寂光院の後は三千院に向かった。
道沿いには漬物屋さん、お土産屋、カフェなどいろいろな店が並んでいる。
11月だと綺麗だったろうなと思わせる景色もあちこちで見られた。
今は大原女もちょっと寂しそう。
漬物屋さんは漬物樽をいくつも並べているが、平日の曇り空で人通りは多くない。
左手に見える橋で川を渡ってちょっと上がると畑が広がっている。
先の漬物屋さんの赤紫蘇畑らしい。
この道はずっと川沿いを上がって行っている。
川の名は呂川。近くに律川というのも流れているようだが、探しには行かなかった。
どちらも勝林院あたりから流れ出ているらしい。
川向こうに看板が出ていて、呂川と律川それに「呂律が回らない」の説明があった。
上流の魚山大原寺勝林院は来迎院とともに声明による念仏修行の道場であった。
声明の音階に十二律あり偶数の音階を呂(りょ)奇数の音階を律(りつ)というそうだ。
そして魚山から流れ出る二つの川を呂川と律川と名付けたらしい。
帰ってから調べて分った話で、そんな事なら律川も見に行けば良かったと思った。
三千院の境内に小さな六地蔵たちが並んでいるところがあった。
その傍を流れる小さな川・・・後になって律川であることを知った。
現地では、なんともまあ呂律が回っていなかった、ようなものだ