2時くらいに空が暗くなって雪が降り始めた。とても重い雪だ。13センチ積もって、そこからもまだ降るのだがそれ以上は積もらない。自重でどんどん潰れて溶けていっているのだ。おまけになかなか氷点下にならない。南風が吹き込んでいるのが理由のようだ。
除雪機のカギを借りに行くが、最近捕まらない。
明日様子を見て行こうか。
そう、今日も引きこもってワーグナーを聞いていた。なぜか来年はキャストを全部変えるということで、ある意味新プログラムになる。指揮のキリル・ペトレンコも変わるらしい。つまり今期一番円熟したプログラムということになりそうだ。明日の日中は、このジークフリートでも聞いていようか。カラシニコフを打ちはなすジークフリートが聞きたいな。とはいえ今日聞いたワルキューレで爆破する石油タンクを聞きそこねた。
雪がはげしく ふりつづける
雪はおのれを どうしたら
欺かないで生きられるだろう
それが もはや
みずからの手に負えなくなってしまったかのように
雪ははげしく ふりつづける
吉野弘作詞「雪の日に」抜粋
吉野弘の詩はいいな。正義のために人がいっぱい死んだ時代を知っている人だからこそ、かけることはある。
その意味では、水木しげるの「屁のような人生」というのは、ラバウルでの体験からなのだろうか。そこでは「それはあたかも小便をするような日常の光景だったのだ。」
そして今でも「正義」の元に、「屁をするように」人が死に続けている。
もちろん人類が始まったからずっとの出来事なのだが、近代以降の人の価値のなさは、えらいものだ。
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