
野反湖の翌日は草津温泉に立ち寄った。
宿泊はしないけれど、「草津良いとこ一度はおいで」の町を見たかった。
見どころの一つは町の中心にある湯畑だ。
湯畑は52℃の温泉が毎分4000?ほど湧出していて、草津温泉の源泉地の一つだ。

全長40mの湯樋が7本あり、ここに温泉を流すことで高温の温泉を少し冷ましてから、
多くの宿泊施設や共同浴場などへ給湯している。

江戸時代には「大池」とか「湯ノ花の池」と呼ばれていて、
湯樋というものが初めて設置されたのは明治20年のことだそうだ。

湯樋を流れて来て少し温度を下げた温泉は、ここに流れ落ちる。

まだまだ熱く湯気がもうもうだ。
ところで湯畑の湯が流れているあちこちで青緑色が見える。

これはイデユコゴメという紅藻類の仲間で、強酸性、高温の温泉の岩盤などに生育している。

草津温泉は名所なので多くの有名人も訪れているが、中でも有名な100人の名前が記されている。
日本武尊や源頼朝に始まり、昭和では深田久弥、竹久夢二など、100人目が渥美清だ。

湯畑を中心に旅館や飲食店にカフェ、土産物店などが多数並んでいる。
どれも比較的に新しく見える建物だ。
周辺を歩いていると、狸の置物がある古びた建物があった。
温泉饅頭とか佃煮とか山菜漬物などを売っているが、素泊まりのできる温泉旅館でもある。
昔はこういう建物がたくさん並んでいたのだろうかと想像する。