大磯にお住まいの88歳になるご婦人が生まれ故郷の町に現金で10億円の寄付をしたという。テレビなどのニュアンスでは、
ポンッと現金で10億円!
と何とも爽やかに軽く聞こえたけど、この現金でというのが想像もできない。見たこともないし…当たり前か…、いや、あなただって…うん。お札の束がどれほどの重さで、所狭しと敷き詰めてもいかほどのスペースで納まるのやらまるで見当がつかない。何とも恐ろしい話に思える。
貧乏話ならとても一晩で語りつくせぬぼくだが、そのご婦人、横溝さんの話に感銘を受け、そのお言葉を携帯にメモした。ぼくにしたら画期的である。
節約は困ったときにすると心が貧しくなるんで、裕福になったときこそすべきなのです。
永遠にできない? いや、そういう意味ではなくて。お金持ちが節約するのだから貧しいぼくがして当然だろう…、確かにその通りなのだが、ぼくが感銘を受けたのはそうでもなくて…。
貧すれば鈍すという。切羽詰れば良い考え、つまりポジティヴ・シンキングなんて、ぼくの性根ではできっこない。つまり比較的ゆとりがあると思われるときから努めなければいけない。備えあれば憂いなし。
うーん、力んで書き走ったが、何のことはない、当たり前のことやん。ぼくが揺さぶられたのは何やったたろう? とてつもない巨額をポ-ンと手放す人の存在に感動したのは確かだ。
エプソンのインクカートリッジが空になったので思い出した。どうか捨てないで欲しい。ベルマークシールが付いててかなりポイントが高いと魔法の友だちさんが言ってた。せっせと溜め込んで役立ちたい。10億円の後だからショボい話になった。