
ミゾソバとアキノウナギツカミが群生していた場所から田んぼを挟んだ北側に、
何か紅いものが広がっているのが見えた。

近づいて見ると赤紫色の小さな花をたくさんつけたイヌタデだった。

ミゾソバもアキノウナギツカミもイヌタデ属だけど花の姿は大いに違う。
それらは枝先にこんもりとした花序をつけるが、イヌタデは穂状の花序になっている。

折角の花序だが咲いている花は多くない。花冠が5裂する直径2mm程度の小さな花だ。
花後も同じような形で残るため蕾がどれかも分りにくい。

帰り道、通信隊跡の広場の近くに来ると、広い範囲が紅い花で埋め尽くされていた。
先ほどのイヌタデの群生の何倍も広がっている。

イヌタデに似ているけれど花の色がちょっと薄く花序の形も違うような気がする。
今まで道を歩いていて、こういう花にしばしば出会うが、全部イヌタデと思っていた。

調べると似た種類はいくつかあるようだが、その区別はまだ知らない。
茎の上の方で分枝しているのはハルタデでいいのだろうか。
そのうちもう少し勉強してみよう。