10月28日(日)幕張フィルハーモニー管弦楽団 千葉市民会館 大ホール
フンパーディンク 「ヘンゼルとグレーテル」序曲 グリーク 「ペール・ギュント」第1曲 ドボルザーク 交響曲第6番
小雨降る中、幕張フィルハーモニー管弦楽団の演奏会に行ってきました。 今回で4度目になりますが、弦の音がきれいなことにいつも感心させられます。 今日のプログラムは「ペール・ギュント」以外はあまり馴染みのない曲でした。
「ヘンゼルとグレーテル」は誰でも知っているグリム童話ですが、それを題材にしたこのオペラは、ヨーロッパでは子供向けに盛んに上演されるのだそうです。私はこの序曲を初めて聴きましたが、なかなか綺麗な曲でした。
「ペール・ギュント」は小学校の音楽鑑賞で誰でも聴いている曲ですが、私は生のオーケストラで聴いたのは初めてでした。
第1曲の「朝」はフルートのソロで始まり、次々と楽器が変わり、弦の大合奏へと盛り上がり、まさに夜が明け朝になったという感じがして、素晴らしかったです。
第2曲「オーセの死」と第3曲「アニトラの踊り」は管が入らない全くの弦合奏なのだと初めて知りました。 弱音器をつけた弦の響きは不思議な雰囲気を醸し出していました。
第4曲「山の魔王の宮殿にて」は低音域の弦楽器が頑張っていました。出だしのメロディーが少し聴き取りにくかったのですが、おどろおどろしい感じがよく出ていました。
休憩の後はドヴォルザークの交響曲第6番です。 8番、9番はよく聴く曲で私は大好きですが、そう言えば1番からあるのですよね。 第6番は初めて聴きました。
1楽章は私の印象では、ベートーベンのシンフォニーのように思えました。 ところどころに、ドヴォルザーク的な響きが聴こえてはきましたが、こんな曲なんだという感じでした。
第2楽章のゆっくりしたメロディーもあまり印象に残るようなところがなく、正直、長いなと思ったりしました。
第3楽章になると、まさにこれぞドヴォルザークと言った独特のリズムとメロディーで楽しくなってきました。
そして第4楽章の後半になると、テンポが上がって、ヴァイオリンもビオラもチェロもコントラバスまでも恐ろしいほどの速さで指と弓を動かし、狂ったようにひきまくっていたのが印象的でした。 この第4楽章があるからどのオケもこの曲を敬遠するのではないかと思えるほど、驚異的な演奏でした。 もちろんフィナーレでは金管楽器の迫力で聴かせるところでしょうが、視覚的に弦に圧倒されてしまって、私は見入ってしまいました。 弦の皆様、お疲れ様と言いたい気分でした。
最後に興奮した気分を静めてくれるように、アンコール曲として、ドヴォルザークのユーモレスクを演奏しました。 ヴァイオリン教本に載っている曲ですが、オーケストラで演奏すると、なかなかスケールの大きないい曲だなと思いました。
今日の演奏会もまた、十分楽しむことが出来ました。
hiroko