五反田谷戸に入ってちょっと進むと、田んぼの奥の方に大きな木が見える。
近くに行くと大きな山桜だった。
樹齢200年ぐらいということで、痛みながらもたくましく生きている。
花の季節はきっと見事な姿になるのだろう。
ここを訪れる気になった一つはカキラン(ラン科)に会えるかも知れないという期待だった。
残念ながら少し遅かったようで、かろうじて一株だけが花後の姿を見せてくれた。
なるほど柿色のランだということは分かった。
隣に別の花が咲いていた。茎の先に独特の花序をつけている。
タカトウダイ(トウダイグサ科)だ。
花序の柄の先に3個ずつ杯状花序がついている。雌雄異花で今は雌性期のようだ。
きれいな黄色のものは腺体なのだろう。
今の季節らしくネジバナ(ラン科)の姿もあった。
これはノアザミ(キク科)だろうか。
これからノハラアザミもたくさん見られるにちがいない。
いろんな草が生えている間に、あちこちでチラリチラリと薄紫の小さな花が見える。
ヒメヤブラン(キジカクシ科 旧ユリ科)だ。前に市民の森などで見たが久しぶりだ。
久しぶりに見た紫色のしっかりした花穂はウツボグサ(シソ科)だ。
いかにもシソ科らしい唇形花が花穂の周囲に着いて咲き上っていく。
この場所にはほかにも草花が多く、明日に続けることにする。