泉の森の奥に紅い実が一つ見えた。
マムシグサなどテンナンショウの仲間だが、この場所にあるのはウラシマソウだ。
花の時期、仏炎苞の先に伸びる付属体が釣り糸を垂らすように見えることに由来する。
この紅い実の一つ一つが落ちて中の種子が発芽するのだろうが、この場所で繁茂する様子はない。
イイギリも紅い実がいっぱい。ヒヨドリが食べに来て、どこかで種子を落とすのだろうが、
付近でイイギリの若木がどんどん出てくる様子もない。
その向こうに佇んでいた小父さんは・・・スマホで話をしているようだ。
今やスマホは若い人だけの物ではなく、われわれ高齢者にも馴染みの道具になった。