アマナ(ユリ科)
弘法山の帰り道。東海大学前駅への道の途中でアマナを見に行った。
畑の法面に咲いていて上の道路側からは注意して見ないと気付かない。
それでも思いのほかたくさん咲いていた。
長い葉の間から茎を伸ばして、白い花被片の裏側に薄紫の縞が入っている。
草の間でも上品な雰囲気がある。
花の大きさは3cmぐらい。
ユリ科でよくあるように3を基数としていて、花被片は内側3枚と外側3枚だ。
雄しべも内花被片に対応する3個と外花被片に対応する3個がある。
花粉を飛ばす時期が違うようだ。
雌しべの柱頭は3稜がある形をしている。
花の少し下に2枚の苞葉が見える。
苞葉の下の茎には地表まで葉がついていない。
2枚の長い葉は地中の茎から出ているそうだ。
何年か前、いちどだけ会ったことがありますが、どこでだったかしら??
原種チューリップとよく似ていますが、チューリップとはちょっとグループが
違うと考えられるようになったのですね。
細長い葉は地中の茎から、というのも面白いですね。
またいつか機会があったら、苞葉や葉の様子にも注目したいと思います。
ここはちょっと意外な場所にアマナが群生しています。
近所の市民の森でも1,2株ありますが、どこにもあるという花でもないですよね。
最近の分類ではチューリップとはグループが違うと考えられているようですね。
茎の途中に苞があるようなのも違いの根拠の一つでしょうか。