前の記事に出てくる<ジェラシー>はアルゼンチンタンゴの名曲ですが、良いタイミングでチラシがSachieさん(matasunagaつねさんのサポーターさん)から廻ってきたので行ってきました。私はアルゼンチンタンゴのライブや小ホールでの演奏会には年に数回は行きます。今回の会場は1000席もあるでかい箱、タンゴのクインテート(バンドネオン小松亮太以下ピアノ、ギター、バイオリン、コントラバスの5重奏)を演奏会形式でやるにはめっちゃ大きい。
<かぶりつきで聴かなきゃ>と早く出かけて並びました。無事第1列を確保、バンドネオンやバイオリンはすぐそばでした。
驚きは若きバンドネオンの天才、小松亮太の人気によって全席完売! 日本でも世界でもアルゼンチンタンゴはマイナーなミュージックだと思うので、アルゼンチンタンゴに1000名ものお客さんが集まったことにびっくりしました。主催者の「千葉友の会」によるイベントの設定(演奏者人気、チラシ撒き、チケット価格等)が良いのだと思いますが、それにしても1000人満席はすごいことです。
入り口で受け取ったプログラムを見ると、プログラムは2部に分かれ、第1部は1930年頃からのアルゼンチンタンゴの全盛期の曲、古典タンゴを集めています。
第2部はアルゼンチンタンゴに革命を起こしたピアソラ(1921-1992)の曲ばかり、コスモスでやってるジェラシーは第2部で演奏されましたがピアソラのリアレンジ、バイオリンソロなどがコスモスバージョンと大いに違う演奏でちょっと残念。
ピアソラの曲は、古典タンゴと空気感が大いに異なる(暗い、悲しい、無情、冷たい、しつこい)(☜マイインプレッション、だから素晴らしい~)ので、ライブや200席くらいまでのタンゴコンサートでは、あまり演奏されないように思いますが、今回の第2部は全部がピアソラ、ジェラシーもピアソラによるアレンジでした。
このクインテートの演奏、第1部も第2部も、バンドリーダーの巧みなアレンジによって、どの曲も緻密で流れが良くて素晴らしい! ピアノ、ギター、コントラバス、バイオリンみんな個性発揮!バイオリンの近藤久美子は小松亮太夫人ですが、プロの演奏は100倍から1000倍ハイレベル! 私もタンゴバンドでバイオリンメンバーを数年やっていますが、100倍だなんだは私との比較! 古典タンゴとピアソラタンゴの両方に全力投球のこの五重奏団の演奏会、良かったです。
やんきりも