
先日、つきみ野駅の北側あたりまで歩いて往復してきた。
目黒交差点、目の前の道路は246号だ。
向こうに見える空き地は少し前まで住宅展示場だったが、いつの間にか更地になっていた。

246号を越えて進むと「下鶴間宿ふるさと館」がある。
平成7年に大和市重要文化財に指定された旧小倉家住宅を利用した文化施設だ。
ずいぶん前(2007.3.6 平成19年)に一度来たことがある。
クリック→ 古民家にアルフィー


ここは鎌倉道と矢倉沢往還が交差するあたりで、昔は下鶴間宿という宿場であった。

この後に訪れた「つる舞の里歴史資料館」でも下鶴間宿の説明パネルがあった。
泉の森の「郷土民家園」と「下鶴間宿ふるさと館」と「つる舞の里歴史資料館」が大和市の3資料館だという。

「つる舞の里歴史資料館」は、つきみ野駅を通り越した少し先にあった。
平成10年に開館したそうだが、今まで存在を知らなかった。

大和市北部(旧下鶴間村)の氷河時代からの人々の暮らしが分る資料を常設展示している。
旧石器時代から縄文時代初め、古墳から戦国時代、江戸時代の下鶴間村、小田急江ノ島線開通など。

昭和43年頃、今の「つきみ野」あたりの宅地造成に伴い発掘調査をしたところ、
複数の地域で石器がまとまって出土したそうだ。「月見野遺跡群」と呼ばれている。

土師器などの出土品が多数展示されている。

さて今回「つる舞の里歴史資料館」を訪れたのは、
「サバ神社と疱瘡(ほうそう)除け」というコーナー展示が行われていると知ったからだ。
境川流域の瀬谷から藤沢にかけての地域に「サバ神社」と呼ばれる神社が13社あった。
うち1社は所在不明だが、残り12社は現存している。
祭神は3社が源満仲、その他は源義朝だ。
「サバ」の漢字表記としては左馬、鯖、佐婆、佐波などが当てられている。

実は2006年に、現存している12のサバ神社を拝観に歩いて回ったことがある。
クリック→ サバ神社ウオーキング

今回の展示では12社について由緒や沿革などが説明されていて参考になると共に懐かしかった。

そして今の大和市と周辺地域では「七サバ参り」という風習があって、
子供の無病息災、疱瘡除けを願って七サバと呼ばれる七つの神社を1日かけて回ったという。
その七サバがどの神社かは諸説あるようだが、その風習は大正時代まで見られたそうだ。