に、「地方議会は本当に必要か?」と問題提起されました。
そして、「これからの地方議会のあり方を考える」と題して、早稲田大学名誉教授の北川正恭氏の話を聞きました。
「地方から国を変えていこう。地方議会から国を変える。」という思いで、この20年間やってこられたということで、まず、変えることとして「首長に要望ではなく提案をしていく。」「根本から変える。議会の役割は、民意の反映すること。」このことは、これまでも意識してきたことなので、とても共感できました。
市町村の現場が良いところを磨く。例えば、八頭高校を資源にという一般質問があったが、一議員でなく、議会で討議して、答えを出していく。そうすることで、議会の存在意義が出てくる。といった話で、まさに議員間討議の必要性を話されました。
次に、パネルディスカッション「住民参画をどう広げていけばよいか?」というテーマで、尾島勲議長、中村聡志地域おこし協力隊(元NHK番組制作)、北川正恭教授で話されました。
中村さんは、議会は、近い存在だが、何をしているか?分かりにくい。鳥取は、子育て環境、特に、「食」がよく、米、魚を体験して大切さを教えやすいので、移住してきたということでした。話のキーワードとして、次のような言葉が印象的でした。
尾島:活動の「見える化」
北川:質的改革 議員間討議は条件で改革ではない ダイアログ方式 ディベート方式
住民にとって議会が役に立っているか?
中村:議会報告会は、どこまで真剣に住民の声を聞こうとしているのか?
事務局:委員会の討議もない
北川:先進事例を「徹底的にパクる(TTP) 」善政条例
地域おこし協力隊と議会でファシリテーションしては。
代表質問(委員会の同意で)
社会減を抑える施策は? インターンシップ制度 地域の核の機関とコラボしては。
質疑応答からは、地域のブランディング化 旅番組で伝わるもの
情報発信の仕方で、ターゲットをはっきりし、何を伝えるか整理が必要。一議員ではなく議会とリンクさせる。
ということでした。とても刺激になる研修となりました。できることから動いていこうと思います。