
京都に用事があったので大原にも立ち寄った。
紅葉の頃は賑わったと思うが、今は静かなものだ。
少し曇っているが、向こうに見えるのは滋賀県境・比叡山辺りの山だ。

大原は柴漬けでも有名で季節によっては赤紫蘇がいっぱい植えられているが、今はそれもない。

寂光院や三千院への道を歩いていると、あちこちで愛宕大神の灯籠を見る。
京都嵯峨の愛宕山にある愛宕神社との関係は調べ切れなかったが、
この近くに愛宕郷(於多岐)という郷があったそうだ。
明治12年には今の左京区全域に北区、東山区の一部を含めて愛宕郡ができた。
あたご郡ではなく、おたぎ郡と発音する。むかし京都に住んでいたのに初耳の事柄だ。
この灯籠の愛宕大神は「おたぎおおかみ」だろうか。その社はどこにあるのだろうか。

寂光院への道すがら、ある屋敷の植え込みの草の間の青色の実と奥に橙色の実とが見えた。

このきれいな青色はジャノヒゲの実だろう。久しぶりに見た。

立ち上がったマンリョウの木のまわりに植えられているのはオモトのようだ。

そういえば万年青の花を観察した記憶がない。いつかどこかで見たいものだ。