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パソコン教室アイラブハイパークラブです。
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ウォーク・ザ・ライン…ジョニー・キャッシュ

2006-07-08 22:37:19 | 音楽

 男女の結びつきというのは不思議で、難しいものがある。

 こう書き出せば思わず身を乗り出したくならない? 思わせぶりだが、何のことはない、ようやく「ウォーク・ザ・ライン…君につづく道」をDVDで観た。ぼくのフランチャイズであるカントリー・ミュージックの世界が舞台だからぼくにとってストーリー自体に目新しさはなかった。でも、少し感ずるところがあって、頭ん中、整理の真っ最中だ。

結婚を申し込んだ回数 40回
ステージ上でしか会話しなかった期間 10年

この惹句はうまい。栄光の頂点でドラッグによる挫折から奇跡的なカムバックを遂げた、大御所、ジョニー・キャッシュとジューン・カーター夫妻の実話に基づく。

 感動の実話ながら、はじまりは不倫。しかも、子どもの頃から憧れていたスター歌手と駆け出しのシンガーとの恋。一筋縄ではいかない曲折があり、屈託がある。だからラストの余韻がある。

 ジョニーを演じるホアキン・フェニックスがリヴァー・フェニックスの弟だってことすっかり忘れていた。そのリヴァーの遺作が、同じカントリ・ミュージックの世界を舞台にした、「愛と呼ばれるもの」だったっけ。不思議な一致だ。このホアキンとジューン役を演じるリーズ・ウィザースプーン(アカデミー主演女優賞)が口パクではなく、実際に歌っている。うまいかどうかの評価は、ジョニーやジューンがあまりに偉大すぎるので、あくまで役者が役になり切って歌うという印象ながら、ワンナイト・スタンドの雰囲気は出ている。

 昔、くせもの女優、シシー・スペイセクが、「歌えロレッタ 愛のために!」でロレッタ・リンを演じ、全編吹き替えなしで歌い切りアカデミー賞を受賞したことを思い出す。また、ロバート・アルトマンの「ナッシュビル」で役者全員が歌ったばかりか、曲作りにまで関わっていた。それほどカントリーはアメリカ人にとって身近であるという例だ。

 何に感じ入っているか…。人と人との出逢いの妙である。縁ってあるんだなぁ。また、添い遂げることも難しい。